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サブディレクトリで関連ジャンルを新規サイト風に作成した初動状況

2015年06月03日 ネズミ2号:略称「M」
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こんにちは。子ネズミCです。

私が運営しているメインサイトのドメイン配下にサブディレクトリを切って「新規サイト」を作ったところ、まだ初動ではありますが、アフィリエイトで興味深い事象が起きました。

この「新規サイト」とは、全く新しいサイトということではなく、メインサイトとテーマが若干ずれるため、デザイン及び管理者の統一性を保ちつつも、対象ユーザーに対して、しっかりと区別が付くように配慮したサイトのことを指します。

今回、なぜこのような運営方針にしたのかという意図と、実際に運営を開始した直後の初動について、ご紹介したいと思います。



サブディレクトリで新サイトを作成しようと考えた理由

今回、私が新サイトをサブディレクトリで作ったテーマは、ある「悩み系」ジャンルです。メインサイトのテーマに近いものの、悩みの対象者が完全には一致しません。以前、メインテーマとの関連性が少しはあると考え、新たにページを作成し、メインサイトから動線を引いてみました。

しばらく経過を観測したところ、メインサイトから動線の通りアクセスは流れていってましたが、結局一件も成約には結びつきませんでした。

そこで、私は「やはりサイトのメインテーマとズレている商材だから、コンバージョンしないのではないか」と仮説を立てました。そして、この商材を購入するであろうユーザーが抱える悩みをテーマとしたサイトを新たなデザイン、記事の切り口で作成し、メインサイトとは別のサイトという立て付けでサイトを作成することにしたのです。

ただ、メインサイトと新サイトがあまりにもかけ離れたものになってしまっては、ユーザーが違和感を覚え、離脱してしまう可能性があるため、「メインサイトの一部」と思ってもらえるように、ドメイン直下にサブディレクトリを切り、サイトデザイン・管理人のキャラ設定などは統一性を図り、サイト間の行き来があっても、不自然さが生じないように考慮しました。

サイト作成後、1ヵ月で13件のコンバージョンが発生

このように新サイトを作成し公開したところ、約1ヵ月で13件のコンバージョンが発生しました。そのうち、メインサイトからの動線で訪れたユーザーの成約数が11件です。新サイトのテーマに関連したキーワードでの流入が増えたわけではありません。メインサイトのテーマに沿ったキーワードで流入したユーザーが、メインサイトのリンクから新サイトに移動し、そこで成約に至るようになったのです。以前メインサイト内で言及していたことと内容も変わっていないのに。

ユーザーにとっては専門店が必要?

サイトの変更前後でアクセス解析ツールのデータを分析してみると、あまりにもユーザーの動きが異なることが判明しました。ひとつの事例のため、確証には至りませんが、アフィリエイトサイトのような情報提供が主となるサイトでは、「サイト内で当該テーマに関して専門的に取り扱っているとユーザーに伝わることが大事なのではないか」と私の中では仮説立てています。

まだサイトを立ち上げてから、十分な期間が経過していませんので、もう少し検証が必要だと考えていますが、興味深い事例であったため、ご紹介させていただきました。

ネズミ小僧二号より

メインのテーマに対して、関連するジャンルやユーザー属性が近しいといったコンテンツ企画が新たに出てきた場合、どのようにサイト設計し、動線をどう描くか?といった悩みを持たれる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

たしかにサイトを企画する段階から、サイトの成長戦略を見越して設計するのが望ましいのでしょうが、いざサイトを運営していく中で、アレコレ考えが出てくるのも仕方ない部分もあります。

今回、子ネズミCさんは、新たにサブディレクトリを切って、メインサイトと統一性を図りつつも、ユーザーから見ると専門的に当該ジャンルを扱っている新サイトのような見え方になるようにサイトを構築したとのことです。その結果、初動ではありますが、ユーザーがサイト間を行き来しても、違和感なく、伝えたい内容が届いている動きが見て取れているようですね。

このような手段を取る状況になることはなかなかないかもしれませんが、一つの事例として興味深く拝見しました。

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