SEOについて語る前に、基本に立ち返って、そもそもネットワーク上で役に立つページを探す行為と検索エンジンについて歴史をさかのぼり私なりの解釈と理解を述べたいと思います。これはあくまでも個人的な見解も含まれていますので、解釈の間違いなども多々あることと思いますが、検索について本質的な理解を深めるためのキッカケとなればと思います。
リンク構造からなるウェブページの重要度を測るために、ハブとオーソリティという概念が使われています。
ハブ・オーソリティ理論とは、Jon Kleinberg氏がIBM時代に提唱した理論で、「1.沢山の有益なサイトをリンク集として集めているサイトたとえば、大きなディレクトリーなどはユーザーにとって便利であるhubの役割をしているはず。」また「2.そうしたhubからリンクをもらっているサイトは情報ソースの権威サイト・ページに違いない」という概念です。
この理論はHITS理論(Hyperlink-Induced Topic Search)もしくはハブ・オーソリティ理論として広く知られるようになり、リンク構造を解析することで、Webページの重要度を評価できるとした理論です。この考え方はGoogleのPageRankにも生かされています。
ハブ・オーソリティ理論でGoogleのページランクの例をお話しましたが、初期のGoogle Page Rankがクエリ(Query Word)に依存しないページ固有価値を算出する技術だったのに対し、近年では、クエリに連動したページ固有価値の演算がなされるようになっています。
分かり易く説明すると、3つの手順で算出されることで、よりテーマに沿ったページの固有価値を測れるようになっていると言われています。
1.検索キーワードに一致するページ群を抽出
2.抽出したページ群の中でハブ・オーソリティ理論に基づき参照重要度を計算する
3.計算された参照重要度とテキストのマッチング率をもとに最終的なランキングを決定する
この3つの手順を踏んで、特定QWに対するサーチリザルトが決まるのです。(これは個人的な解釈も入っていますのでこんなものではないだろうかという参考としていただければ幸いです。)
「検索エンジンはマーケットの縮図」という話をしましたが、そう意味ではSearch Engine Optimizationという言葉は、Segmentation Strategy for Venefitable Search Query Word(略してSSVSQ)とでも改名した方が良さそうですね。QWが「ニーズ・ウォンツ」を反映する写し鏡だとするとQWにしっかり応えられる情報やサービスをサイト内にきちんと実装できているかが勝敗の分かれ目になることは明確です。競争が激しいセクターなどでは、如何に差別化し、利用者にとって優位なポジションや差別化できる切り口を持っているサイトやページの方が検索結果で上位表示されるはずです。最近良く耳にする「ホワイトハット」という言葉がありますが、「コンテンツが重要」だから「優良な記事を安く大量に調達すべし」と見当違いな解釈をしているSEO会社も多く見かけます。
一般的に、あるサービスを立ち上げて、集客したり、知っていもらうために、プロモーションを行うと思いますが、その際には必ず商品やサービスについ ての特別なセールスポイントを強調するはずです。実力の伴っていない商品なのに、嘘をついて誇大広告を打つと後で手痛いしっぺ返しが返ってくるだろうことは皆さん容易に想像できると思います。