今日はGoogleウェブマスターツールの検索クエリの「上位のページ」の活用法をご紹介します。
以前、Googleアナリティクスのランディングページと流入キーワードのクロス分析についてエントリ記事を書きましたが、Google検索でクエリワードを暗号化され(not provided)が増加し、どのようなキーワードでサイトへ流入しているか厳密に分析することが難しくなりました。
代替としてGoogleウェブマスターツール(Google Webmaster Tools / 略称:WMT)の検索クエリを活用していますが、本ブログの記事ページを例に挙げ、Googleアナリティクスの流入ワードとGoogleウェブマスターツールの検索クエリを比較してみようと思います。
2013年10月31日にアップした「Google Chromeでスマホのユーザーエージェントに偽装する方法(アドオン不要)」という記事を例に比較します。
■Googleアナリティクス
まずは、Googleアナリティクスで、Organic Searchチャネルを選択し、プライマリディメンションをランディングページ、セカンダリディメンションをキーワードに設定してクロスデータを取得します。尚、ファイル名google-chrome.htmlでフィルタしています。
このデータをExcelでダウンロードします。・・・(①)
■Googleウェブマスターツール
次に、Googleウェブマスターツールを開き、検索クエリ→「上位のページ」タブをクリックします。ページ一覧からgoogle-chrome.htmlを探し、アンカーリンクをクリックすると紐付くクエリワード群が表示されます。
データダウンロード機能が無いため、対象範囲を選択し、コピー&ペーストでExcelデータに落とし込みます。(②)
■Excelデータで統合
①と②のデータを元にピボット機能を使って、ウェブマスターツールとGAの双方で一致しているワード、WMTのみで検出されているワード、GAでのみ検出されているワードを分析することができます。
それぞれのデータを種別を加えてExcelに落とし込みます。
ピボットの設定は上図の通り。
Googleウェブマスターツールで認識されているワード、Googleアナリティクスで認識されているワードが分かります。
それぞれのデータの特徴
Googleアナリティクス
・(not provided)暗号化
・検索結果から実際にアクセス流入があったワードGoogleウェブマスターツール
・該当検索クエリで検索された際に検索結果対象として表示されたワード
・サイトへ流入したかどうかは不問
・GoogleWMTが認識したワード(全ての検索クエリが対象とは限らない)
そもそも位置付けが異なるデータのため一致はしないのですが、(not provided)の割合が今後も増えていきますので、どのようなワード群で当該ページがGoogleに認識されているのか、また流入されているのかを把握する一つの手段として活用していきましょう。
本データを参考に下記ページ改善に活かしていきます。
やはり、Googleの視点、ユーザーの視点、運営者の視点から考えていく必要があります。
「Googleはこのページをどのように認識しているのだろうか?」
「ユーザはこのページに何を求め、そのニーズ・ウォンツを満たす情報を提供しているだろうか?」
「運営サイトとして当該ページはどのような役割を持っているのだろうか?」
といったような形でサイト改善案を検討していきます。
公開したページを全て改善するというのは現実的ではありませんので、「ページアクセス数が○○以上、コンバージョンが一定期間に○件以上上がっている、直帰率が○○%以上など」、フィルター条件を付けてROIの高いページから優先度を高めて対策していくようにしています。
また対策した後、2~3週間後には何かしらの動きが出てきますので、Before-Afterで比較していくとナレッジが溜まっていくと思います。