これからのSEO -実践篇-,ピックアップ

アフィリエイトサイトを作る過程でQ&Aサイトから学んだこと

2015年07月13日 ネズミ2号:略称「M」
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こんにちは。子ネズミCです。

私がアフィリエイトサイトを運営してきた中で、イライラを募らせることの一つにこんなことがあります。それは、専門的な内容について一生懸命調べて書き上げた記事にも関わらず、アクセスが少なかったり、サイト滞在時間が短かったり、期待通りのユーザーの動きにならないことです。

「みなさんも似たような経験はありませんか?」

私はアフィリエイトを本腰入れて取り組もうと決めた、アフィリエイトを初めて半年が過ぎたころから、このジレンマに陥って苦しんでいました。今回はこのような状況を打破した私なりのやり方をご紹介したいと思います。



本で調べて記事を書いてもアクセスが集まらない

専門性のあるアフィリエイトサイトを作り始めたころのことです。

「本で調べて書く」という行為をひたすら繰り返していました。本の内容をサイトにリライトしていけば、そのうちアクセスが集まるだろう・・・みたいな感じですね。

ところが、こういったやり方で書いた記事はアクセスがほとんど集まりませんでした。次第に自分自身おかしいと感じてくるものの、作業量をこなしていけば、そのうち何とかなるはずと考え、脇目も振らず同じ作業を繰り返していました。

Yahoo!知恵袋にヒントを見つけた

そんな時、あるジャンルの専門記事を書こうとしたところ、専門書が少なくて困ってしまいました。アマゾンで調べても、地元の図書館で調べてもそのジャンルの本が、数冊しか見当たらないのです。当然、ネット上で公開されているサイトでも、それらの本の内容をリライトしたようなものばかりで似たり寄ったりの内容になっていました。

検索エンジンを使って、対象ジャンルのページをネットサーフィンしていたら、Q&AサイトのYahoo!知恵袋に行き着きました。たしかにそのジャンルは人の悩みが深いのでQ&Aサイトでやり取りされていてもおかしくないなと思ったのが最初の印象でした。

しかし、よくよく関連ページを見てみると、Yahoo!知恵袋のサイト内には、かなり濃い悩みとそれに対する回答がズラっと並んでいました。私が本で調べて書こうとしていた内容が、質問と回答という形式で表現されていたのです。

Yahoo!知恵袋を生かした、新たな作戦を考えてみた

そこで私は「これはサイト作成のヒントになるのではないか!」と思い、以下のような作業をしてみました。

まずは100個以上、質問を拾い上げます。そして、

1)どんなことが質問されているのか書き出す
2)書き出した質問内容を、いくつかのカテゴリーに分類
3)各カテゴリーの質問を一つの文にまとめる

そして3)でまとめた質問を使って、「~ということに疑問を持っている人が多いようだけど、それはね・・・」といった記事を可能な限り作っていきました。

答えについては、それまで読んだ専門書の内容を頭の中からひねり出して書いていく感じで、専門書は知識の確認をする程度にしか使いませんでした。

すると、それまでアクセスがあまりなかったサイトにもかかわらず、新たに書いた記事にはロングテールのアクセスが集まりはじめました。

ポイントはユーザーの悩みに答えを返すこと

さらに私は次のような仮説を立てて、同じように記事を増やしていくことにしました。

1)ユーザーは、検索窓に自分が疑問に思っていることやストレートな感情を打ち込んでいる。
2)だから、そのワードに対する答えが書いてそうな記事タイトルがついていればクリック率は上がっていく。
3)記事の内容がユーザーの質問にしっかりと答えていれば、ユーザーの満足度も上がり、サイトの信頼性が上がる。

この方法で作った記事は、少しずつ安定的にアクセスを呼び込むようになっていきました。

アクセス解析でデータを分析してみると、3語・4語の複合ワードで検索され、流入していることがわかりました。新しいページを追加していく中で、特定のワードでSEOの上位表示を狙うということではなく、そのテーマについて知りたがっているユーザーのアクセスを集めることができるようになってきました。

以前、専門書を読んで記事にしていたページよりも離脱率が低く、サイト滞在時間も長いというデータも表れてきました。

まとめ

Q&Aサイトを活用するといったやり方をご紹介しましたが、当然のことながら知恵袋の内容だけで記事を書いてはいけません。サイトで公開するわけですので、専門家から情報を聞いたり、関連書籍を読んだりして、しっかりとリサーチする必要があります。

私が一連の作業を通じて感じたことは、サイトテーマに関して運営者としてしっかりとした知識を有すること、そして、ユーザーがどのような悩みを持っているのかを調べることがいかに重要であるかということを学びました。

書籍の内容をリライトすればよいという考えから脱却できたのが私の中でとても大きい出来事でした。

ネズミ小僧二号より

アフィリエイトサイトの多くは情報コンテンツからなるいわゆる情報サイトに分類されるでしょう。関連書籍やQ&Aサイトからテーマをリサーチする方法は有効に働くことがあります。ただし、情報が飽和してしまった場合、ユーザーはこれらのサイトをどのように判断するでしょうか?

Googleも今後ますます人の思考に近づき、進化していくことが予測されます。メディアの価値を高めるためにどうすればよいか、次の一手を常に考えることが求められてくると思います。

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