こんにちは。ネズミ小僧二号です。
サイト設計段階で市場分析を行っておくと、コンテンツ企画に落とし込みやすくなったり、サイト運営後もどのカテゴリでアクセスを誘引できているか否かなど、現状分析を実施しやすくなります。
今回は、子ネズミBさんがキーワードマッピングという手法で市場分析を行ったところ、仮設・検証を行いやすくなったというレポートを書いてくれました。
こんにちは、子ネズミBです。
先日、初めて市場分析のひとつであるキーワードマッピングに挑戦してみました。
キーワードマッピングとは、参入ジャンルにおけるユーザーのニーズ・ウォンツを含め幅広い情報をキーワードベースで網羅的に把握することです。市場規模やプレイヤー分析といったマクロ・ミクロ視点の市場分析を求められる場合もありますが、私のように市場分析もしていなかった者からすると、キーワードマッピングによる分析だけでも得られるものが多く、大きな一歩となりました。
キーワードマッピングでは、Googleが提供しているキーワードプランナーや関連サイト、書籍やオフラインからかき集めたキーワード群を属性分類しながら、マインドマップにまとめていく作業を行います。
以前からキーワードプランナーは利用していましたが、検索ボリュームや個人的にSEOで狙えそうと思ったキーワードをピックアップする程度でした。そこで見つけたキーワードで記事を書き、あとはSEOで上位表示されるのをひたすら祈るだけ。
このやり方でも数をこなしていくと、いくつかのキーワードで上位表示され、アクセスを誘導することができたのですが、その要因を仮説ベースでも分析できないため、次に活かすことがでないのです。判断基準に主観的な要素を含んでいるため再現性が低く、まさに運任せといった状態でした。
自サイトのジャンルに対して、キーワード群で整理されたマインドマップを作成したことで、ユーザーが求めているであろう情報を俯瞰して把握し、記事に落とし込むという流れを作ることができました。
こうした仕組みを構築したうえでサイト運用フェーズに入ると、検索順位や検索クエリのデータを介して当該市場の中で、Googleに自社サイトがどういったポジショニングを取っているのか、またその動向を客観的に把握できるようになります。
「客観的な立ち位置で状況を把握する」ということが、これまでのサイト運用との大きな違いだと考えています。俯瞰した視点、客観的な視点を持てるようになると、面白いように仮説が浮かんできます。
たとえば、ある特定のカテゴリがSEOで上位表示されやすいという傾向を掴んだとします。すると、その事象から(簡単ではありますが)「当該カテゴリは、SEO上、自社サイトが競合サイトに比べポジションを取りやすいのではないか?」という仮説を立てられます。
そのカテゴリにおいて、より競合性の高いミドルキーワードを攻めていく戦略を立てたり、より詳細にブレイクダウンしたユーザーニーズを捉えたコンテンツを提供していこう!といったコンテンツ戦略を敷くこともできます。
コンテンツを公開したあとは、その仮説を検証するため、ターゲットワード群に対し、時間軸とともにSEO順位動向をより詳しくウォッチしていきます。
このように仮説・検証を繰り返すことで、もし仮説に対して想定通りの結果が得られなかったとしても、ユーザー視点に立ったコンテンツ記事は追加されているので、サイト価値は確実に上がります。また、反省点も含めその事例自体も次回の施策に活かすことができるので、着実に自分のスキルアップにつながっていると思います。
以前のような場当たり的な運営方法でも、アクセス数が増えているうちはモチベーションを維持することができるのですが、いざ壁にぶち当たった途端どうしらたよいのかわからなくなり、次の一手が打てずにいました。
よく言われていることですが、「問題を解決するためには仮説検証のプロセスがとても大切」と改めて思い知りました。
今回、私は運営サイトのジャンルにおいて市場分析をしたことで、サイトの現状を今まで以上に把握できるようになりました。この情報をもとに仮説検証を繰り返せば、どんな課題に遭遇しても冷静に状況を分析し、次なる一歩を踏み出せると思います。
今回、子ネズミBさんには、参入ジャンルにおけるキーワード分析を行ってもらいました。キーワードプランナーやサジェストツールといったネットで調査できるものから、専門誌やオフラインで入手可能な情報もリサーチして、マインドマップで1枚の紙にまとめる作業です。
最初は、アレコレ迷いながらの作業となりましたが、次第にカテゴリ分類の仕方や情報の抽象化と具体化といった整理の方法などを身に着けていきました。
自社サイトのジャンルが1枚の紙で俯瞰して見えるため、どういった情報を提供すべきか、SEO的に強いカテゴリと弱いカテゴリの視覚化など、現状分析にも役立った様子でした。
最初は面倒な手間が掛かりますが、サイト運営をしながら、マインドマップと現状分析を照らし合わせると、次の一手が自然と湧いて出てくるようになるでしょう。