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GoogleキーワードプランナーとGoogleトレンドを使った市場調査

2015年01月05日 ネズミ2号:略称「M」
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キーワードを切り口とした市場調査

こんにちは。ネズミ小僧二号です。

ウェブサイトから収益を上げるのはなかなか難しいですね。特にアフィリエイトサイトの場合は、ジャンルによって収益性の違いが顕著に出てしまいます。

自分が得意とするテーマを扱い採算度外視でサイトを構築する魅力もありますが、収益性の高いサイトを作りたい場合は、事前のリサーチを十分に行うとよいでしょう。

今回は、子ネズミBさんがツールを使ったキーワードベースの調査方法をご紹介してくれます。



第14回:ジャンル選定時に行ったキーワード調査

こんにちは。子ネズミBです。

私がこれまで運営してきたサイトは、自分がその分野に詳しかったり、個人的に興味があったりするジャンルでした。そのようなテーマでサイトを構築すると、とても良いサイトを作ることができるのですが、市場規模が小さいとなかなか収益化できないといった問題に直面しました。

良いサイトは作れるが収益化できないといったジレンマを解消したいと思い、ジャンル選定の際に当該市場の規模を把握できないものかと考えました。

今回は私がネット上の無料ツールを使って、市場を定量的に分析したやり方をご紹介してみたいと思います。

ツールを使った市場規模の調査方法

市場規模を調査するために、Googleが提供しているキーワードプランナーとGoogleトレンドというツールを活用しました。

キーワードプランナーを使って市場規模を算出

調査方法は簡単な方法ですが、ジャンルを象徴するメインキーワードの月間平均検索ボリュームと推察入札単価を、キーワードプランナーで調べて掛け算するというものです。

『月間平均検索ボリューム × 推察入札単価 = 市場規模指数』

これにより市場規模を数字で表現できると考え、その数値を市場規模指数と名付けました。もちろん、正確な数値ではないのですが、ジャンルごとに横並びで見たときに客観的に市場の大きさを図れるのではと考えました。

nezumi-children-b-20150104_1.jpg

上図は一つの例ですが「カードローン」「キャッシング」「脱毛」「クレジットカード」「自動車保険」「アンチエイジング」それぞれの市場規模指数を算出し、百分率を円グラフに表わしたものです。

Googleトレンドを使って市場のトレンドを見る

次にメインキーワードにおける検索ボリュームの推移をGoogleトレンドで調べました。これによりその市場のトレンドを測るヒントにしました。

nezumi-children-b-20150104_2.jpg

上の表は「カードローン」と「キャッシング」の市場規模指数とトレンドを表しています。カードローンというワードは以前に比べて市場認知が進み、検索市場においてキャッシングより大きいのではないかという仮説を立てることができます。

本記事ではメインキーワードで説明しましたが、自分が狙うジャンルにおいては類義語や複合語などピックアップしたワード群で調査するようにしました。

ツールを使った市場調査の感想

今回の調査で得られる結果は、あくまでも目安なのでその解釈には注意が必要ですが、市場規模を数値化できる意義は大きいと感じました。実際、私がサイト構築後うまく収益化できずにいるサイト(テーマ)は、この調査結果において案の定低い数値でした(汗)。

いくつかのジャンルの市場規模を数値で比較したことで、あるジャンルのサイト収益状況と相対的に照らし合わせながら、収益予測を立てることができました。

また、メインキーワードの検索ボリューム推移を知ることで、そのジャンル(キーワード)が成長期、安定期、衰退期のどのフェーズにあるのか考察することもできます。

こうした調査によって、それまで見向きもしなかったジャンルの中から有望なものを発見できるという副次的効果も得られました。

Googleが提供しているツールからの判断とはなりますが、ジャンルごとに検索動向を客観的に数値化できたのは私にとってとても有意義なものでした。

ネズミ小僧二号より

今回、子ネズミBさんはキーワードを切り口に、Googleが提供しているツールを活用して市場規模を導き出しました。数値の妥当性はあくまでも仮説として捉えることが大切ですが、これまでのサイト運営を通じて市場規模を把握したいという思いに至ったことが大きな前進だと考えます。

仮説を立て検証する仕組みを作ることで、改善プロセスが可能となり、それを繰り返すことによって精度が高まってくるでしょう。

市場調査の方法は、今回紹介してくれたやり方以外にも存在すると思いますが、今まで見えなかったものを見える化するにはどうしたらよいか?といった視点は見習うべき点があります。

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