これからのSEO -実践篇-,ピックアップ

ウェブサイトのマネタイズポイントの違いによるキーワード戦略について

2015年01月20日 ネズミ2号:略称「M」
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こんにちは。ネズミ小僧二号です。

今日は子ネズミBさんのレポートです。アフィリエイトサイトを運営していく中で、広告形態によって収益性の高い流入ワードが異なるということを経験したとのこと。

キーワード戦略はSEOにおいても非常に重要な視点となりますので、その事例を通じてキーワードの特徴、広告形態について一緒に学んでみましょう。



広告モデルによってサイト戦略・キーワード戦略は異なる

こんにちは、子ネズミBです。

私は現在、事業としてアフィリエイトサイトの運営を行っています。SEOについても実践を通じて、いろいろとスキルアップを図っていきたいと考えていますが、実はアフィリエイトの広告モデルの違いによって、サイト戦略・キーワード戦略が変わってくるのだということを学びました。

キーワード選定はSEO施策していく中でも重要な観点だと思いますので、今日は「扱う広告に応じたキーワード選定の視点」について、私の中で整理したことを記述していきます。

アフィリエイトサイトで扱う広告の種類

アフィリエイトサイトで扱う広告には大きく分けて、下記の2種類があります。

・クリック報酬型広告
・成果報酬型広告

クリック報酬型とは、サイト訪問者が広告をクリックした数に応じて報酬が支払われる仕組みで、グーグルアドセンスなどが有名です。一方、成果報酬型とは、商品の購入など一定のアクション成果に応じて報酬が支払われる仕組みでアマゾンアソシエイトや独自ASP案件などが該当します。

すでにアフィリエイトサイトを運営している方はご存知かと思いますが、この2つの広告モデルで収益を上げていこうとした場合、キーワード戦略を変える必要があります。つまり、キーワードを選定する視点が双方で全く異なるのです。

クリック報酬型広告は需給バランスの崩れたキーワードを狙う

グーグルアドセンスは、サイトテーマやユーザー属性に応じて最適化された広告が自動で表示されます。そのため、サイト訪問者に一人でも多くその広告を見てもらうことができれば、クリックされる可能性が高まり、収益性の高いサイトを運営することができます。

サイト運営当初、私は記事をどんどん書いていけば、比例するようにアクセス数、クリック数が増加し、収益につながると考えていましたが、そんなに甘くはありませんでした。サイト運営していく中で得られた数値を分析したところ、Googleの検索結果におけるキーワードの需給バランスの崩れに気が付くことができました。

つまり、多くのユーザーが知りたがっている情報(=需要がある)なのに、それについて書かれた記事が少ない(=供給が少ない)キーワードの場合、よりアクセスを誘導できるという傾向を掴むことができたのです。

当然ながら、ユーザー視点に立った有益な情報を提供していくことを心掛けてサイトを運営していますが、この需給バランスの崩れたキーワードというのがヒントとなり、クリック報酬型広告モデルに対してのサイト戦略というものを身に着けることができたと考えています。

成果報酬型広告は購買意欲の高いキーワードを狙う

一方、成果報酬型広告モデルでは、サイト訪問者数が増えても成約につながるとは限りません。

私の事例をお話ししますと、以前、看護師が検索しそうな需給バランスの崩れたキーワードを見つけることができたので、そのテーマでサイトを作ったのです。

思惑通りアクセス数が増えてきたため、そのサイトのページ内に「看護師求人の広告」を掲載してみたのですが、ほとんど成約しませんでした。

よくよくサイト構成を考えてみたところ、たしかに看護師さんが興味・関心があるテーマではあったのですが、転職を考えている人たちに向けた内容ではなかったのです。動線設計をいくつか試してみたものの、やはりうまく誘導できず、1ヶ月で数件程度の成約しか届きませんでした。

他のテーマでサイトを運営していく中で、少ないアクセスにも関わらず、成約率が高く報酬が上がっていく事例も経験しました。そのサイトは、ターゲットを絞り込み、購買意欲が高いキーワードで訪れたユーザーに対して、適切な提案をしているといった特徴がありました。

この経験は私の中で非常に貴重な体験となり、これまではサイトに多くのアクセスが集まらないと収益が立たないといった固定概念を取り払うことができたのです。

まとめ

ネズミ小僧さんのサイトは「SEO」がメインテーマですが、二号さんに「テーマは自由に書いていいですよ」とおっしゃっていただいたので、今回はアフィリエイトサイトにおける広告モデルとキーワード選定といったテーマで書かせていただきました。

私の中で、ユーザーの検索意図と検索ボリュームのバランス、そして自社サイトでどのようなコンテンツを提供するのかといった視点はSEOにも大きく関わってくるものだと思いますし、サイトにおける収益性を考慮するのであれば、ビジネスモデルのマネタイズポイントを把握した上で戦略を立てなければいけないのかなと思った次第です。

テーマが少しずれてしまっているかもしれませんが、ご了承ください(m_m)。

ネズミ小僧二号より

訪問者にサイト内でどのような行動をして欲しいのかを考えた末に、サイトへの流入経路→サイト内での提供コンテンツ→サイト内でのレスポンスデバイスといった一連の流れにおいて一貫性を伴うことの重要性を紹介してもらいました。

アフィリエイトサイトだけでなく、事業会社が運営するサイトでも同様のことが言えるでしょう。

「サイトの運営目的の明確化」「どのようなユーザーに訪問して欲しいのか」「どういった情報を提供するのか」「ユーザーにどういう行動を促したいのか」といった設計は、サイト運営の土台となる部分であり、しっかりと構想を練らなければなりません。

SEOの視点もサイト設計段階から取り入れる必要があり、一昔前のように出来上がったサイトに対して、外部サイトからリンクを作為的に張ったりするなどのテクニカルな手法は通用しなくなってきています。

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