検索エンジンの本質

多様な検索意図に応える事が検索エンジンのミッション

2013年05月06日 ネズミ1号:略称「T」

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多くの人が勘違いしているホワイトハット

「検索エンジンはマーケットの縮図」という話をしましたが、そう意味ではSearch Engine Optimizationという言葉は、Segmentation Strategy for Venefitable Search Query Word(略してSSVSQ)とでも改名した方が良さそうですね。QWが「ニーズ・ウォンツ」を反映する写し鏡だとするとQWにしっかり応えられる情報やサービスをサイト内にきちんと実装できているかが勝敗の分かれ目になることは明確です。競争が激しいセクターなどでは、如何に差別化し、利用者にとって優位なポジションや差別化できる切り口を持っているサイトやページの方が検索結果で上位表示されるはずです。最近良く耳にする「ホワイトハット」という言葉がありますが、「コンテンツが重要」だから「優良な記事を安く大量に調達すべし」と見当違いな解釈をしているSEO会社も多く見かけます。



実際に提案を聞いていると、こいつらわかってるのか?と思わず責めたくなることもありますが、これが悲しい現実です。

「コンテンツファーム」と「ニーズ・ ウォンツを適切に捉えることができるサービスの構築」の違いがわからないのもある意味しょうがないのかもしれません。外部企業が、事業会社のサービス設計や、事業設計領域まで食い込んで提案することはなかなかできない事でもあるからです。

そもそもSEOコンサルタントいう肩書の方で、事業計画やサービス企画などプロダクト・アウトしたことがある人は皆無といっていいでしょう。そんな人に「コンテンツが重要」と言っても説得力はゼロですね。

実は、これはSEO会社だけの問題とも一概に言いにくい現状があるのも事実です。事業会社のインハウスSEO担当さんについても、経歴としてマーケティング・プロセスに沿って製品やサービスを開発したり、リリースしたことのある方は稀かもしれません。
そのような環境下でSEO担当として何処にお金を使うべきか、またどうして行きたいのか、結局の所、自分で決めて計画を立てなければならないということが分かると思います。
SEO会社については、人手が足りないときに、自社の運営するホスト状態などを診断してもらったり、外部から見てどう見えるかという視点で情報収集するようなお付き合いが一番いいかもしれませんね。

あえて、SEO担当として対策をしなければならない方がいたとしたら繰り返しにないりますが、次の事を肝に銘じてください。

「Googleは、検索する人の意図に反した結果を出してしまうことが死活問題である」

Googleも検索で食べている企業ですから、利用者が検索してショボイ内容しか表示されないようでしたら、次第にユーザーは離れて行き、結果として広告収益が激減するであろうことは十分わかっています。

Googleのビジネスを脅かすような行為、具体的には、本質的に意味のないGoogleアルゴリズムのバグや例外ケースをつくような事に対して手を染めるサイトやページはGoogleエコシステムから排除されるという結末が必ず待っているのです。

私が必ずと断言するのは、Google社は北米を中心に世界各国において個々の国単位で日々コンテンツを精査し、場合によっては人が直接見ておかしなサイトやページが ユーザーの意図に反してサーチリザルトに入ってきていないかということをチェックしています。そして例外的にそういったサイトが入るようなケースなどが判明した場合は、逐次アルゴリズムの微調整を行い、マイナーアップデート、メジャーアップデートをしているからです。

こう言う事を知っていれば、例えば、あなたが事業会社のサイト担当だったとして、本質的に価値を提供できない"施策"と呼ばれるものに予算を投入しても近い将来大変な事になるということが分かると思います。

ましてや知識のない人が、SEO対策企業と呼ばれる売上優先の営業マン、コンサルタントのもっともらしい話に対してお金を投資するのもバカげた話ですね。

基本的に、他人の企業のサイトやサービスの価値を増やせるような第三者などは存在しないと思ってください。

特定のキーワードに対し、検索結果の順位を上げるということは、キーワードを入力した人の「○○を探している」、「○○に関する何か役立つ情報はないか」というニーズに応えることができる的確な情報やサービスを作るということです。

当然、ニーズが少ない母体に対し、多大なるコストをかけてコンテンツやサービスを作るのは投資対効果が悪くなるので、ニーズが集約されたキーワードに競合が密集するのは自明の理だと思います。

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