これからのSEO -実践篇-,ピックアップ

サイト価値を高めるために行った3つの工夫

2014年12月21日 ネズミ2号:略称「M」
,
このエントリーをはてなブックマークに追加

ユーザーにとってわかりやすいサイトとは?

こんにちは。ネズミ小僧二号です。

サイトの価値を高めることはSEOということを抜きにしても非常に重要なことです。人それぞれ、その手法は異なるかと思いますが、子ネズミBさんは、3つのポイントで改善したとのこと。

SEOの内部最適化というとテクニカルなイメージがしますが、あくまでもユーザーにとってわかりやすいサイトにするには?という視点を持って対策したことが功を奏したと思います。

どのような効果があったのか、体験ルポを読んでみることにしましょう。



第10回:現状のサイトではサイトの魅力が伝わらない

こんにちは。子ネズミBです。

今日はサイトの価値を高めるために、私が工夫したことについてご紹介したいと思います。

以前の記事で、私が運営しているサイトの内部構造が散乱していて、サイトの目的やユーザーに向けてどんな情報を提供しているのか一目でわからない状態であったことはお伝えしました。

その後、「これではサイトの魅力が伝わらない」と思い、サイトの構造を含め、内容を見直すことにしたのです。

まず私が着手した3つの施策とは

私が行った施策は下記の通り。すでにある程度出来上がっているサイトであったため、アレコレいじるというよりはポイントを絞って対策することに決めました。

① キラーコンテンツを目立たせる
② カテゴリページの魅力を上げる
③ コンテンツ内容の見直しと充実を図る

キラーコンテンツを目立たせる

「キラーコンテンツ」とは、独自性の高いコンテンツであり、サイト訪問者にぜひ読んでもらいたい記事のことと定義しています。

サイドバーや記事フッター部に目立つバナーを用意し、キラーコンテンツのページの存在をユーザーにわかりやすいようにしました。こうすることで、関連するページからキラーコンテンツへ誘導でき、サイトの閲覧ページが増えました。

カテゴリページの魅力を上げる

WordPressのテンプレートを利用してサイトを構築していましたが、デフォルトのテンプレートのままでは、カテゴリページに対して個別ページが羅列しているだけで、ぱっと見ただけでは何のカテゴリかわかりらない状態でした。

そこで、カテゴリページ内に、

「何のためのカテゴリなのか」
「どのような記事が用意されているのか」
「それらの記事を読むことで、ユーザーはどんなメリットがあるのか」

という要素を配置し、ユーザーにカテゴリページの存在価値を伝える工夫をしました。

この対応をしたことにより、カテゴリーページの離脱率が下がり、カテゴリページから個別ページへの誘導率が上がりました。

コンテンツ内容の見直しと充実を図る

全体の記事をサッと読み返すと全部修正したくなってきてしまったのですが、優先度をつけるために、直帰率の高いページやアクセス数が少ないページの内容の見直しを行うことにしました。

やはり、各コンテンツ内容がユーザーに対して役に立つものでなければ、存在価値がないと思いますので、客観的視野で見ながら修正を施していきました。

面白いもので、修正前後でアクセス解析のデータを比較すると、直帰率が改善されるページがほとんどでした。少したいへんでしたが、手を入れて良かったと思っています。

施策の効果

これらの施策により、早い段階で定量的・定性的観点から効果を得られています。定量的な変化では、サイトの平均滞在時間が施策前に比べて20%ほど改善し、コンバージョン数も比例して伸びました。

また、サイトの第一印象も良くなりました。改修前と改修後のサイトを比較しながら、家族や友人に見せたのですが、食いつき方がまったく違いました。当然、改修後のサイトのほうが食いつきが良く「どのようなサイトかが一目でわかるため、安心して情報を読むことができる」とのこと。

さらに副次的な効果とはなりますが、サイト価値をアピールしやすくなり、広告主との交渉が有利に運ぶようになりました。ユーザーに対して「コンテンツの魅力をわかりやすいように伝えること」はサイト運営にとってとても大事なことだと改めて実感しました。

ネズミ小僧二号より

けっこう簡単に書いてくれていますが、いざサイト内を改善しようとするとたいへんな作業になりますよね。今回の事例では、サイトのユーザービリティだけでなく、数字的にも効果があったとのことで良かったですね。

ユーザーが積極的にページを遷移して、情報を読んでくれると思うのは、制作者としてのおごりでしょう。ユーザーが知りたいことをある程度先回りして動線を敷いてあげるのが親切な設計というものです。

最近のGoogleの動向をみていても、サイト内に記載されている情報の関連性を捉えて評価しているのではないかという点が見受けられます。当然、Googleも人間の認識と同じように評価したいと考えているはずなので、まずはユーザーに対してわかりやすく親切なサイトを目指すべきなのでしょうね。

,


関連記事