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最適な情報設計を行うことでユーザーにも検索エンジンにもやさしいサイトになる

2014年12月10日 ネズミ2号:略称「M」
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カテゴリの煩雑さを目の当たりにしたときの心境と対策事項

こんにちは。ネズミ小僧二号です。

WordPressやMovableTypeなどのCMSツールを導入することで、初心者でも比較的簡単にサイトを運用することが可能となりました。気軽に記事を更新できるので思いつくまま更新していき、後から振り返ってみるとカテゴリを再構築したいといった声をよく聞きます。

今日は子ネズミBさんが、自社運営サイトのカテゴリの煩雑さを目の当たりにしたときの心境や対策事項を紹介してくれます。



第6回:ユーザーにとってわかりやすいサイトのキモはカテゴリ構造にあった?!

こんにちは、子ネズミBです。

私は複数のサイトを運営しており、その中には1,000記事を超えるものもあります。事例や例文を豊富に掲載したほうがユーザーにとってわかりやすいだろうという思いで、どんどん記事を追加していったら膨大なページ数になりました。

記事を書くことに集中してしまい、先日サイトを見返してみたら、訪問者に対してとてもわかりにくいサイトなのではないかと疑問を抱くようになりました。サイト運営者の私が見ても、どこにどの記事があるのかよくわかりませんでしたので・・・(汗)。


なぜ自分のサイトはわかりづらいのか?

「このサイトはなぜわかりづらいのだろうか?」という視点で、改めて運営サイトを見てみたところ、サイト内のあちらこちらに記事が散乱していて、収拾がつかない状態になっていました。

そこで記事を書く工程から振り返ってみたところ、「各記事が紐付くカテゴリに問題があるのではないか」という仮説にいたりました。

自分が運営するサイトだけでなく、同ジャンルで似たような情報を提供しているサイトを分析してみたところ、カテゴリ設計がしっかりとなされており、ユーザーがサイト内で迷う要素がありませんでした。

私のサイトでは、ひとつのカテゴリに100以上の記事が属していたり、ある記事がルールもないまま複数のカテゴリに入ったりしていました。このようなやりとりを経て、「これは確かにわかりにくいわ・・・」と私自身も納得せざるを得ませんでした。

カテゴリをすっきりと整理したらサイトがわかりやすくなったと実感

このサイト状態を改善すべく、まずはカテゴリの見直しに着手しました。手順は下記の通りです。

①類似した趣旨のカテゴリを統合する
②ひとつのカテゴリだけに記事が偏らないように調整する
③カテゴリの階層構造を検討(子カテゴリをまとめる親カテゴリを新規追加)

これら3つの施策を行うことによって、ユーザーはより少ないクリックで目的の記事にたどり着くことができるようになりました。

また、検索エンジン経由のユーザーは必ずしもトップページから流入するわけではなく、個別のページからも流入します。その際に、サイトのどこにいるのかがサイト内の情報から伝わりやすくなりました。

このように、カテゴリを最適化してみたら、サイトレイアウトも改善されました。

これまでは個別の記事ページが埋もれてしまわないように、関連した個別ページをリンクでつないでいたのですが、新しいレイアウトでは、的確なカテゴリページが存在するため、余計なリンクを張らなくてもユーザーが迷うことはなくなりました。

SEO的な効果があるかどうかはわかりませんが、カテゴリを整理することで見栄えがとてもすっきりしたのです。

まとめ

WordPressなどのCMSツールに最適化されたテンプレートを活用して安心しきっていた部分もありますが、私はこれまでカテゴリについて深く考えずにコンテンツを追加していました。

「とりあえず、記事を書こう!」と進めてしまったことが、あとになって仇となり、カテゴリ構造がぐちゃぐちゃになってしまっていたのです。

ユーザーにわかりづらいということは、おそらくGoogleのクローラーにも悪影響を及ぼしていたのではないかと
推測しています。

今回「カテゴリを階層構造を意識して整理することで、どこにどの記事があるのかひと目でわかるようになる」ということを身を持って経験しました。

今後、新しいサイトを作るときは、サイト設計の段階でカテゴリ構造の定義を綿密に行ったうえで(後からでも柔軟に変更が可能なように)、コンテンツ追加などのサイト構築フェーズに進んでいきたいと思いました。

ネズミ小僧二号より

今回は子ネズミBさんが実体験から「ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすいサイトってどのようなサイトなんだろう?」ということを検討してくれました。

たしかにサイト設計段階でカテゴリ構造について検討しているか否かで、サイト運営後の使用性や保守性に大きく関わってきますね。

CMSツールを利用しているとカテゴリの追加、削除、変更なども簡単にできるのですが、その都度一度設定したURLが変更になってしまうことがあれば、SEOの観点からもマイナスの影響を及ぼしかねません。

サイト設計の段階でサイトがうまく運営されているさまを想定し、どのような要素が必要か否か、どの部分は運営後も変更が入る可能性があるかなど、事前に検討できていると運営後に大きな改修や手戻りを防げることもできますし、ユーザーにも検索エンジンにもわかりやすいサイトになると思います。

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