これからのSEO -実践篇-,ピックアップ

「良いサイト」を作るために私が意識したこと

2015年03月18日 ネズミ2号:略称「M」
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こんにちは。子ネズミCです。

アフィリエイトサイトを運用してから、早2年が経ちました。「最初に収益が上がったサイトはビギナーズラックなのか?」と思ってしまうほど、最近はうまく行かず苦しんでいました。ユーザーに対して良いサイトを作っているつもりなのに、自然検索からの流入がなかなか増えず悶々とする日々。

ところが、先月(2015年2月)、昨年の10月から作成しているサイトで、売上が徐々に上がってきました。記事数は約250記事ほどで、自演リンクなどの作為的なSEOは行っていません。このまま順調にいけば、今月の売上は10万円を超えそうです。

今日は、従来と今回のサイト制作手法の違いについて書いてみたいと思います。



サイトを作成するときの意識について

成果が出始めているサイトは、ネズミ小僧二号さんにアドバイスを受けながら作成していきました。今までのサイトと異なり、多種多様なキーワードでアクセスが集まっています。

従来のサイトは、立ち上げ後、半年経過しても1日のアクセスが30UUくらい。もちろん報酬はほとんど上がりませんでした。心が折れそうになりながら作業をしていた感じです。

しかし、今回のサイトは半年たった今、1日あたりのアクセスが300UUを超えています。売上は5ヶ月目に当たる先月が5万円、今月は少なくとも10万円を突破しそうです。
心が折れるどころか、楽しみながらサイトを運営しています。

「一体何が違うのか?」自分なりに分析してみました。

私の意識をガラッと変えた2つのアドバイスとは

私はサイトを作成するときには、対象分野の本を徹底的に読み、ネット上のQ&Aサイトなども参考にしています。たくさん情報を集めて、余すことなく書いていけば「良いサイト」になって、Googleから評価されるだろう・・・以前はそんな風に考えていました。

そんな私に、ネズミ小僧二号さんは2つのことを意識するようにアドバイスしてくれました。

「狙っている検索ワードに対してGoogleはどんなサイト・ページを検索結果に表示しているか?」「自分のサイトがどんな検索ワードで評価されているか?」

Googleの検索結果を見ているか?

例えば「教育ローン」と検索したときにGoogleが返す答えは何でしょうか?今、検索結果を見てみると1ページ目はすべて銀行のサイトが表示され、アフィリエイトサイトは1サイトも表示されていません。

その状況下で、(情報コンテンツベースの)アフィリエイトサイトを「教育ローン」というキーワードで上位表示させようとしても、なかなか難しいかもしれません。

なぜなら、現時点では「教育ローン」という検索ワードに対して、Googleがユーザーに返したい最適なサイトは銀行のサイトに存在すると考えられるからです。

今までの私は、こういったことをまったく考えていませんでした。

この例で言えば「教育ローン」をテーマに良いサイトを作ったら、Googleが「教育ローン」という検索ワードでも上位表示するはずだ・・・くらいに、ざっくりと考えていたのです。

「Googleの検索結果を見よう!」というアドバイスを受け、私は上位表示を目指すキーワードの選定に慎重になりました。つまり、検索結果にアフィリエイトサイトのような情報サイトが出てこないキーワードは極力避けるようにしたのです。

Googleが自サイトを評価しているキーワード群を考える

Googleウェブマスターツールを活用する

次にネズミ小僧二号さんのアドバイスに従い、徹底的にGoogleウェブマスターツール(WMT)を見ました。1週間単位でWMTの検索クエリのデータをダウンロードし、自分のサイトがどういった種類のキーワードで、上位表示されているのかを徹底的に調べました。

注意深く分析すると、あるキーワード群の塊がまとまって評価されていたり、逆に狙っているキーワードだけど、まったく評価されていなかったりするのが見えてきました。

例えば、肥満予防のサイトを作り「基礎知識」「医療系記事」「サプリの紹介」「運動方法」「肥満克服体験談」の5つのカテゴリで構成したとします。

その場合、運動方法に関するキーワードでは上位表示されているのに、医療系に関するキーワードについては全く上位表示しないといった傾向が見られるのです。

評価してもらっているキーワード群から攻める

このようにWMTの検索クエリを分析すると自サイトの中で評価の優劣が存在していることがわかります。まずは現状で評価されているカテゴリに関して、コンテンツを拡充していけば投資対効果が高いのではないかと仮説を立てました。

実際にカテゴリに属するキーワード群に対して、記事の追加や修正を施したところ、上位表示される関連キーワードが増加していきました。新たなキーワードが増えるだけでなく元々評価を受けていたキーワード群もさらに評価が高くなるといった動きを目の当たりにしました。

評価してもらっているキーワード群が増える

このようにしてサイトを改善していったところ、新たに興味深い現象が起きました。今度は、評価を受けていたキーワード群と別のキーワード群が少しずつ上位表示されるようになったのです。先ほどの例で言えば、「運動方法」のキーワード群から「サプリの紹介」のキーワード群が評価されるといった動きです。

そこで、その新たなキーワード群に対し、同じように記事の追加・修正を繰り返しました。すると、いつの間にかアクセスが増えていきました。

Googleの検索クエリを見ながら自サイトを客観的に評価する

ネズミ小僧二号さんのアドバイスを受け、今までの自分のやり方がいかに場当たり的であったか思い知りました。

・Googleがユーザーに対してどんな検索結果を返そうとしているのか?
・自サイトがGoogleからどのように評価されているのか?

この2つを意識しながら、ユーザーの立場でサイトを運営することで、ユーザーにもGoogleにも評価されるサイトになるのではないかとたいへん勉強になりました。

「孫子」の言葉に「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」があります。SEOで言えば、彼=Googleとユーザー、己=自サイトの評価といったところでしょうか。

この視点を忘れず、サイトの運営も戦略を持って運営することを心掛けていきたいと思います。

ネズミ小僧二号より

メディアを運営する場合、自組織が世の中に発信したい情報、ユーザーに伝えたい情報ありきで考える必要があります。

「良い情報を提供していれば、自然と検索エンジンからの流入が増える」ということは、確かにその通りではありますが、実際にサイトを運営していると、(良い情報を提供しているつもりだが)なかなかアクセスが集まらないという経験をする方も多くいます。

独りよがりの情報を提供していると、ユーザーにもGoogleにも響かない可能性があります。

「ユーザーが知りたいことは何か?」「自社で提供すべきコンテンツは何か?」「Googleに分かりやすく記述されているか?」など、近視眼的になることなく俯瞰した視野を持ちつつサイトを運営していくことができれば、「現状の把握」「課題の抽出」「改善案の立案」につなげることができるでしょう。

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