これからのSEO -実践篇-,ピックアップ

サイト設計段階での市場リサーチの重要性とフィードバックできる仕組み構築

2015年05月05日 ネズミ2号:略称「M」
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こんにちは。子ネズミCです。

今日は、私がこれまでアフィリエイトサイトを運営してきて、数々の失敗の中から、サイト設計段階で犯してしまったミスについてお話ししたいと思います。

アフィリエイトを始めて1年2ヶ月が過ぎた頃、運営サイトで月額報酬が10万を越えるようになってきたときのことです。アフィリエイトサイトの運営にも慣れ、さらに収益を上げるために「新たなサイトを作ろう!」と思い立ちました。

どうせならより大きな収益をもたらしたいと思い「激戦ジャンル」と呼ばれる競合サイトが多く、SEO難易度の高いジャンルにチャレンジすることにしました。ビッグワードでのSEO上位表示は無理だとしてもテールワードでのアクセス流入から成約へつなげる、息の長いサイトを運営できればと考えていました。



他サイトにないレビュー記事にこだわることに

まずはじめに、ビッグワードや主な複合ワードで上位表示されているサイトを300位くらいまでチェックしました。

当該ジャンルの競合サイトを調査し、新サイトではレビュー記事にこだわることにしました。

以前、作成したサイトがキーワード戦略を立てずに、ユーザーに対して「良いサイトを作ろう」という方針で成果が出ていたため、今回もキーワード戦略は立てずに進めることにしました。
3ヶ月で当初予定していた120記事ほどをアップし、どのようなアクセス状況になるか楽しみに待っていました。

その後のサイトの状況は散々たるものに

ところが、サイト公開後、記事をアップしていっても一向にアクセスが伸びず、サイト開始後7ヶ月目で、1日のアクセス数が30UUほど、現在13ヶ月が経過したものの、未だに1日平均40~50UUで、運営開始から5件しかアフィリエイトで商品が売れていません(涙)。

どのように、てこ入れすれば良いかも分からず、完全に放置してしまっています。

サイトが失敗した原因は、ジャンル選定とキーワード戦略上の無策

この事態を私なりに分析してみたところ、いくつか思い当たる節があります。まずサイト設計の初期段階における戦略・戦術が欠如していたこと。市場リサーチが不十分であったため、当該ジャンルにおけるテーマとユーザーの検索意図のミスマッチを想定することができませんでした。

少ないアクセスの流入ワードのほとんどが2語~3語のテールワードです。しかし、その検索意図を思い測ると「悩みを解決するために商品やサービスを購入しようという意図はなく、ただ単に辞書的な情報を知りたい」という意図のワード群ばかりです。

そのため、サイト内に商品レビュー記事がいくら多く書かれてあったとしても、ユーザーはそのページに遷移することなく、サイトを離脱していってしまっているのです。

アフィリエイトサイトの特徴を理解する必要性

アフィリエイトサイトでは、サイト運営者が商品やサービスを紹介し、ユーザーに納得してもらい、購入や申し込んではじめて報酬がもらえます。

ユーザーにとって有益な情報を提供するのは当然のこととし、その中で商品やサービスがマッチする人たちはどういうことを知りたがっているのだろうか?という視点が完全に抜け落ちていました。

競合ジャンルのため「テールワードを拾う」と安易に考え、そのための戦略を何一つ考えていませんでした。ただ本気で記事を書いていればロングテールでアクセスが集まり、収益が上がると考えていたのです。

以前、成果が出ていたサイトの事例を鵜呑みにし、気合いだけで何とかなるという「油断と無策」が生んだ結果と反省しています。

この失敗を糧に、今後はサイト設計段階で、「市場リサーチ」という言葉をしっかりと因数分解し、当該市場の分析のほか、ユーザー視点、競合サイト視点、自サイトの強みを打ち出せるサイト戦略を打ち立て、サイトを構築をしていきたいと思います。

ネズミ小僧二号より

サイトを立ち上げたにも関わらず、アクセスが思いのほか集まらないということはよくあります。

その要因は様々な要因が重なって起こりうるため、一つと決めることはできません。そのため、サイト設計段階つまり企画段階から、どのようなユーザーに対し、どのようなコンテンツ(情報・サービス)を提供していくのか、方針決めをする必要があります。

そうすることで、後工程で思うように進まなかったときに、その要因分析する際にスコープを定めて仮説立てができ、対策を打てるようになります。すべてにおいて正解はないため、改善プロセスを回せる仕組みを構築しておくことが重要になってきますね。

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