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サイト運営者のポジションを文章でしっかりと伝える技術について

2015年04月21日 ネズミ2号:略称「M」
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こんにちは。子ネズミAです。

「書き手から読み手に伝えたいことが正確に伝わる文章」

このライティングスキルが身に付けば、サイトのコンバージョン率、売上が上がるものと考えていました。しかし、どんなに読みやすい文章を書いても、伝えたいことを分かりやすく書いても、コンバージョン率が思うように上がらない壁にぶち当たりました。

あるとき、私が書いた文章をネズミ小僧二号さんに添削してもらう機会があり、その指摘事項を意識しながら文章を書き直したところ、ある変化が訪れました。自分でもビックリしたのですが、反映した初日に過去最高の売上げを記録しました。その後も順調に売上が伸びています。

では、「ネズミ小僧二号さんと、私の文章の違いは何なのか?」

今回は、それについて私なりの見解を記述していきたいと思います。



書き手と読み手のポジションを明確にするライティングとは

もちろん、ネズミ小僧二号さんは、私が運営しているサイトの業界やテーマについて詳しく知っているわけではありません。むしろ、そのジャンルの知識、情報量は私の方が圧倒的に上です。それなのに「なぜ添削のポイントを反映した文章の方がコンバージョン率が上がるのか?」

私は不思議で仕方ありませんでした。

そこで私はネズミ小僧二号さんに質問してみました。会話形式のほうが分かりやすいかと思い、そのときの会話を再現してみました。

親=ネズミ小僧二号
子=子ネズミA(私)

子:「ネズミ小僧二号さんに赤入れしてもらった文章の方が“買いたい”と思える文章に感じます」
子:「何が違うんでしょうか?」

親:「書き手と読み手を意識して、それぞれの立場を明確にしてみました」
親:「子ネズミAさんが元々言いたいことと同じことを書いていますよね?」

子:「はい、読み手に伝わることは一緒ですね」
子:「私が書いた文章を元に変更されていますので、内容は変わっていません」
子:「ネズミ小僧二号さんが書いた文章を読むと、内容と共に安心感が伝わってきます」

親:「書き手が読み手に対して教えてあげるという思いを乗せているからではないでしょうかね」
親:「子ネズミAさんの元の文章は、書き手と読み手と同じ立場で書かれていました」
親:「添削後の文章は、書き手がその分野やテーマに対して“詳しく知っていますよ”と言うことが伝わるようになっていますね」

子:「確かに・・・、読んでいて、私が最初に書いた文章よりも“先生”とか“アドバイザー”といった雰囲気が伝わってきますね」

親:「そうですね。“私はこのテーマについて詳しく知っています。ぜひ参考にしてみてください”と、読み手に窮屈感を与えずに伝わるようになっていますね」

私は「正しく伝わる文章」を意識するがあまり、書き手の立ち位置に関してまったく気にしていませんでした。文章を書くときに、読み手のポジションはこちらで操作することはできません。しかし、書き手(私)のポジションは変えることができます。

ターゲット(読み手)となる人のポジションを定めて、書き手(私)のポジションを変えることで、読み手にとって読みやすく分かりやすくなるということを学びました。実際に当該テーマに関して、私は経験値もあり知識も豊富なので、よく知らない人に対して、ちょっと先輩であるといった雰囲気が伝わる文章にしてもよいと思いました。

私自身も何か商品を買うのに迷ったら、その周辺知識に詳しい人からの助言がほしいですし。

サイト設計の段階で、ポジションを明確にしておく必要がある

サイト内のページ毎に書き手のポジションをバラバラにするわけにはいきません。想定する読み手、書き手(運営者)のポジションは、サイトの設計段階で決めておいたほうがよいでしょう。

ページボリュームの大きいサイトでは、必ずしもトップページが入り口になるとは限りませんので、サイト全体で運営者の立場の統一性を図る必要があります。情報提供サイトでは訪問者がどのページを読んでも「この人は私にアドバイスをしてくれるに違いない」という印象を持ってもらえるかどうかが重要なポイントだと理解しました。

今のサイトは全体で400ページ以上あるので、この視点を取り入れて作り直そうとするととても大変です(汗)。全ページ修正するより作りなおした方が早いかもと思ってしまいました・・・。

これからは、運営サイトにおける書き手のポジションを予め設定し、ページ内でその思いが反映される文章を書いていきたいと思います。

ネズミ小僧二号より

偶然、子ネズミAさんの依頼で、文章をチェックする機会がありました。当該テーマに関する深い知識や伝えるべき内容は、子ネズミAさんのほうが私より詳しいです。私はいち読者の視点で、子ネズミAさんの文章を読み進め、違和感に感じるところをチェックしていきました。その視点というのは今回子ネズミAさんが書いてくれたポイントです。

そのテーマについて詳しいはずなのに、妙に下手に捉えられる文章であったり、回りくどい文章になっていたりしました。そのとき「『誰(書き手)が誰(読み手)に向かって何を伝えたいのか?』を明確にしたほうがいいでしょう」とアドバイスしました。

その後、子ネズミAさんが修正した文章を読んだところ、とてもすんなりと読みやすい文章になっていました。サイトへの訪問者にとっても読みやすく、ほかのページ(情報)も読んでもらえるようになったのだと思います。

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