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SEO運用フェーズの改善チューニングを見据えた「形態素解析ツール」の使い方

2013年06月19日 ネズミ2号:略称「M」
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形態素解析ツールといえば、キーワードの出現頻度を調査するために使うという方が多いのではないでしょうか。ここではひと味違った形態素解析ツールの利用方法を「metro-bb.comの日本語形態素解析」を使ってご紹介します。

そもそも形態素解析とは、辞書を搭載したコンピュータが自然文を解析し、品詞ごとの単語に解析する自然言語解析技術のことをいいます。検索エンジンは、ページ内で言及されているテーマや事柄をテキスト情報をもとに解析しているのです。



Googleの単語認識事例

■「ハツカネズミ」で検索した場合のWikipediaの「ネズミ」ページのGoogleキャッシュ
keitaiso_1.jpg

■「ネズミ目」で検索した場合のWikipediaの「ネズミ」ページのGoogleキャッシュ
keitaiso_2.jpg

このようにGoogleでキャッシュをみることにより、どのように単語として認識しているかを判断することができます。上記の場合、「ハツカネズミ」は1つの単語として認識し、「ネズミ目」は2つの単語として認識していることになります。

キーワード出現率が5%や10%の議論はナンセンス

「metro-bb.comの日本語形態素解析」ツールを使うことで、テキストを形態素に分けるだけでなく、キーフレーズの情報を重要度という重みを付けて分析結果を表示してくれます。実際に入力したところを画面と共にご紹介しましょう。

keitaiso_3.jpg上記のように、テキストを入力し、チェック実施ボタンを押下します。

keitaiso_4.jpg

最右表にキーワードフレーズの情報という結果が表示されます。「ページ内に記述した内容についてどのような要素が重要視されているのか」を示す一つの指標として利用することができます。この要素を意識しつつも、一番大切なことはUX(User Experience)です。

などの要素が含まれていることが重要です。つまり、サイトに訪れたユーザーがその文章を読んでどのように感じるのか?が非常に重要なわけです。

キーワード出現ツールなどを利用して、SEO対策ワードの出現率が5%とか10%とか言っているのはナンセンスであることがお分かりいただけるでしょうか。ユーザーにもGoogleにも分かりやすく記述するために、このようなツールを上手に活用することをお勧めします。

ホストのRecognition Typeを上げる要素とキーワード展開の戦略に活用

「ページに設定した形態素要素」と「Google Webmaster Toolの検索クエリ、アクセス解析の流入ワード、ミドル・テイルワードのSEO順位」との照合を行うことで、カテゴリ・ページ展開の施策内容と結果の検証を行います。

ホストバリューを上げるであろうキーワードの場合は情報の深堀へ舵を切ったり、Off-Targetとなるキーワードが認識されてしまう場合や狙っているワードが認識されない場合は、T&Dの調整を行っていきます。

このような形でPDCAサイクルを回しながらコンテンツを追加/変更していくことで、最終的に狙うホストポジションに持っていくことができるのです。この作業は非常に地道な取組みとなります。

「これからかはコンテンツです!コンテンツを追加しましょう」とか「キーワードを設定してキーワード出現率を意識したコンテンツを安価で作成します!」といった次なるSEO会社のサービスが続々と展開されていますが、優良なコンテンツとは、キーワードの出現率とかオリジナルコンテンツといった指標で判断されるべきものではなく、ユーザーにとってファインディング要素がある情報か否かで決定されるものです。

Googleもそういった観点で解析できる技術はすでに持っていると考えてよいでしょう。安易な外部リンク調達を免れたとしても、安易なコンテンツ調達を行うといつまで経ってもSEO効果が顕れないというドツボにハマってしまいますのでご注意ください。

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