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コンテンツ戦略実務篇:コンテンツの差別化の本質とは?

2013年07月05日 ネズミ1号:略称「T」
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正しく練られないコンテンツ戦略事例、5つの押さえるべき対策とポイント

パンダアップデートがメジャー版になってからGoogleから特にアルゴリズム改善について発表されることがなくなりました。こうなると多くのサイト運用者は忘れてしまいそうですが、パンダは現在も着実に改善されていることを忘れてはいけません。
今日は、Web運用者としてパンダが教えてくれた教訓とその教訓からサイト運営者としてコンテンツ戦略をどう練るべきかについて紹介します。



現状を把握し、対策を練る

まず、現在運用しているサイトの順位がさがってしまったら、または現在運用しているサイトが今後ペナルティを食らう可能性がないかあなたの担当するサイトの健全性の確認から確認してみましょう。

あなたのサイトは大丈夫か?

  1. 数百、数千ページ規模のページが同じような結論へ導くマネタイズを主体とした設計になっていないか?
  2. オリジナルな記事や加工データなどを駆使した匠にレイアウトした記事であっても、その記事自体から導かれる結論が空虚なもの(他社と同じような内容)になっていないか?またそような記事がある法則にもとづいて乱発されていないか?

次にコンテンツ戦略を練る上でどういった観点に留意すべきかについて

コンテンツ戦略を練る上でのポイント

  1. SERPS上で、差別化する(多様なニーズに対して特化したポジションを確立する)という意味の本質を理解する
  2. SERPS上10位圏内を分析し、どう自社サイトやページを差別化するか、深い分析と戦略を練る

あたなのサイトは大丈夫?

昨年末ぐらいから、国内SEO会社でも、リンクビルティングだけではもう食べて行けないということで、コンテンツ戦略・良質なコンテンツビルティングといった考え方のもと、記事調達サービスや、ソーシャルソーシングなどによる低コストな記事調達サービスを提案されることが多くなったと思います。ただし、この”良質”というのがある意味毒まんじゅう”なんです。

みなさん、あなたの担当するサイトにとって”良質”なコンテンツとは?と聞かれて直ぐに何が良質か?答えられますか?

おそらく、答えられる人はそんなにいないかと思います。なぜなら、通常SEO担当というのは、新規事業や事業戦略を立てたことがある経歴の持ち主が少ないからです。日本語約されたWebmasterガイドラインを読みあさり、意訳された内容やSEO会社が解釈した意見、SEO会社から聞いた他社の施策実績(仮説と結果)といった事例を追いかけるのが国内では主な業務だったからです。言ってみれば、膨れ上がる噂や情報にキャッチアップして行くのがやっとというのが現実ではないでしょうか?Googleから出されるメッセージやオリエンテーションの内容を本質的に理解できる方は本当に少ないと思われます。

では具体的に見てゆきましょう。まず、あなたのサイト健康状態、危険度を検証します。

cnt-strategy01.png

(その1):サイトやページがマネタイズを主体とした設計になっていないか?

(その2):記事自体から導かれる結論が空虚なもの(他社と同じような内容)になっていないか?またそような記事がある法則にもとづいて乱発されていないか?

私が見る限り、大手LEADマネタイズ主体サイトやAF(Affiliate)目的サイトなど実は、首の皮一つでつながっている、またはメインホストバリューでかろうじてポジションを維持しているというサイトが多いのではないかと考えています。

実は某比較サイト案件を昨年末ぐらいからアドバイスし、リンクビルティグなしで3ヶ月弱、で新ホストで1ページまでもってきたりもしたのですが、現状分析をきちんとして、その上で狙うべきポジション(ペネトレートしやすい、難易度を少なくする)戦略と戦術を展開するときちんと結果が出るのだたなぁと我ながらに改めて関心したのものです。ただ、その企業でも実際にこちらの理論を理解できた人はほとんどいなかったので、なんだかわからないけどあがった!ありがとう!という感じだったのです。

こうした事例からも、Googleのアルゴリズム精度は数年前のレイターレベルからしても大分精度が上がった、逆に別の言い方をするとコンピューティングによりグレーと出た場合、それまでオーソリだったとしても容赦なく落とすという冷酷な現状を理解すべきです。ようは、素人が外部会社にお金を払ってなんとかなるという簡単な話ではなくなったということです。また個々のサービス、サイトの特性に合わせたオーダーメイド戦略を練らない限り、勝てなくなったということを認識した方がいいでしょう。皆さん、ペンギン2.0後、漁夫の利でたまたまいいポジションにいるからといって安心するのはまだ早いと思っていください。

ではコンテンツ戦略を練る上でどうしたらいい?

本質的に上位サイトと差別化したコンテンツを作成するということはどういうことか?それは、クエリワードの解釈を適切に行い、ユーザーのニーズ・ウォンツベースに対応できるコンテンツで且つ競合が提示している解とは別の答えを提示することです。
言葉でいうのは簡単ですが、この本質を理解してコンテンツをデザインできる人は数少ないと思います。

cnt-strategy02.png

(その4):SERPS上で、差別化する(多様なニーズに対して特化したポジションを確立する)という意味の本質を理解する

(その5)SERPS上10位圏内を分析し、どう自社サイトやページを差別化するか、深い分析と戦略を練る

 前段でも話しましたが、Googleのアルゴリズム精度は顕著に上がってきています。最近では、執筆者によるオースランクなるものからエンティティ ベースサーチテクノロジも実験段階から実装段階へと重要度が増してきています。またソーシャルシグナルしかり。ただ勘違いしないで欲しいのは、これはあくまでもランキングスコ アを構成するごく一部の要素にしか過ぎず、本質的には、SERPS上にQDD・QDFに相応しい掲載すべき情報やサービスであるかというのが本質だと理解してくだ さい。

要するに上位10席については、同じようなサービスや情報は表示されないと思った方がいいです。例外としては、ECサイトやレストラン比較サイトなどエリアやロングテールにとっかてきちんとしたバリューを提供しているようなサイトの場合はSERPS上に4つぐらまで表示されるケースもありますが、基本本質は先に述べたことであると認識した頂いていいと思います。また、近年では、ユーザーの能動的な検索という行為以外にも、ソーシャルを基点とした受動的な情報タッチポイントも重要となってきていることも理解が必要です。スマホやタブレット上でのウィンドウ占有時間はPCを追い越すまでになっています。またそうしたデバイスですごす時間の殆どはソーシャルなメディアであったり、フィードリーダーだったりするのです。この点も今後ますます重要となってくるように思います。今後、SEO担当、マーケティング担当は、オンラインコミュニケーションという戦場で、より多角的な高度な舵取りを要求されるようになるのかもしれません。

最後に...コンテンツ戦略実務を行う上で当サイトの下記内容を改めておさらいしてみてはいかがでしょうか?

icon.png検索エンジンの本質的な仕組みと検索エンジンモデルで食べいる企業の考え方
「検索エンジンの本質」

icon.pngあたなたのサイトを上位表示させるために、SERPSをどう分析し、サイトやページを差別化するかそのメソットをまとめた基本的な考え方 「これからのSEO理論編」

icon.png分析プロセスで役立つツール 「使えるツール」

icon.png国内での勝ち組・負け組事例:事例から具体的にこういったケースはやばい、こういったケースがセーフなど帰納的にルールや法則をウォッチ → 「国内勝ち組・負け組」

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