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SEOにおけるコンテンツマーケティングとは?公開したページをデータをもって計測・分析することが重要!

2013年08月29日 ネズミ2号:略称「M」
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SEOの経過観測の重要指標といえば外部リンク数といった時代もありましたが、これからはサイトの特徴(USP)を強固なものとする施策を継続的に行っていく必要があります。

コンテンツマーケティングとひと言で言っても、機能やサービスを拡充するという路線もありますし、インフォメーシャルなコンテンツを拡充していくという施策も存在します。

必ずしもオリジナルな記事、記事のボリュームが多いのがいいと言うわけではありませんのでご注意ください。

現に「鼻毛」というクエリワードで、「鼻毛通知代理サービス「チョロリ」」というサイトが長期にわたり、1ページ目のポジションを取っています。「site:検索」を行うとGoogleにキャッシュされているページは10ページもありません。

このくらい尖ったサイトを構築できれば、ソーシャル上でも拡散され、認知度も高まり、言うことはないのでしょうが、一事業サイトのSEOを担当する立場としては、新たなポジションを狙える機能・サービスを模索しつつも、ウェブサイトの観点で言えば、サービスをサポートする情報コンテンツを提供していくのが目下求められているのではないでしょうか。



コンテンツを追加した際に見るべきSEOのポイント

SEOにおいて投入したコンテンツ(ここではサービス・機能、情報コンテンツなどを含む)がどのようにGoogleに評価されているかを経過観測することは、自らが行った業務に対する評価でもありますし、どのように評価されているかを客観的に知ることで、今後の戦略立てにも活かすことができます。

当然、コンテンツを制作するのにもコストが掛かりますので、当該施策を継続するのか、または路線変更するのか、データを元にジャッジできるようにしなければ、健全なSEO活動を推進していくことは不可能となります。

そこで今回はコンテンツを追加した際に見るべきポイントを5つのステップでご紹介していきます。

1.クローラーの統計情報

Googleウェブマスターツールのクロール>クロールの統計情報で、「1日あたりのクロールされたページ数」と「1日にダウンロードされるキロバイト(KB)数」でクローラーが巡回してきているかチェックします。


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2.キャッシュ状況

新たに公開したページがGoogleにキャッシュされているか確認します。クローラーが巡回していれば早い段階でキャッシュされます。どうしてもキャッシュされないページがあれば内部リンクに問題がないか確認するようにします。公開後どのくらいの期間でキャッシュされるのかも併せて把握しておきましょう。


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3.キーワード認識

Googleウェブマスターツールの「検索クエリ」で新たなページで言及したキーワードが認識され始めているのかチェックします。新たに認識されたキーワードに対して、SEO難易度や事業寄与観点(CVしやすいQWか否か)から、BIG~Middle~Multiという3種類のフラグを立て、主にSEO施策として狙っていくQWには「Target」、SEO施策としては狙っていないが認識されているQWには「Off-Target」というフラグを立てて管理します。


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4.流入ワード

実際にアクセス解析で新たに公開したページがどのようなワードでアクセスされてきているのか、コンバージョンに寄与しているのかを計測します。

(※オーガニックからの流入ページと流入キーワード分析のやり方はこちらの記事をご覧ください。)

5.ターゲットワードの順位計測

当初から設定している事業セクタにおけるクエリワードの順位計測と上記3で新たに認識され始めたターゲットワードの順位を計測を開始。

コンテンツを公開したことと当初より設定しているクエリワードのSEO順位に相関性があるのかをチェックします。また新たに追加したコンテンツでSEO施策上、順位を継続監視をしたいクエリワードについては「GRC」などのSEO順位計測ツールに設定し、今後の推移を監視していくようにします。

この5ステップでページの評価指標が計測できるようになりました。これら各種データを分析し、今後の改善提案や新たなコンテンツ企画フェーズで基礎データとして活用していきます。

まとめ

最近ではコンテンツマーケティングというバズワードのもと、オリジナルのコンテンツを追加すれば良いといった風潮がありますが、事業活動を行っている以上、PDCAサイクルを回せる基盤を構築しなければなりません。

コンテンツを○○○ページ追加しました!」、「○○○というキーワードを盛り込んだオリジナルの記事を1記事500円で作りました!」ではいけないわけです。

ターゲットとするセクターにおいて自社の事業ドメインが、どういったユーザーのニーズ・ウォンツにどのように役立つコンテンツなのか、それはユーザーに受け入れられているのか、Googleは受け入れざるを得ない切り口なのかを検証していくことが大切です。

そして一度SEOをホワイトハットな手法で乗り出したら終わりのない旅に出ることになります。羅針盤を持って正しく進行しているか絶えずチェックするのがインハウスSEO担当者の重要な責務となるでしょう。

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