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SEO担当者なら知っておきたい順位計測ツール「GRC」の5つのポイント

2013年06月26日 ネズミ2号:略称「M」
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有限会社シェルウェアが開発している「GRC」は検索順位ツールの老舗。私もずいぶん古くから利用していますが、現在Ver.5を超えてきており検索エンジンの仕様変更に即時対応したり、新たな機能を追加したりとサポートは充実しています。(ビジネスライセンスは9,600円/年掛かります)

このGRC、検索順位チェックに関連する細かい機能もたくさんありますが、ここではぜひとも押さえておきたい使い方についてご紹介していきます。



GRCの主な機能の使い方をご紹介

私が活用している機能トップ5をご紹介します。

検索順位ウォッチ機能

GRCのもっとも基本的な機能です。
サイト名とサイトURLと検索語を設定することで、GRC起動時(または指定時刻)に1日1回順位チェックツールが動きます。Yahoo!とGoogleとBingの順位と前回との順位変化が記録されます。

どのような検索語を追加すればいいの?

検索語は「基本ワード」と「追加ワード」の2つに分けて登録するようにしましょう。基本ワードはTarget QWと呼ぶ当該サイトが狙っている検索語群のこと。追加ワードはGoogleウェブマスターツールの検索クエリやアクセス解析の流入キーワードなどから当初Target QWに指定していなかった発掘ワードのことで検出次第、追加ワードとして登録していきます。
※Googleウェブマスターツールの検索クエリやアクセス解析の流入キーワードでは予想だにしないワードが発掘されるでしょう。そのキーワードの中でも対象サイトに親和性の高いワードにはTargetフラグを付け、GRCに登録し順位を計測していきます。

ランクインページは今後のコンテンツ追加、T&D調整に活用できる

GRCでは検索エンジンで順位が付いているサイトURLが記録されます。ランクインページというタブをクリックすることで該当ページが表示されます。TOPページがランクインしているのか、個別ページがランクインしているのかを把握し、今後のページ追加やT&Dの調整に役立てます。

100位追跡機能を使いこなすことでSEOスペシャリストになれる!?

こちらは優れた機能です。
登録した検索語の1位~100位までのサイトが記録されていきます。急激に順位が上がったサイトや下がったサイトをチェックすることができます。この100位追跡機能に登録する検索語は、当該サイトが狙っている検索語の他、SEOの競合度が高い検索語群を登録しておくことで、Googleのアルゴリズムの更新などがあった際に、各サイトの動きをチェックすることができます。SEO会社の担当者と仲良くなっておくと、SEO施策が過熱しているジャンルのキーワードをごっそり教えてくれたりします。

毎日毎日登録している検索語の100位追跡機能を見るのは時間が掛かり効率的ではありませんので、晴練雨読namaz.jpといった検索順位変動を統計的に教えてくれるサイトを参考に大幅な変動があったときに各検索語をチェックするといった使い方がよいでしょう。

CSVダウンロード機能でレポーティングもバッチリ

独自のレポートを作成する場合に順位履歴データをCSVファイルでダウンロードすることが可能です。エクセル上で編集できますので、レポーティング作業の時に役立ちます。

検索順位の監視で重要なこと

このように日々の検索順位の変動を監視していくことは非常に重要な作業となります。ビッグワード偏重のSEOが無くなりつつあるのか、粘り強く残っているのかはさておき、ミドルワード、テイルワードの順位変動をウォッチしつつ、自分のサイトだけでなく、他のサイトの動きもチェックしておくことが大切です。(自分のサイトが上がった下がったで一喜一憂しないようにしましょう)

この中で一番重要な作業は何と言っても、「検索はマーケットの縮図」とお伝えしている通り、Target QWにおけるQDF/QDDのシェアの変化や競争プレイヤーの変化を抑えておくことです。

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