devo社が提供している「aramakijake.jp」の使い方をご紹介します。このツールを利用することで、クエリワードの月間推定検索数とSEO順位ごとの推定アクセス数がGoogleとYahoo!とに分けて予測してくれるツールです。
まずは仮説をベースにSEOによる収益シミュレーションや投資コスト、想定売上を算出し、ロジカルに運営していく必要があります。
SEOはブラックボックスな部分が往々にしてありますが、インハウスSEOとしてSEO業務に当たっている場合、SEO担当者が分からなければ、会社内にいる他の誰も分かりませんので、自信を持って計画を立てていくようにしましょう。
もちろん、あくまでも推定の数ですので、この通り行くかどうかは保証できません。事前のプランニングにおいて「このツール上で」という条件を入れつつ、実データが収集出来次第、調整を図っていくという運用が良いと考えます。
1.検索数予測ツールを実施
使い方は至って簡単。
ターゲットとするクエリワードを入力し、Check!ボタンを押すだけです。
■育毛の例
■増毛の例
以降、自社ドメインがターゲットとしているクエリワードのデータを収集していきます。
2.CSVダウンロード
「aramakijake.jp」ツールでは実行結果をCSV形式でダウンロードできます。
3.自社のQWごとのROIテーブルを作成
まずは仮説ベースで全然OKです。
叩き台となるデータがなければ予測と結果のずれを修正することができませんので、「aramakijake.jp」ツールデータ参照と注釈をつけてデータを整形しましょう。
GoogleとYahoo!それぞれにおいて、ツールで示された検索数と流入数のデータを入力し、クリックスルー率(CTR)を自動で算出します。
4.自社マネタイズモデルに合わせてKPIを設定
今回はサイト流入数のうち、どれだけがマネタイズのゴールとなる成約に至るかというコンバージョン率を入力し、想定コンバージョン(CV)数を算出しています。
収益額を出す場合はこの値に単価を掛ければよいでしょう。またPV数がマネタイズ指標になる場合は想定流入数(訪問数)に平均PV数を掛けた値に1PV当たりの単価を掛ければ良いことになります。
このようなマスタデータを当該セクタにおけるSEOのBIGワード、Middleワードにおいて作っておくことで投資計画を立てる際に参考データとして活用することが可能となります。
実際に運用していくとターゲットとして挙げていたクエリワードで上位表示された場合に、この想定シミュレーション値との乖離が発生することもあります。その場合は、当初予測値と実データ(○○年○月)と双方のデータを管理していくことでインハウスSEOとしての生のデータを蓄積できることになり、自社の貴重な情報資産となり得ます。
この基礎データとなるQW毎テーブルでROIの高いクエリワードのデータを管理し、時間と共に増やしていくこと、確度の高いデータにチューニングしていくことが重要な業務となります。
「Googleキーワードプランナー」、「Yahoo!リスティング広告 キーワードアドバイスツール」を使っても同様の作業は可能です。