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SEOにおけるコンテンツマーケティング・3つの誤解

2013年09月21日 ネズミ1号:略称「T」
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コンテンツマーケティングというと人それぞれ思うところがあるとは思います。ネズミ小僧という名を借りて当サイトとで考察している基本概念は、Google社のQDD,QDFというアルゴリズムに注目し、ROIの高いQWに対し、どういったシナリオでパワーをつけて行くか、リスクも加味しながら戦略的に計画を練るという事です。Google社のインデクシングプロセスにおいては、内部・外部リンクグラフからNLP(自然言語処理)を活用した共起語解析による検索QWに関連したフレーズからキャッシュしたページsummaryデータを呼び出すindex(スキーマデータ)等技術・テクニック的にはさまざまなものがあるのも事実ですが、こうした事に悪戦苦闘しても本質的な部分で綿密な設計がなされていないと「(悲劇)Disaster」に見舞われてしまうケースが多いように思います。
今日は、海外でコンサルタントをしている女性のプレゼン記事が当サイトと同じような考え方のもとコンテンツマーケティングを解いていたので紹介します。



【当サイトで考えるコンテンツマーケティング】

考え方は至極シンプル:プロダクトマーケティングを忠実に設計プロセスに導入すべし

基本は、ターゲット母体の意図と競合がその意図についてどういったアプローチをして成功しているか、それをまねるのではなく、逆に違った切り口(USP)により競合より上位にくるべき価値あるバリューを提供できるかについてきちんと時間を割いて分析し、設計することが重要。マーケティングプロセスの詳細は、こちらを参照ください。

PageRankはあくまでもホストに関する総合通信簿、クエリーワードに対するページの価値ではない。

PageRankをいきなり5にするのは正直無理なように思います。これはリンク構造を解析しリンクによる投票の多いホストの勲章みたいなものだからです。昔はこのアルゴリズムの抜け穴を探してバックリンクを購入することでブーストできましたが、ここ最近はほぼこの手法は通用しないと考えています。

では、どうすればいい?ガチンコで勝負するしかない、いやこれが一番の近道

テクニックも重要ですが、きちんとしたマーケティングプロセスにおける上流工程設計が重要。
具体的には、SEOを手がける企業やWebサービス、コマースサービスについて具体的には下記3点について徹底的に分析がなされ、QWやその意図、ペネトレートする(1ページ目に露出させる)為の全体シナリオ設計ができるか否かにかかっています。

①ユーザー(消費者)

②競合が提供するサイトやサービス(コンテンツ含む)

③その中で手がけるサービスサイトのポジションをどうするか?

FE(フロントエンド)やシナリオを実現させるためのAIなどはその後にオーダーメイドで設計するのが基本です。ありものCMSシステムを活用するにしても、それからカスタマイズする。要するに、検討した戦略シナリオに沿ってオペレーション(運用)できるサイト構造やシステムを調達またはありものをうまくカスタマイズしてミニマム投資からペネトレート(ベストプラクティス)事例をいくつも作り、最終ゴールとするポジションへコンテンツを運用して行くことで、到達するというプランがわれわれが考えるコンテンツマーケティングです。

前置きが長くなりましたが、以下の記事がわれわれとほぼ同じような考え方でクライントに対峙しているようですので紹介します。この記事も前置きが長いので、サマリのみかいつまみます。

コンテンツマーケティングで失敗する3つの誤解とは!?

Avoiding Disaster: How to Prevent the 3 Most Common Content Marketing #Fails

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- Posted by to Content & Blogging

いやー若い方ですが、本質がわかっているとなぁーと思いました...。しかしマーケティングプロセスを身に着けている方で、かつ、旧来からのWebの技術と歴史、現在の技術などの知識・技量をお持ちの方ならSEOというセクターでこうした考え方を応用するのは容易にできるように思います。

第一の誤解:リンクビルディングは、Awarenessフェーズの一施策。リンクビルディングに優位なコンテンツを作る事がコンテンツマーケティングじゃない

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第二の誤解:不適切なシナリオ・戦略ゴール設計をしてしまい、PDCA(Tracking)することもできない。
何が成功事例(BEST PRACTICE)で何がだめか、どの枝葉を伸ばすかということが理解できないまま投資してしまう。

1.オンライン上で言及される(レピュテーションを得られる)、2.共有される、3.結果的にリンクされる(投票される)、4.実トラフィックが生まれる、ランクが上がる、4.信頼性が上がる(安定期にはいる)というプロセスがわかりやすいですね。上記のファネルをRFM,CRM要素を加味したLTV循環の輪で表現しているところがにくいです。ただ注意が必要なのは、LEAD獲得型に特価したAffiliteサイトについては、何度も訪れるといったフリクエンシーはあまり当てはまらないと思いますので、ご了承ください。

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第三の誤解:戦略・戦術を立て、事業計画を練るために必要な十分なリサーチをしていない。
例)コンテンツマーケティングというとQWに即したネタ調達といった感じでお金をつかってしまう。

事前に行うべき十分なリサーチとは、1.CustomerResearch(ターゲットなるユーザーの見極め・インサイト把握)※SEOではQW intention(意図)として解釈、2.競合調査※SEOのセクターでは、Google社が解析するQW intentionに対しどういった競合がランクインしているか?またそれが何故か?きちんと論理立てて解析できている。3.これらを元に投資計画(P/Lを計画できるレベルでのQWROI,調達すべきもの(コンテンツ、システム)、運用、ヒットさせるための複数のシナリオとそのマイルストーン展開運用)4.オンラインマーケットリサーチ(ネズミではオンラインのみならず、オフラインでのマクロ・ミクロ分析をもとに足りないものを付加する助言も推奨しています。例えば極端な例をいうと上場しましょうとか..)

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※分析からコンテンツストラテジーを練って結果としてアプトプットするものが、「ブランドメッセージ」と「エディトリアル方針」としてのコンテンツアウトプット=「しっかりとした差別化要素・USPをもったコンテンツ群」という図解がにくいですね。

近年では、リンクグラフや検索QWに対しどういったページを引っ張ってくるべきかをマッピングしているindexが共起語などによる関連フレーズも加味したINDEXから引っ張ってきている点や、Social上でのレピュテーション指標(GoogleではAuthorRankといっています)など新たに検討すべきテクニカル要素が増えているという程度に考えるとシンプルなお話になるのではないでしょうか?

シンプルといっても、上記で述べてきたことをきちんとやりぬくことは実は並大抵のことではないのは大規模実務などを背負ったご経験の方ならしっくり来ると思いますがいかがでしょうか?

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