使えるツール,最新動向

調査対象URLの関連情報を表示するツール「aguse」の使い方

2013年10月29日 ネズミ2号:略称「M」
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今日はaguseというツールをご紹介します。

不明なURLをブラウザで開く前にaguse経由でアクセスすることにより、事前にマルウェアに感染していないかどうか、ドメイン所有者情報やブラックリスト情報など付帯的な情報を調査することができます。

ウェブマスターを担当していると相互リンク依頼が届いたり、SPAM的なメールが届く機会が多々ありますのでこのようなツールで事前チェックするとよろしいでしょう。(ただし100%ツールが正しいわけではありませんので、怪しいURLにはアクセスしないほうが賢明です)



aguseの使い方

aguseのサイトでは下記の通り使用例が記載されています。

(URL調査の使用例)
・SPAMメールに付いてくるURLの先がどうなっているのかを調べる。
・自分が興味あるサイトをどこの誰が運営しているのかを調べる。
(メール調査の使用例)
・受信したSPAMメールがどこの場所からどのプロバイダを利用して送られてきたのかを調べる。

指定したURLのドメイン・サーバの情報についてアクセスする前にチェックできるのがaguseです。こちらにアクセスし検索窓にURLを入力してチェックします。


aguse_1.jpg

など

が一覧表示されます。

マルウェアを検知した場合は下図のようにマルウェアの情報が表示されます。
aguse_2.jpg

このような使われ方も?

中古ドメインやオールドドメインと言われる期限切れのドメインを利用し、当該ドメインにすでに付いているPRを引き継いでサイトを立ち上げるといった手法が横行しています。

ドメインを取得する際に、そのドメインがブラックリストに入っていないか事前にチェックするために使われているのですね。

インハウスSEO担当者の使い方の例

私がこれまで担当してきたサイトではあまり事例はありませんが、ネガティブSEOといわれる悪意を持って不正なサイトからリンクを張る行為が存在します。

自社ドメインの健全性を確保するとために、ウェブマスターツールのサイトリンクやOSEのバックリンクを定期的にチェックしています。

前回チェックしたドメインと新たに認識されたドメインの差分チェックを行い、新たに認識されたドメインからのリンクが不正ではないかチェックします。

aguseのほかに、「Google Banned (blacklist) Checker」というツールがあります。

aguse_3.jpg

ドメインがGoogleにバンされていないかをチェックすることができます。バンされていると下図のように表示されます。赤文字でDOESと表記されます。
aguse_4.jpg

正常の場合、下図のように表示されます。緑色の文字でDOES NOTと表示されます。
aguse_5.jpg


マルウェアに感染しているサイトや問題のありそうなサイトからリンクを受けていた場合は、運営者が判明できるのであればリンク削除申請を出し、削除不可能な場合は、Googleが提供しているdisavowリンクで否認を行うとよいでしょう。

まとめ

ホワイトハットSEOが推奨されていますが、やはりGoogleは外部サイトからのリンク票をスコアリングの決定要因として重要視していることは疑いもないことでしょう。

いくらホワイトハットを行っていますと胸を張って言ったとしても、外部から不正なリンクが張られる可能性がありますので、インハウスSEO担当者は定期的に外部リンク状況をチェックしておく必要があると考えています。

今日紹介したようなツールをうまく活用しながら、定期診断を行っていくとよいでしょう。

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