マジェスティックSEOのブログにNeep Hazarika氏によって、エクセルのお役立ちテンプレートがアップされましたのでご紹介させていただきます。
「Compare two Lists」という2つの列(A列とB列)に列挙された文字列をそれぞれ比較してA列にもB列にもある文字列、A列だけにある文字列、B列だけにある文字列をピックアップして表示してくれるエクセルテンプレートです(ダウンロード可)。
ねずみ小僧は同様の処理をMS-ACCESSやEXCELのピボットデーブルを使って行いますが、概念を理解するといった意味合いで紹介されたテンプレートでいくつか例示してみたいと思います。
MAJESTEIC BLOGにアップされたこちらの記事からダウンロード可能です。
こちらにも書かれていますが、至ってシンプルなテンプレートです。
エクセルテンプレートをダウンロードし、エクセルで開きます。
デフォルトは下記の通り。
A列に文字列を追加してみます。
→A列に「ねずみ」(赤枠)という文字列を追記してみました。A列のみ存在する文字列としてD列に自動的に追加されました。
B列に文字列を追加してみます。
→B列に「小僧」(青枠)という文字列を追記してみました。B列のみ存在する文字列としてE列に自動的に追加されました。
A列とB列に同じ文字列を追加してみます。
→A列とB列に「SEO」(緑枠)という同じ文字列を追記しました。共通というC列に「SEO」が自動的に追加されました。
このテンプレートを実際に使うかどうかは別として、SEOでサイト分析を行っているとある時点の文字列群とまた別の時点での文字列群を比較するシチュエーションが出てくると思います。
いくつか代表的な例をご紹介します。
バックリンクの調査
→ペンギンアップデートやGoogleからの不自然なリンク警告でバックリンクを精査したり、実際に削除したURLが反映されているかをチェックするために利用することが可能です。その際はGoogleウェブマスターツールの「サイトへのリンク」で取得できるリストデータなどを比較します。
検索クエリの調査
→Googleウェブマスターツールで取得できる「検索クエリ」データを時間軸とともにクエリワードの増減や共通項などを確認することが可能です。
ランディングページの調査
→Googleアナリティクスなどのアクセス解析ツールで取得できるオーガニックからのランディングページの差違をチェックすることができます。新たに追加したページにアクセスを誘導できているかどうか、以前はアクセスがあったページがアクセスがなくなってしまったなどの時間軸での調査が可能となります。
インハウスSEOでは従来のようにある特定のクエリワードのSEO順位だけを追っていくと、絶対的な指標ではなく競合サイトと相対的に順位が決まるものですので、いくらコンテンツを充実させても、サイトチューニングしても順位が上がらないフェーズも出てきます。
このような状況をSEO順位だけで利害関係者に説明しようとすると進捗が捗っていないと捉えられてしまう可能性があります。そのような1点を捉えて総括されるような状況を打開すべく、時系列で比較できる数値はいくつか持っていたほうが良いと考えます。
今回のテンプレートを事例にご紹介した指標などは時系列で追っていくと変化が如実に現われますので、関係者への説得材料として打ってつけです。
文字列群に数値が伴う場合は、MS-ACCESSのクエリ機能を使うと処理も軽く管理しやすくなります。
MS-ACCESSを使ったデータ管理は別の機会でご紹介させていただきます。本日は米国MAJEXTIC BLOGで紹介された記事を参考に事例紹介させていただきました。