こんにちは。ネズミ小僧二号です。
子ネズミBさんによるサイト制作及び運営から見えてきた「投資対効果」視点のレポート。サイト制作にコストを潤沢に掛けられない場合、どのようにサイトを運営していけばよいのでしょうか?
子ネズミBさんが数多くのサイト制作をしてきたからこそ感じた「ジレンマ」、そしてその解決の糸口について語ってもらっています。
こんにちは。子ネズミBです。
私はこれまでGoogleアドセンスというサイトに広告枠を設け、クリック課金で収益を上げるモデルでサイト運営をしてきました。前回ご紹介したとおり、小規模サイトの大量生産を方針としていたため、いかに効率よく短期間でアクセスを集めるか、それだけを重点に考えて運用してきました。
サイト制作時のキーワード選定では、「キーワードの検索回数」と「SEOの競合性(他サイトの強さ)」に着目してきたのですが、この2つの観点だけでサイト制作を行っていくと、「アクセス数に応じた収益性の頭打ち」「コンテンツ制作における投資対効果が合わない」といった現実にぶち当たりました(汗)。
最近はコンテンツマーケティングといった風潮もあり、クオリティの高い記事が公開されるケースが多くなったと感じています。
私は以前から、サイトを作るからにはユーザーに役立つコンテンツを提供したいと思い、すべての記事に対し均一にクオリティを高く保とうとしていました。
この方針でサイトを制作していくと、とてもワクワクしながらコンテンツを作り込むことができるのですが、どうしても1記事当たりのコスト(時間・費用)が掛かり、アドセンス収入との兼ね合いで赤字になってしまうサイトが出てくるようになってきました・・・。
ユーザーに対して有益なコンテンツを提供したいと思えば思うほど、投資対効果が合わず収益化に苦しむというジレンマに陥ってしまったのです。
この収益性のジレンマにどっぷりとハマってしまい、どうしたらいいのだろうか?と散々迷いましたが、手を止めることだけはやめようと必死に解決策を模索していました。
この解決の糸口となったのが、キーワード毎に「投資対効果」というものがあるのではないか?という視点です。
これまで大量にサイトを制作し運営してきたことから、サイトへのアクセス数と収益の関連性が「選定キーワードに大きく起因するのではないか」というひとつの仮説が生まれました。それからというもの「投資対効果の高いキーワード」を意識しサイト制作を進めていきました。
例えば、ウォーターサーバーの広告をサイトに掲載しているとします。この場合、「ウォーターサーバー 申し込み」と「ウォーターサーバーとは」というキーワードフレーズでは、前者の方が購買意欲が高く、投資対効果が高いキーワードと捉えることができます。
私はコンテンツを作成するとき、こうした投資対効果の高いものから順にコストを掛けていく手法に切り替えていったのです。最初に購買意欲の高いユーザーに最高のコンテンツを提供する。そして、資金的に余裕が出来てきたら、徐々に購買意欲の低いユーザーに対しても記事を提供するといった具合に。
こうした手順でコンテンツを公開していくと決めてからというもの、サイト制作にメリハリがつき、自分自身のモチベーションを維持しながら、ユーザーに対し有益なコンテンツを提供しつつ、収益の拡大化を図ることができるようになっていきました。
ウェブサイトの運営をビジネスと位置づけた場合、訪問ユーザーに有益な情報を提供しながら収益を上げていくプロセスを継続的に持続していかなければなりません。私はこの投資対効果を意識してサイトを作ることで、自社の収益を改善しつつユーザーにより多くの価値を提供できるよう努めています。
子ネズミBさんは、これまでの経験からサイト制作において、「検索キーワードの検索回数」、「SEO競合性」といった指標が重要な要素であると考えていたようですね。その後、その視点だけではサイトの収益性に行き詰まり、サイト制作における優先順位付けの指標として、「投資対効果」の観点を取り入れ、収益性の高いキーワードから優先的にコンテンツをパブリッシュするという手法を編み出したようです。
やはり、サイト運営をビジネスとして行っていく場合、プロダクトマーケティングそのものと捉えたほうがいいでしょうね(参考記事「実務者のホワイトハット:プロダクトマーケティングそのものと捉えるべし!」)。
子ネズミBさんは、実体験から「投資対効果」に対し、ROIの高いキーワードから攻めるという方法を取りましたが、他にもコンテンツ調達の低コスト化やSEO観点でのブルーオーシャンワード領域の発掘といった視点からも同じ目的を達成できないか模索していくことも有意義だと思います。