SEOの業務に当たっていると横のつながりが出来てきます。やはりよほどの大企業でない限り社内に複数のSEO担当者を置くことはなく、企業内である種の孤独感を感じるのでしょうか。今ではインハウスのSEO担当者が集まる会なども催されているようですね。私も他企業のSEO担当者と情報交換をすることがあり、SEOに関して相談を受けることもしばしば。
今回はその中から一時期隆盛を極めていた海外リンク、そしてGoogleの不自然なリンクアラートについてご紹介しましょう。
当時、海外リンクの調達をサービスの主としていたSEO会社のうたい文句はこうである。
英語の文中に日本語のアンカーテキストが意味なくリンクされているという「KING OF 不自然」といった感じですが、当時はSEOに有効であったというのですから仕方ありません。現に相談を受けたAさんの企業サイトもSEO難関ワードで長期に渡り上位表示を達成していたとのことでした。
このリンクが有効であった期間はおそらく2009年~2011年初期と思われます。2011年中頃からはGoogleの反逆の対象となってしまいましたが。
不自然なリンクを張り付けるSEO会社と契約された方は一度は目にしたことがある通知でしょう。
2011年中頃から続々と発動されるわけですが、この通知を受け取ったバージンなSEO担当者は意味が分からないため、SEO会社に連絡します。するとSEO会社からの回答は以下のようなものであったと言います。
・Googleの脅しですから無視してください。
間違っても回答しないでくださいね。御社がリンクを買っていたことを
自供することになりますから。
・今現在、そのような通告を受け取っているサイトでもGoogleの変動がありません
のでご安心ください。
あるSEO会社にいたっては、うちのリンクリソースは安全です。そのような通告は一切受けておりません。と白を切っていた会社もあるそうです(本当かもしれませんが)。
そのうち、「当社専属で依頼を受けているサイトでは当該通知は受けておりません」→「一部のサイトで通知を受けておりますが、全てリンク解除しました」といった感じでSEO会社の回答内容も進化?していきました。
一方でGoogleがこのような通告を行い、一定のペナルティを与えるということは、以前は効果があったという裏返しでもあり、その恩恵を受けていたのであれば、潔く受け容れるしかないとも思うのです。
その後、2011年後半から次々とSEO順位下落といった事態に陥るのですが、今回の海外リンクの行く末につきましては、また別のテーマでご紹介させていただきます。
今回はGoogleが外部リンクの評価を厳格化し始めた2011年中頃から年末にかけてのSEO事情についてご紹介させていただきました。(もちろん2011年以前であっても明らかにスパムに近い自作自演のリンクについては無言の処罰を受けているのを確認しております。)
SEO会社からのリンク調達はリスクが伴いますのでこのような事例を参考にしていただき、ホワイトなSEOで施策されることを強くお勧めいたします。