突撃!マット・カッツ

記事広告はお金を払ったヤラセ・ユーザーを惑わしてはいけない。

2013年06月15日 ネズミ1号:略称「T」

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film.pngmatt:こんにちは、皆さん。マット・カッツです。私はGoogleスパム対策チームで働いています。
ネズミ小僧:おおっ今日はなんだか畏まっていますね。
matt:(-無視;)今日は、アドバトリアルについて話したいと思います。
ネズミ小僧:アドバトリアルって何さ!?
matt:それは、記事広告と言ってお金を払って、スポンサーの意図を反映させた記事を書かせることなんだよ。ペイドパブリシティとかペイドパブって言われることもあるけど、今日は広告っぽくないニュース記事とこれと対峙するエディトリアル記事についてのお話だ。



matt:よし、じゃぁ簡単な例として、お肉やポテトについてあなたが純粋に記事を書くケースを想像してみてください(ネズミ小僧1号:おいおいやっぱり食べ物を例えに出すのですか。。。)
matt:(-無視;)この場合、あなたは新聞記者、オンラインニュースのライター、もしくは単なる個人ブロガーとしましょう。いずれにしても勤めている会社のメディアサイトもしくは自分のサイトやブログに記事を書いているとしましょう。ここでは、裏であなたがとある筋から金銭をもらっているかどうかは伏せておきます。こういった場合、読者は敏感なので何が純粋な記事なのか直感的に分かると思うんだけど、皆はどうだろう?

matt:じゃぁ、一見見た目は報道記事だったり、取材記事だったり、個人ブロガーが実際にためして書いたレビュー記事のように見えるのですが、スポンサーさんからお金をもらっているような記事につては、どう思います?
。。。「はい、よくできました。」こうした記事はアドバトリアルといって歴とした広告なんですね。

matt:なんでこんな話をしたかというと、スパムチームでよく議論になるんだけど、記事広告の中には、お金を払って書かれた広告記事なのか、純粋な記事なのか判断がつかないものがあるんだ。これは悪い言い方をするとお金を払って巧妙にやらせ記事を書かせているとも言い換えられるのは分かるよね。

matt:何が問題かというと、どれがペイドコンテンツでどれがそうでないか認識しにくいってことなんだ。記事広告であれば、ちゃんと、「この記事はお金をもらって書かれている広告ですよ」とディスクローズして欲しいんだな。

matt:2005年ぐらいからさんざん口を酸っぱくしてガイドライン上でも言ってきているんだけど。お金を払って買ったリンクはページランクには反映されるべきじゃないんだ。これは本質的な話なんだけど、ページリンクは、記事による投票みたいなものなんだ。選挙でお金をばらまいて投票してもらったら、選挙違反で捕まるでしょ。それと同じ事なんだよ。

matt:「純粋な記事からのリンクは選挙でいう1票と同じ」、「リンクの為にお金を使って書かれた記事は不正な1票」、「ペイド記事は必ず"これは広告です"って明示すべきである」。はい、繰り返して、ここ大事。はい、繰り返して!ここ試験にでます(笑い;

matt:ということで、ガイドライン上では次のように定めているので改めて確認して欲しい。

GuideLines (ネズミ小僧1号:おぅっとここでお得意のスライドですねぇ!)

advertorial-guidelineslide.pngmatt:わかりましたか?ここで言うディスクローズには2つのポイントがあるんだ。
まず一つ目は、検索エンジン(僕たん♡に)対してディスクローズすること。これは「rel="nofollow"」って書いてくれればOK!はい、もう一度、「rel="nofollow"!」。それから二つ目なんけど、読者に対しても「これは広告です!」で明示して欲しんだ。「PR」「スポンサード」って合言葉を表示するのもGood Job!だね。

matt:なんで今頃こんな話をしているのかって?うーん、Good Questionだね。それはねぇ、Googleスパムチームの方針が大きく変わったんですよ。人って報道記事やルポ記事、レビュー記事などを純粋な気持ちで読んで「へぇー」とか「なるほどぉー」とか感心するでしょ。しかし、後になってお金で仕込まれた「やらせ」だっと分かると「ごるぁーあ:怒:)」ってなるものなんだ。何故かというと、何か裏切られた気分になるからなんだね。
当然、検索結果にそうした記事に支持された(バックリックで投票された)コンテンツを表示することはユーザーを裏切ることに繋がるからこれは絶対許しちゃいけない事なんだね。

matt:と言うことで、GoogleWebスパムチームは今後、ペイド・ノンペイドを徹底して区別して行くことにした。パトロールも強化して行くので覚悟するように!実はこの動きはWebスパムチームだけのだけじゃないんだ。GoogleNewsチームも動き出している!きちんとペイドとノンペイドについて処理してないと「GoogleNewsクローラーからも村八分にされちまうかもしれないぜ!」ってことなんだ。

ネズミ小僧1号:今日のマットさんはなんか熱弁をふるっていましたねぇ汗;)でも取り締まりはほどほどにお願いしますぅー。



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