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同じURLへ一つのページから2つのリンクが張られている場合どうなるのでしょうか?

2014年05月30日 ネズミ1号:略称「T」
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film.png今日はロンドンのデミアンさんからの質問です。「一つのページにアンカーテキストを変えた同じURLリンクの2つのリンクあったとしたら、リンクジュースはどのようにカウントされるのでしょうか?」
matt: OK!質問の例は、ペンの頭をふりふりしたくなるような感じのものですねぇ。はい頑張って適切に答えるよう努力してみますね。一つのページから2つのリンクがある場合という質問はみんな興味があるでしょうね。なぜならば、SEOの戦略を練る皆さんはリンクの件については結構目の玉を丸くして注視しているでしょうから。。



matt:はい、ただし、こうしたお話を聞く前に、言っておきますが、もっとマクロな視点で物事を考えてくださいね!例えば、UXの観点やサイトのスピードの観点、アーキテクチャーの観点とかそういうやつですね。これが無視されているのなら言語道断ですよ。

matt:はい、ではそういう前提でお話しますと。。まずリンク元のページのページランクについてみてみましょう。そのページから2つのリンクが他のページへあるとします。はいその場合両方のリンクからページランクがフロー(流れるわけです)。ただしその場合、流れるリンクジュースパワーはリンク分だけ分散されて流れるイメージでしょうか。質問のケースでは、2つのリンクが同じページへ向かっているという前提ですが、この場合流れるリンクジュースは2倍となるわけです。これは基本的なメカニズムではこういうことになります。そして、アンカーテキストが違ったとしても流れるリンクジュースのパワーには影響しませんと質問の意図には答えておきましょう。(これはあくまでも基本原理のお話ですが。。)

matt:はい、もう一つ質問にあったアンカーテキストがリンクフローにどう影響がでるかという点ですが、この件についてはリンクを抽出するプロセスについてお話いましょう。

まずページに書かれているすべてのテキストリンクを抽出して、指し示しているドキュメント(ページ)についてきちんと関連性があるかサンプリングしてチェックしたりする感じです。全部みることもあれば、一部だけみることもありますね。これは時と場合によって変わるんです。

例えば、2009年当時は、ごく一部のリンクをサンプリングしてアンカーと参照先リンクの関連性についてサンプリングチェックしてたなぁとだけ言っておきましょう。

matt:はい、こんなんですが、ここでひとつ思い出してください。リンクだなんだという事ばかり気にしている方がいるようでしたら、もっと崇高な視点で戦略をかんがえくださいね。例えば、ユーザー体験ですね。ページ上で参照されている、引用されているリンクがどれだけ有益か?膨大な文章やデータの中から欲しい情報を適確に絞って(パイプラインやファネルがしぼられるようにですね)いるのか?などその本質的な必要性や意義について考えることが実はもっとも大切なことだとお考えください。

まぁリンクについてはいろいろ複雑な憶測があるのでしょうが、日々アルゴはかわっています。2009年当時はごく一部だけサンプリングしてレレバンシーを判別していたとだけ最後にまたいっておきますね。

ねずみ小僧:ページが参照するリンクについては、グーグルではSemantic技術を使いアンカーテキスト、リンクを張っている文章の文脈についてco-citation(言及の適正さ),co-occurance(共起)という視点でスパムリンクかどうかペンギンなどのアルゴで判別できるメカニズムが実装済みであり運用フェーズに入っているとも言われています。ちょうどPenguin2.0ぐらいの時分の記事でせがご興味あるかたはご覧ください。「Co-Citation & Co-Occurrence – The Next Big Thing in 」SEO
ここ最近ハミングバードなどでもそうでしたが、セマンティック技術はクエリーワードのAI的な理解という側面が強調されていました。以前のビデオにあったクオリティーチームで後悔していることで話していたリンクについての取り締まり、言及を強調したことが結果としてバックリンク施策業者を蔓延させてしまったといっていましたが、今回のビデオは珍しくリンクについてのいやらしい質問に答えてくれたという感じでしょうか?ただし2009年当時のお話までしかしてくれないようですね。当時は複数リンクがある場合は1つとかをサンプリングして関連性についてNGを出す計算がされていたということのようです。よって1つが引っかかるとペナルティをくらって、どこがやばいの?とSEO担当は頭を悩ませていた感じでしょうか?いずれにしても、最後にマット・カッツさんがいっているように、HyperTextという仕組みの利点を最大限活用する意義のあるリンクを適切に評価するメカニズムがベースに実装済みということですので、機械的にそういう施策をすることはナンセンスえすよということを言いたかったのかもしれません。

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