SEO会社の営業電話が掛かってくることは日常茶飯事です。特に4月5月は異様に多いです。新入社員にノルマを課しテレアポ攻撃でもしているのでしょうか。SEOの知識がまったくない営業電話がひっきりなしに掛かってきます。このような電話に対応するほど時間の無駄といったらありません。
だからといって、電話口で論破し、相手を閉口させたところでただの自己満足に過ぎません。
もしあなたが少しSEOの知識を得たからといって、知識が薄い営業マンをやっつけるようなことをしていたら得策ではありません。SEO会社にもある一種の利用方法があるのです。ここでは一味違ったSEO会社の活用法をご紹介しましょう。
ほとんどのSEO会社の電話営業の手法は以下の通り。
SEO会社:「こんにちは。私、渋谷にある○○Oという会社です。 御社の□□□というサイトをリスティング出稿されているのを拝見し、 お電話させていただきました。」
私:「はい」
SEO会社:「リスティング出稿をされている△△△というキーワードで SEO上位表示されていないようですが、 今SEO対策などはされておりますでしょうか?」
私:「いや、特に」
SEO会社:「それでしたら、わが社のSEO対策はいかがでしょうか? 今なら初期費用無料で成果報酬タイプで承っております。」
こんな感じですかね。
この後も突っ込みどころが満載のトークが繰り広げられるのですが、暖かい目で見守りつつ、早く電話を切るように心掛けましょう。
私がお勧めする対応は、SEOに関する提案資料をとっとと頂戴することです。メールアドレスを聞かれますが、会社のメールアドレスですしそれほどリスクはないでしょう。それよりも多種多様なSEO会社の提案書をファイリングすることにある種の快感を覚えてしまうものです。
SEO会社が今どのような手法で情弱な会社からお金を巻き上げているのか、有象無象のSEO会社の中から骨のある担当者がいるかどうかを随時チェックしておくことで、後から自分の身を手助けしてくれる参謀が現れるかもしれません。
己を守るためには敵を知る必要があるのです。
入手したSEO会社の提案書をひと通り目を通し、提案書としてキレイにまとまっている部分などがあれば、今後、社内向けに作成するSEO資料に役立つかもしれません。
SEO会社の中には、提案書だけ説得力のある資料を作ってくることが多々あるものなのです。(提案書を作るところにブレインを割いているのでしょうが。)提案書がイケテナイ会社はその時点で終わってます。
ほとんどのSEO会社は営業セクションとSEO技術者が分かれており、テレアポ後、詳しい話しをしたいといった場合には、SEO技術者を連れて社に訪れます。
そこではSEOの初歩的な話しはせずに、Googleのトレンド、日本国内の動向や今後効果的と思われる施策などを議論します。同時にそのSEO会社はどの部分に強みを持っているのかをチェックするようにしましょう。
データ収集技術が高い、リンクリソースが多い、SEOコンサルタント力が高い(どうしても属人的になってしまいますが)などSEO会社と技術者でランクを付けることが大切です。
良い提案があればいつでも契約するつもりはある、選択権は私にあり、投資対効果が見合い社内稟議が通れば行けますので、その際には「データ提供などご協力ください」と言って帰っていただきます。
こうすることで、このSEO会社は今後契約を取れるかもということで、懇意に対応してくれるようになります。
このように文面で書くとイヤらしく感じられるかもしれませんが、こちらとしてもできる限りの協力体制を提供する意思を伝え、インハウスSEO担当者であれば、今こういったサービスをSEO会社に期待しているのではないかといったヒントもお伝えしています。
このような絶妙なバランス感を一部のSEO会社と保っておくことで、今後あらゆる場面で活用できるシチュエーションがやってくるのです。
同じSEOという釜の飯を食べているのですから、持ちつ持たれつでいい取り組みができれば双方にとって良い関係性が保てるのは私の経験則から自信を持って断言できます。