SEO担当者たるものGoogleのトレンドを把握しつつ、実際の動向についても把握しておきたいところですよね。今回は特定ワードにおける順位変動についてウォッチしておくために必要な手順をご紹介していきましょう。
まず以前紹介したツール「GRC」の100位追跡という機能を使うことで、登録したキーワードの1位~100位のページを時系列で追うことが可能となります。
定点観測していくキーワードは、当然ながら自社サイトが狙うジャンルのキーワードを設定しておき、その他いくつかの切り口を考慮し、複数のワードを設定しておくことをお勧めします。
SEOが過熱しているキーワード群は、Googleのアルゴリズムが変更された際に動きが出やすいので、数多く設定しておくことをお勧めします。
アイレップ社が最近リリースした情報の中では、キーワードの切り口を以下の9つに分けて各50キーワード計450キーワードを調査対象としています。
登録するキーワードについて、ある程度自分でも考えつくかと思いますが、SEO会社の担当に聞いてしまうというのもひとつの手です。SEO会社との話しの中でどのようなキーワードで実績を挙げているかやSEO競合度の高いキーワードを教えてくださいなどと依頼することでキーワード群を提供してくれるSEO会社も存在します。
このようにSEO会社のリリース情報やSEO会社のSEO実績、また打合せの中で、自分がわざわざ調べなくてもSEOの専門家が提供している情報を活用することができるのです。「こんなキーワードでSEO対策しているサイトがあるのね」と思わぬ発見もあったりします。
リスティング広告でクリック単価が高騰しているキーワードもSEO競合度が高いワードとなりますので、その観点からもキーワードデータを収集するとよいでしょう。
100位追跡を行いデータをチェックすることで、下落サイトの検知、ポジションを長期に渡り確立しているサイトを把握することができます。下落したサイトについては、サイト分析を行い、どのような点でマイナス評価をされたのかを仮説ベースでチェックすることでSEOスキルを磨くことができます。
また自社セクターにおける動きを把握するだけでなく、他ジャンルを含めた検索順位の動きを把握することでSEO業務の幅も広がります。
自社が対象としていない他ジャンルにおいても、上位表示プレイヤーの変化があった段階で、検索結果の多様性を「サーチリザルト上での競合分析(実践)」の手順に従い、分析を行ってみましょう。
どのような競争要因が存在し、どういったポジションでサイトやサービスを提供していけばペネトレートできるかを想定することで、自社サイトに置き換えた場合、どのような企画ができるかな横展開の発想に役立てることもできるかもしれません。