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しがない事業会社のSEO担当が知るべき「鬼の十訓」

2013年06月13日 ネズミ2号:略称「M」
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あなたが事業会社のSEO担当になり、過去にブラックなSEOをしている形跡があるサイトを担当することになったら、知っておきたいポイント。

これまでの経験を踏まえ10個に絞りピックアップしました。順位下落の恐れがある場合は、Xデーの想定もしっかりとしておきましょう。



SEO担当者は真面目に見られてナンボ

SEO技術者として業務に当たっているあなたは、おそらく熱血な営業マンタイプではないと思います。SEOの順位が下落した時に、上司を相手に口八丁手八丁で煙に巻くなんて到底できませんよね。

そんなタイプでしたら、まずは周囲に真面目な人間と見られることが大切です。もう既にそのように見られているとは思いますが。特に業務時間中は隙を見せないよう引き締めて行きましょう。

SEO担当になったら、SEO順位下落したら、外せない10個のポイント

1.過去のSEO歴を把握しておこう

まずあなたがSEO担当に配属されたら、サイト運営後のSEO歴(過去契約したSEO会社名、SEO施策など)を可能な限り把握しておきましょう。5W1Hの観点からメモしておきましょう。出来れば関係者に周知しておきましょう。

2.バックリンクを調査しておこう

あなたが担当するサイトにどのようなリンクが付いているのか調査しましょう。優良なリンク、怪しいリンクあるかと思います。リンクのタイプを分類分けして5個ほどピックアップして整理しておきましょう。特に怪しいリンクは削除ができそうかどうかというフラグも立てておくといいでしょう。

3.他ジャンルも含め複数のワードの順位推移をチェックしておこう

順位を計測するツール等を活用し、担当している分野の対策キーワードはもちろんですが、その他のジャンルも含め複数キーワードの上位サイトの順位推移をチェックしておきましょう。GRCというツールには上位100位追跡という機能が付いており、設定したキーワードの上位100位を日々記録してくれます。

これをしておくことで、万が一担当サイトが下落した時に、自サイトのみが変動の対象になったのか、他のジャンルでも大規模に変動が起きているのか把握することができます。

裏の使い方としては、順位下落の報告の際に、■■■というキーワードで●●●(大企業名)のサイトも下落しています!と付帯情報を記載することができます。

4.SEO会社とのコネクションを作ろう

あなたがSEO担当者になったら、契約するか否かは別として、SEO会社には定期的にプレゼンをしてもらいましょう。どのような提案をしてくる会社なのか、SEO会社の力も分かりますし、社内的にはSEOの状況をSEO会社から直接聞いているなと感心されるでしょう。

しかし、真の目的はコネクションを作ることです。SEOの変動時などに他のサイトの動きなどどうなっているのか?情報収集をすることができます。社内で報告する際にも「SEO会社の情報では…」など枕詞を付けておくと、しょうもない情報でもなぜか説得力が増すものです。

5.アクセス状況を把握しておこう

当然ではございますが、アクセス状況は日々チェックしておきましょう。常時だいたいどのくらいのアクセスがあるのかを把握しておき、万が一下落した際にはどのくらいのインパクトがあるのかを数値的に説明できるように基本的な数字は頭に入れておきましょう。突然上役から聞かれることもありますので。

6.Bigワード以外のミドル、テイルワードの順位も見ておこう

経営層などはSEOといえば、Bigワードの順位という固定概念がなかなか払拭できないでしょう。当然SEOの順位下落が起きた時にはBigワードの下落となるのですが、その際にミドル、テイルの情報も付随した形で報告するようにしましょう。以降、下落からSEOの復活がミッションとなるわけですから、ミドル、テイルもSEOでは重要なファクターなのですということを少しずつでも刷り込んでいかなければならないわけです。

ここでBigワードの下落だけを報告すると、以降あなたの仕事はBigワードを復活することにフォーカスされてしまいますよ。

7.社内の好意的な人を味方につけよう

突然のSEO順位下落は精神的につらい状況に陥るかと思います。そんなとき周囲全員が敵に見えるか、心の拠り所ができるかで、今後の会社生活に大きな違いが出てきます。実際は周囲が敵になるなんてことはないのですが、少しでも精神的な負担を和らげるためにも、日頃から好意的な人とのコミュニケーションを怠らず情報交換をしておくとよいでしょう。

8.順位下落ネガティブ情報ほど真っ先に検知し報告しよう

ネガティブな情報は隠したくなるのが人の常ですが、ことSEOに関しては、ネガティブな情報は隠すことなくオープンにしていきましょう。特にSEO順位の下落の予兆がある場合は、頻繁にチェックし、SEO担当者であるあなたが第一発見者になり報告できるようにしておきましょう。他の人が発見し、上司に報告でもされたら、目も当てられません。
「あいつはSEOたいへんな状況だけど会社のサイトをしっかりと見ているなぁ…」と上司に思われるかどうかが肝なのです。
休日だからとチェックを怠ってはいけません。関係者の連絡網はしっかりと把握しておき、朝であろうが夜であろうが事態を検知した時には一報を送ること。

9.初動報告、経過報告をこまめに行おう

SEO順位下落の報告は初動報告、経過報告も含め、こまめに報告しておきましょう。報告内容は結果を分かりやすく、次に原因と対策、進捗状況を分かりやすく書くようにしましょう。だらだらと何が言いたいのか分からないような文章を書いてしまうと逆効果です。上司にイライラされたら負けです。簡潔に分かりやすく、自信を持って対応しましょう。

10.リカバリープランを提示し決裁者の承認を得よう

SEO順位が下落したということは、これまでのSEO施策がGoogleからNo!を提示されたわけです。過去の原因をあれこれ探るより、これからどうして行くのかをプランニングしていくことがより重要なわけです。そしてこれからのSEOはSEO担当だけが責任を負うのではなく、会社組織全体として責任を持って対応していくことの証明を得ておくことが、これからの厳しい道のりを歩んでいける後ろ盾になります。

ねずみ小僧はSEO担当者の強い味方です

いかがでしょうか?

結構ナマナマしいでしょうか。事業会社のSEO担当して前線に立ち業務に当たってきたことが少しでも感じていただけたら幸いです。

SEO担当は、得てしてネガティブな時ほど脚光を浴び、SEOが好調な時はSEO担当者のおかげではないよ、みたいな雰囲気が社内に蔓延するものです。

あなたがSEOのプロであれば、そんなことをいちいち気にしていてはなりません。会社から給料をいただいてお仕事をさせていただいているのですから、黙って結果を出すほうが格好良いではないですか。ブラックな手法から脱却し、自信を持ってホワイトなSEOを推進していただきたいと思います。

当サイトはそんなSEO担当者を救済すべく、実践に裏付けられた理論、海外の最新動向をお伝えしていきます。あなたは鋼の武器を得たようなものです。陰ながら応援していますので、ホワイトなSEO実践者になってください。

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