SEOやるなら必読コラム,最新動向

SEOホリックになると感覚的につかめる「ホストが軽い」の検証方法を手順化してみた

2013年07月03日 ネズミ2号:略称「M」
,
このエントリーをはてなブックマークに追加

これまでページ公開後すぐにミドルワード、テイルワードでオーガニックからのアクセスが来るといった経験やページを公開してもなかなかGoogleにキャッシュされないなどの経験をしてきました。

ホストが良好な状態であれば、Googleクローラーが頻繁に巡回してきて、ページのキャッシュが早かったり、更新した内容が検索結果にすぐに反映されたりします。

私はこのようにオンサイトに施策した内容がGoogleが即座に反応してくれる状態を「ホストが軽い」と表現をしています。一方で、何かしらGoogleのペナルティ的要素を受けている状態を「ホストが重い」と言ったりしています。



ホスト状況を確認するための7つの手順

SEOは属人的な要素が大きいとよく言われますが、ホストの状態を把握するために私が行っている簡単な確認方法をご紹介します。この手順通りに行うことで、あなたのサイトの健康状態をチェックすることができますのでぜひご活用ください。

キャッシュの早さ

seo-holic_1.jpgページを公開してからGoogleにキャッシュされるまでのスピードが早いとSEO担当者をやっていて非常に楽です。site:コマンドを使って、Googleの検索窓で検索してみましょう。ページ公開後だいたいどのくらいでキャッシュされるのかを把握しておくとよいでしょう。

クローラー頻度

seo-holic_2.jpgサーバーログを解析することでGoogleのクローラーのアクセス頻度を確認できますが、Googleウェブマスターツールでクローラーの頻度と推移を把握することができます。極端に低下していなければ問題ないでしょう。

titleタグ全文検索

seo-holic_3.jpg公開したページのtitleタグを全文コピーし、Google検索してみてください。全角30文字程度であれば唯一のタイトリングとなりますので、1番上に表示されるといいですね。この検索で1位に表示されない場合、既存のページでも構わないのでいくつかのページをサンプリングで同様の処理を行ってみてください。オリジナルのタイトルを付けているにも関わらず1位に表示されない場合、悲しいですがこれがホストドメインの重さというものです。不自然なSEO対策を行っていないか確認してみましょう。

文章1~2行を無作為にコピーし、全文検索

seo-holic_4.jpg続いて、ページ本文中の文章を1行~2行、無作為にコピーしてGoogleで検索してみましょう。キャッシュされているページであれば当然のごとく以下のような形で検索結果に表示されるでしょう。

こちらが他のページが上位に表示されていたり、似たような文章がボールドされ他のページが上位に表示されるようなことがあると、ドメインの重さ、スクレイピング(記事重複)を疑いましょう。コンテンツの重複はGoogleのトレンドを見ても一つも良いことはありません。すぐに解消するよう対応してください。

titleタグの一部抜出の順位

seo-holic_5.jpg上記手順を踏まえ、1位に表示されるページとなった暁には、titleタグに記述している一部キーワードで検索してみましょう。SEO競合度は無視して結構です。そんなキーワードで誰も検索しないワードで結構ですので、いくつかの単語の組み合わせで検索してランキングの上下を見てみましょう。だいたい当該ページのSEO実力が分かるものです。

Googelウェブマスターツールの検索クエリに集積

Googleのキャッシュが進むにつれ、Googleウェブマスターツールの検索クエリで表示されるキーワードが増えていきます。この機能を活用し追加したページ群がどのようなキーワードで認識され始めているのかを定期的にチェックしていきましょう。ホストに親和性の高いワードが蓄積されていきますので、Googleが自サイトをどのように認識しているのか把握するのに役立てることができます。

オーガニック検索での流入ワードの観測

オーガニックの流入ワードは得てして意図しないワード群でアクセスを引っ張ってきているものです。ランディングページと流入キーワードのクロス集計を行い、ターゲットクエリワードでの流入、意図しないクエリワードのでの流入分析を行い、新たなブルーオーシャンワードを発掘していきます。

「ホストが軽い」状態でPDCAを回すのが勝利への近道

以上、簡単ではありますが、「ホストが軽い」といった感覚を得るための作業プロセスをご紹介しました。こちらで自サイトのポテンシャルを把握し、コンテンツ拡張によるホストパワーの蓄積というエンジンを動かすことで、収集可能なデータがどんどん増加していきます。

自サイトをGoogleにどのように認識してもらいたいのか、そのベクトル上のキーワード群が集積されていっているのかを逐一追っていきます。ホストが軽い状態の場合、ページ公開後のデータ反映が早くなりますので、対策した施策が当たったのか外れたのかすぐに検証することができ軌道修正がしやすいといった大きなメリットがあります。

不自然なリンクやドアウェイページのようなthinコンテンツを追加していくと、これまでの経験上、ホストが重くなる可能性が高まります。ホストが軽い状態を保ちつつ、サイトを成長させていくことがこれからのSEOの運用プロセスでは非常に重要となります。

,


関連記事