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『○○○』というワードで下落しました?に潜む罠!日頃からのデータ計測が重要な理由

2014年06月09日 ネズミ2号:略称「M」
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こんにちは。ネズミ小僧二号です。

先日、久しぶりに回答に窮する問い合わせを受けましたので、今日はそちらの内容をシェアをしましょう。

どんな質問だったかと言いますと、「『○○○』というキーワードの順位が落ちたのですが、どうしたらいいですか?」というかなり漠然とした内容。

私は、ひとまず「いつ、何位から何位に落ちたのですか?」と尋ねましたが、これを知ったところで、何もアドバイスもできないのは言うまでもありません。



詳細情報を聞いてみると…

詳しく聞いてみると、
『○○○』というターゲットワードで38位まで上がってきたので、しばらくウォッチしていたが、それがいきなり昨日100位圏外に下落してしまったものだから、なにかマズイことでも起きたのでは?
と不安になったとのこと。

「その他のデータは見ましたか?」と聞くと、「見ていない」との回答。

よくあるターゲットワードだけしか見ていなくて、一喜一憂してしまう典型的なパターンだな。

それでは、日頃からその他の指標を計測しておくことの重要性を簡単に説明しましょう。

SEO順位以外の指標

SEOにおけるランキングは相対的に決まるものですし、そもそもアクセスが来ているとは思えない順位のワードに対して、ヤキモキしていても仕方ありません。

今回のケースでは、仮説ベースとは言え判断するのに圧倒的に情報が不足しています。

私は、「下記のデータは取っていますか?」と少なくとも推測できるレベルの基礎データを要求しました。

SEO順位が起きた日付

順位変動が起きた日付をチェックしましょう。
Googleのアルゴリズムのアップデートの告知や他のサイト群でも変動が大きい日が否かを確認します。変動幅が大きい日であれば、その変動の影響を受けた可能性があります。

当該ワードでランクインしていたURL

SEO順位が下落したと思っていても、実はランクインするURLが変わったため、順位が変動することがよくあります。SEO順位を計測する場合は、当該ワードの順位だけでなく、ランクインURLも併せて確認しておくようにしましょう。

アクセス解析での訪問者の推移

SEOの順位変動前後において、訪問数(セッション数)の変化を確認しましょう。どれほどインパクトのある変動なのかをチェックしておくことは重要です。訪問数の減少が著しい場合は、ランディングページの訪問数の比較も行いましょう。

ターゲットワード以外のワード群におけるSEO順位の推移

SEOの順位変動を1ワードだけで判断するのは危険です。常にあらゆるバリエーションのキーワードを計測対象とし、全体的に下落しているのか、一部のワード群で下落しているのかをチェックします。

Googleウェブマスターツールのアラート内容及びその他データ指標

やはり、Googleウェブマスターツールを導入しておくと、サイトのヘルスステータスをチェックするのに十分な情報を提供してくれます。

まずは手動ペナルティを受けていないか、Googleから何かしらの警告が届いていないか確認しましょう。その他、インデックス数の推移や検索クエリ数の推移などもチェックすることで直近の異変に気付くことがあります。

まとめ

今回のケースでは、有料リンクなどの恣意的な外部リンク施策を行っていなかったこと、サイト内容についても特段、薄い内容のコンテンツではなかったことから、「しばらく様子を見ましょう」という回答を行い、無事に2日後に元の順位に戻ってきました。

SEOを実践していると、こうした一時的に順位が変動することはよくあることです。1ワードの推移を見て一喜一憂しても仕方ありませんので、やはり常日頃から計測しておくべきデータを把握しておくことが非常に重要であると再認識しました。

重要なことはSEOの順位は相対的に決まるということです。自サイトのみをジーっとみていても何も解決のヒントは見付かりません。

常にユーザー視点、Google視点、競合サイトの動向など、あらゆる視点を持って、サイト運営していく必要がありますね。

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