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サイト管理者のサポートについてGoogleの優先度はいかがなものですか?

2013年08月29日 ネズミ1号:略称「T」
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film.png今日の質問は、イギリスのフィルからだ。「サイト管理者に対するGoogleのオフィシャルなサポートってどこでやっているのでしょう?再審査リクエストを出しましたが自動応答メッセージが帰ってきただけでそのまま音沙汰なしです。ちゃんと私のサイトについてのイシューを対応して、対応内容について事細かに記載して送ったのに!どうなっているのでしょう?」

matt:気持ちは、分かるよフィル。この問題は一言でいうと超膨大な作業量の問題なんだ。世界には2億1600万ものドメインが存在してるんだなぁ。直近のデータを開示すると..40万近くのサイトに1月までにマニュアルでメッセージを送っている。毎週5,000近くの再審査リクエストが来ていて、ひと月あたり20,000近くの再審査リクエストが届いているんだ。



matt:問題なのが、我々の最優先課題がSERPsのクオリティ維持だということなんだ。サイト管理者とのコミュニケーションは、その次かなぁ。そうだねぇ..なにより問題なのは、サイト管理者が星の数ほどいるってことと、1日に20億近くのクエリーと膨大なインデックス、これは手に負えないぐらいの規模なんだ。だから、一人ひとり詳細な部分についてコミュニケーションを取ることは実質不可能だと考えている。

matt:サイト管理者とのコミュニケーションをどうしたら効率よくできるか考えているんだけど、このWebmasterhelpビデオもその一環なんだ。このビデオで扱う内容は、代表的な事例を説明するようにしている。数万近くのビューがあるので、これも一つのコミュニケーション手段としては有効だと考えいるけど..だけどやっぱり限界はあるね。僕らは前からお答えしているように、常により多くのサイト管理者とスケーラブルにコミュニケーションできるベストな方法はないか検討している。ただ、あまりにも膨大なケースに逐次対応できるか?これが根本的なジレンマとしていつも付きまとってくるんだ。正直我々が直面している問題なのです。

matt:再審査リクエストのプロセスの話にもどそう。このプロセスで、Googleが保証できそうなことは、まず対応してくれた内容について「YES」か「NO」をはっきりさせることかな。中にはグレーゾーンの人もいる。例えば、この課題は解決できているけど別の問題がまだ解決されていないとかだね。いくつかのケースでは実際にコメント欄に参考となる情報を記載して送ってみたりしているんだけど、やはりこれも作業ボリュームと優先業務という観点でバランシングが必要になってくるんだ。ただ、幾つかのサイト管理者にメッセージを送ることができるようになっているというのは今までの経緯からすると大きな第一歩だと思っている。

matt:うーん。ただ、最後にエクスキューズという訳ではないんだけど、根本的にGoogleにとってサイト管理者ときちんとコミュニケーションをとるというのはなかなか解決が難しい課題なんですねぇ!とつくづく痛感する今日この頃なんです!!

ねずみ小僧:マットさん、以前これから数ヶ月にスパムチームが力を入れるタスクとして、サイト管理者とのコミュニケーション(手厚いサポート)というお話を挙げられていましたが、毎月2万近くのリクエストが来てしまうと、さすがのGoogleでも人手でサポートするというのはやはり厳しいですよね。私的には、Googleさんなので、疑わしい問題などを形式化して、AI的に当てはまる事例ケースを添えて自動返信するようなシステムを開発するってことかと受け取っておりましたが、やはり裏側はまだまだ人手な部分もあり、割りと課題山積ということなんですね。でも、そこはGoogleの技術力をどう優先的にリソース投入するかという問題もおありのようですね。人間臭い実情をご説明いただき、ありがとうございましたm(__)m

PS:本日のマット・カッツさんが来ている”パンダ”のTシャツどこで買ったのでしょうか?私も欲しいです!よろしければ今後ビデオ中で構わないので是非教えてください!

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