ピックアップ,最新動向,突撃!マット・カッツ

IPv4とIPv6、2つのアドレスで見られるサイトは複製コンテンツとして見なされますか?

2013年09月17日 ネズミ1号:略称「T」
, ,
このエントリーをはてなブックマークに追加

film.png今日は、ポーランドからの質問。「こらからIPv6へ移行期となることが予想されますが、GoogleはIPレベルでどう評価するのかテクニカルな情報を教えてください。例えば、IPv4からIPv6移行期にルーターやサーバー側でトンネリング技術やデュアルスタック化により結果的にIPv4とIPv6の2つIPアドレスからを1つのサイトを見ることが出来るケースなど複製コンテンツとしてみなされたりしませんよね?」

matt:ご質問のようなケースは複製コンテンツとして見なしませんのご安心ください。IPv4は、4つのオクテッドからなるアドレスで、これに対しIPv6は6つのオクテッドからなるIPアドレスです。この2つのIPで同じコンテンツを提供しても複製コンテンツとしては見なしませんので心配しないでください。



matt:これと似たような質問でよく受けるのが、一つのコンテンツをhogehoge.plとかhogehoge.comといった異なる国別トップレベルドメイン(ccTLD)で提供するケースだね。このケースも今回の質問ど同じくそんなに問題にはしないので安心してくれ!。。というのはスパマーは、複数の異なるccTLDを購入して一つのコンテンツを展開しようという安易な手法はとらないからね。ランキングに関してもこういった事が理由で問題にするケースはレアだね。

matt:という事なので、IPv4とIPv6の2種類のIPアドレスで同じコンテンツを持つことは問題にはならないのであしからず。

ねずみ小僧:うーん、今回は非常に短いビデオでしたが、もうちょっと技術的な内容も噛み砕いて説明してほしかったですね。IPv4は現在のネットワークアドレスですが、IP枯渇問題よりIPv6という仕様が2012年より採用されました。ただ、まだまだIPv6へ移行しているネットワークは少ないように思います。この問題は、hogehoge.comというホストのルーティングをIPv4とIPv6とでDNS上持つケースということだと受け取りましたが、クローラーがIPのみ見た際は、210.XXX.XXX.XXといアドレスと、2001:DB8:0:0:8:800:200C:417Aといった2つのIPからアクセスできるように見えてしまう部分が不安だったのでしょうね。

今回は、こうした質問を行う人は、基本的に性善説に立った、ネットワーク移行期に技術的な観点でサイト管理者に迷惑をかけたくないという大多数の方に対して「安心してくれ!この他にも忙しい中やることがあるだろ!そっちに集中してくれてOK!」、「Googleはそんなことでネットワーク管理者の手を煩わせたらり企業に無駄な投資をしてもらおうなんて考えていないよ」といった暖かいエールを送って頂いたと受け取らせて頂きます。m( _ _ )m

でも..、ccTLCの事例を持ち出し、スパマーは複数のccTLCを購入して同一コンテンツで上位を狙うような愚かな事をするような人たちではないので・・・と、牽制されているのも興味深く拝見しました。この辺りはあまり詳しくお話すると悪質なブラックハットのヒントになりうる部分でもあるかもしれないので、ちょっと歯切れの悪い内容でした。

例えばですが、広域付加分散の為に、DNSラウンドロビンなどを活用して1つのホストを複数のIPv4などで運用しているようなサイトについてもやはり複製コンテンツとして見なさないという事なのですね。。。と勝手に解釈させていただきました。

indexingプロセス上、コンテンツの複製チェックロジックの中にDNS逆引きなども行い、これは悪意ある複数IPか、それとも技術的な必要性に迫られてとられているホワイトなケースなのかきちんと判別頂いているとも解釈でさせていただきます...

※ご注意:この内容は、あくまでもネズミ小僧的な一個人の見解となります。実際のGoogle社の判別ケースでは実例と異なることもありえますので、ご注意ください。

, ,


関連記事