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SEO順位回復事例!ウェブマスターツール手動対策ビューアでサイトリンク「部分一致」が解除され、SEO順位が回復!

2013年09月03日 ネズミ2号:略称「M」
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ウェブマスターツールの手動対策ビューアでサイトリンク「部分一致」のウェブスパム対策が課されていたサイトに対して、スパム解除された事例を共有させていただきます。

このドメインは、以前Googleより不自然なリンクのアラートが届いていましたが、主要ワードで順位下落したもののアクセス数に大きな変化がなかったとのことで、新たな恣意的なリンク施策は行わずにサイト運用を継続していました。

今回、Googleの「手動対策ビューアの導入」で改めてスパム対策が課されているのが明示的に記述されたのを受け、何か対策を取らねばということで相談がありました。



サイトの状況

今回対象となったサイトの状況は下記のとおり。

ペナルティ通告が届いた当時、SEO施策会社に連絡したところ、「当社のリンクは問題ないと考えています!」とのことで、外部施策(リンク)を解除するかしないかはお任せします。「リンクを剥がした場合、外部施策の評価が下がり、今よりも順位が下落する可能性があります」との回答。

結果、新たにリンクを張ることはリスクだと考え、今のリンクはそのままにし、固定報酬型の料金体系からターゲットワードが1ページ目に戻った場合に報酬が発生する成果報酬型に切り替え、運用を継続していたとのことでした。

手動対策ビューアのスパム対策を見て

今回、Googleの手動対策ビューアの状況を見てやはり何か対策をしなればいけないのではないか・・・ということで急遽相談を受けたという流れです。


manual-actions-viewer_1.jpg

ペナルティの対象が「サイトへのリンク」ということでしたので、状況のヒアリングと調査を行いました。

私は当該サイトに向けて張られているリンクをすべて確認しました。中にはプレスリリースのリンクが確認できましたが、(nofollow等の議論がありますが、)特段作為的なものを感じませんでしたので、まずはSEO会社の施策リンクに絞って対策することを提案しました。

SEO会社のリンクを解除する

「確かにSEO会社の言うように、外部リンクが評価されていた場合、SEO順位が下落するリスクも考えられますが、リンクが掲載されているサイトはこういったページです」といくつか被リンクサイトをピックアップして紹介しました。

「たとえ評価されていたしても大した評価ではないはずです。一時的に順位が下がったとしてもこれから永続的に本ドメインは活用していくものですから、Googleのトレンドを見ていると今対策しておいたほうが良いと思います!」

とご納得いただき、SEO会社に連絡しリンクを解除してもらいました。

「一気に剥がしますか?それともゆっくり剥がしますか?」と聞いてきたらしく、私は迷わず「一気に剥がしちゃって下さい!」とお伝えしました。

こちらでリンクが解除されているのを確認し、再審査リクエストを送信していただきました。再審査リクエストを送信したのが8/20。

manual-actions-viewer_2.jpg

再審査リクエスト送信後

再審査リクエストを送信し5日が経過した8/25に「手動によるスパム対策を取り消しました」というメッセージを受け取りました。
manual-actions-viewer_3.jpg

順位変動が起きたのはそれからさらに5日が経過した9/1前後。TOPページのターゲットワードにて2ページ目から1ページ目前半、その他TOPページの複合ワードにおいても下落前の水準に順位が戻ってきました。

manual-actions-viewer_4.jpg手動対策ビューアもスパム対策が解除されています。

まとめ

まず自社のGoogleウェブマスターツールを参照し、手動によるスパム対策が課されているか否かの確認を行いましょう。

Googleがウェブマスターツールの手動対策ビューアという機能をこの時期に提供したということは、改善の余地があるということですし、しっかり改善対策を行えば解除しますというスタンスの表れと考えています。心当たりのあるスパム行為があれば可能な限り解除に向けて取り組まれることをお勧めします。

「サイトリンク」のスパム対策については、GoogleはどのようなリンクがNGか特定できているはずです。Googleウェブマスターツールのサイトリンクで外部リンクの一覧をダウンロードし、一つひとつ精査していけば、どの外部リンクがSEO施策を目的とした恣意的なリンクであることが分かるかと思います。

SEO会社の外部リンクと思われるサイトが見つかった場合は、SEO会社にリンク解除の依頼して対応してもらいましょう。一気にリンクが解除されることによる恐怖を感じる部分もあるかと思いますが、不要なリンクを継続的に抱えているリスクのほうが大きいと考え、こういった機会をうまく利用して解除する動きを取られるとよろしいかと思います。

やはりGoogleにウェブスパム対策が課されている状況ですとこれからコンテンツを拡充してサイト価値を高めようと思っても本気度が削がれる感があります。マイナス要素をなくすことで、投入したコンテンツの評価をより正しく行うことが可能となりますので、ぜひ手動対策ビューアで何らかのペナルティが課されているようでしたら改善されることをオススメします。

※ 本件はねずみ弐号が直面した一事例の紹介であり、その他の案件で適用されるものでないことご了承ください。

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