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一生懸命きちんとしたコンテンツを更新しているのになぜPageRankが上がらないのですか?

2013年10月08日 ネズミ1号:略称「T」
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補足を追加..

film.png今日はインドのディリープさんからの質問。「我々のサイトはなかなかページランクがあがりません。著者として恥ずかしくないエディターにより質の高いコンテンツも定期的にアップしているのですがなぜでしょうか?何かヒントでもいいのでよろしければご教授ください。」

matt:ご丁寧な質問ありがとうございます...。まずはじめに念の為ですが、GooglePageRankツールバーの値をご覧になっているようでしたら次の事に注意してくださいね。まず1つ目。GooglePageRankツールバーの数値は偶にしか更新されないという点。更新間隔のイメージですが、時には数年に数回ということもあります。ですので、それでなかなか上がらないと誤解しているようでしたら注意してくださいね。



matt:はい、更に言うと..PageRankツールバーについては、近年、我々としてはその役割をだんだん軽視するようになって来ているんです。
というのは、最新のIEでは簡単にインストールできなくなってきているし、そもそもChromeではツールバーがないのです。そういう観点でも、PageRankツールバーに表示される数値は古い値であったりもするのであまり参考にはしないでください。

matt:実際ページランクについては、数ヶ月おきに徐々に更新されています。ですから実際にあなたのサイトのページランクが上がった!ときちんと確認できるのには結構時間がかかるのです。

matt:はい、ページランクについては、もし誤解があるとしたらお話したとおりですが、もう一つ、気になる点についてアドバイスしましょう。

質問では、「定期的に良質なコンテンツを更新している。プロフェショナルなエディターによるオリジナル記事にこだわっている」ということでしたが、悲しいお話ですが、この努力は「ページランクという点に関して言うと直接作用するものではない」と言っておきましょう。

ページランクはあなたのサイトが保持している外部からのリンク数が関係するのです。良質なコンテンツが直接判断材料になるというわけではないのです。

ちょっと屁理屈っぽい言い方でごめんなさい!という感じですが....

例えば、この”リンク”について三角形のツリー構造を思い浮かべてください。頂点にあるページはオーソリティページとしていろいろな権威あるページやサイトから是非参照したい、引用先としてリンクしたいということで沢山の良質なリンクが機能的に張られているというイメージです。

多くの人があなたが作ったコンテンツや記事の事を知るに至り、評判となり、これはいい記事だと思ったら、みんながその記事を紹介したり、引用したりするプロセスでリンクを張ることになりませんか?

ページランクとはリンク構造を分析することで、そのサイトが評価に値するサイトであるか推し量る指標なんです。ページの中に書かれているテキスト自体の品質を評価している訳ではないのです!

ということでページランクは、

「あなたのサイトに張られているリンク数、そしてそのリンクの品質」
=「どういう経緯でリンクが張られているか、またその張られ方が理にかなっているか?」

という点を評価するのです。

matt:はい、今日は僕的にも丁寧に答えたつもりですが、この説明でmake senseしてくれることを願っています!どうぞ今後ともご質問にあったとおり真摯に継続してサイトを更新してくださいね♥マインドは間違っておりません!!!

ネズミ小僧:今日はいつもとは違い非常に丁寧な語り口調に神妙な面持ちで耳を傾けさせていただきました(汗)

近年、SEOという言えば、「コンテンツイズファースト!」、「誰が書いたかが重要!」と説かれていますが、そうした情報が流布することで、ページランクに対する誤解などがが一部の人に普及してしまっているのかもしれないと改めて気づかせて頂きました..。

自分が担当したり、構成したコンテンツは、「良質なコンテンツをこんなに一生懸命つくったのに!」となりがちですが、そこは市場原理の世界。オーディエンスに共感してもらえ、認めてもらえないと、ページランクは上がらないという根本的なお話を忘れてはいけないのですね。だって、そうなっちゃたら、誰でも頑張って執筆したのなら..直木賞作家になれるって事になってしまいます。

マットさんが例で挙げていたピラミット構造については、非常に分かり易い例えでした。ピラミッドの頂点を陣取れるサイトというのは皆が皆というわけではないのですね。いやー今日は実は奥深い内容も含蓄しつつ「ローマは一日にして成らず」という句を改めて考えさせられたビデオでした。

補足です:Google’s Matt Cutts: No More PageRank Updates This Year

ちょっと誤解してしまいそうなタイトリングではありますが、先ほど+communityで共有されたものです。パソコンを起動しなおして内容を見てみると2日前にこんなTWでのやりとりがあったのですね。

年内中にGoogleツールバーのPageRankデータアップデートは行われないだろうと明らかにしたようです。

前回の更新から及び8ヶ月もの間、GoogleツールバーのPRが更新されていない状態だったようですが、業を煮やしてBochさんがTWで問いかけたようです。

Bochさん「年内中にPRのアップデートってあるのですか?」
Matt Cuttsさん「そんなことがあったら驚きですね。。」

今年初旬2月にスパムの温床になりうるGoogleツールバーをなぜ廃止しないのか?という質問にマットさんが答えていたそうです。Chromeにも実装しないこととなったGoogleツールバーのサポートについてはいろいろな事情があるようですね。
まだネズミをやっていなかったのでこちらはチェックできていませんでしたが、ツールバーはTons of lot of people using(まだ多くの人がつかっているし..)ということで、彼らがいる限りサポートはするつもりだと言っています。ただ、最近のwindowsIE10などではGoogleツールバーをインストールさせてもらうのはそろそろ許してもらえないだろうねという内容なども語られています。

そんなやりとりがあって本日午後にこうのようなビデオがアップされたようです。下のビデオの内容を拝見しましたが、まだまだ多くの人がGoogleツールバーを見て、このページは信頼できる、ページランクが高いと判断する人が沢山いらっしゃるようです。

今回のビデオはこのGoogleツールバーに関するネタをもとにいろいろと誤解を生むような憶測が飛び交う前にマットさんがメッセージを伝えたのかもしれませんね。しかし、上のTWについても「PRの更新が年内にありますか?」という部分だけ引っ張りだしてトラフィック稼ぎのために次のようなタイトリングされると誤解を生むのも確かです。「[SEO]The death of #Google #PageRank has been...」「GoogleMattsCutts said no more PageRankUpdate this year」まるでもうページランクは200種以上あるアルゴリズムの指標のごく一部であってもうそんなに重要ではない!というような誤解を与えるタイトリングですね。

本日のビデオの中でマットさんはしっかり「実際ページランクについては、数カ月おきに徐々に更新されています。ですから実際にあなたのサイトのページランクが上がった!ときちんと確認できるのには結構時間がかかるのです。:but..it’s always the case that we only updates this only information every month...so it's that take time ..」とちゃんとフォローしていました。実は本日のビデオを見てなんで前半関係ないPageRankのことを丁寧に説明しているのか?とちょっと腑に落ちない部分もありましたが、こういうやりとりがあったと後で知るに至りシックリ来ました。

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