今日は質問は、ニューヨークのリアさんからです。「膨大な数のページがインデックスされているサイトは、一般的にサイトランキングが良くなるものですか?」
matt:はい、誤解の無いようにいいますと..なんでもかんでも沢山のページをインデックスしてもらったからといってページランクが上がる訳ではありません。例えば、さまざまな問い合わせに対応するような多様な情報(ページ)がアーカイブされて行く過程で、結果的に多くのページがインデックスされるような場合は、ちょっと事情が変わってきますね。より多彩なキーワードが含まれているはずですし、ニッチな個々のユーザークエリーについては、上位に表示されるようになるかもしれません。言ってみればニーズの多様性に対応しているサイトとしてPRが上がるようなチャンスを得られるかもしれませんということですね。
matt:ですので、「ページを多くインデックスしてもらったからといってPRが急上昇する、検索結果で上位表示されるような力学が働く」といった安易な命題は成り立たないと考えてください。
matt:まぁ一般的に言える事と言いますと、より多くのページを有すようになると、引用されるチャンスも増える訳ですし、リンクポイントも増える訳です。理論的には、外部からの引用リンクが増えることにもなるので、ホストのページランクは上がる傾向があるといった相関関係も時と場合によってはありうるかもしれません。ページが増えるという点ではこれは内部リンクしかりですが、こういうケースの場合、Googleのクローラーはちょっと深めに丹念にクロールし、さまざまなユーザーのクエリに答えられそうなページがないか注意深くキャッシュして行くという点もきちんと見てくださいね。(意訳:そもそも価値がないと思われるページはインデックスすらされません)
matt:では結論です。
「何でもかんでもページが膨大にあり、沢山インデックスされる事でPRがあがるといはいえません。」
ただし、一方で次のような事はありえますね。
「より多く有益なページ(情報)を有するメガサイトでコンテンツが優れているのであれば、より多くの外部からリンクがあるはずで、そうなると、クローラーがディープにクロールすることを誘発し、結果的に多様なクエリに対応できるであろうコンテンツをきちんとインデックスされるという好循環が起こる。」
「こういう場合は、ページランクが高く設定されたり、個々のクエリワードに対する結果表示なども上位表示されるような傾向になりうることもあると..。」
はい、いかがでしょうか?参考になりましたでしょうか?
ネズミ小僧:長い時間サイトを健全に運用しているとページが増えてゆくことも事実です。数年、10年以上運用しているとインデックスは膨大になるでしょうし、ECサイトなどでニッチ商品などもれなく扱っているようなメガカタログを持つサイトなど数百万ものインデックスを持つサイトもざらにありそうです。ただし、多くのインデックスをもっているからといってページランクが高いとか、SERPs上で競合より上に表示されるということでなないというのは当たり前の話ですね。
当然KWニッチな領域では上位表示され、パレート的にロングテールで、2割のトラフィックを稼ぐということもありえそうですが、商品カタログサイトで仮に、数百万ものページがあっても、他社と同じ内容のデータしか表示していないようなサイトのPRは高いというイメージはないですね。
そこに信頼できるレビューがあったり、客観的な比較ができる便利なサービスや、メーカー情報・仕様といった誰にでも調達できるようなDB依存情報でなく+αの有益な情報も有しているサイトがあるとしたら、そうしたサイトのほうが上位にくるのはイメージできます。
要は、Thin-Page(差別化できないような薄っぺらな内容のページ)を大量に、機械的にパブリッシュしてもNGということなのですが、この業界で長年やっている人であれば至極当たり前のお話なのではないかなぁと思ったりもしました。
そういう点でいうと、分かりやすいご説明ありがとうございましたm( _ _)m