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レスポンシブデザインではURLは一つですが、伝統的なモバイル専用URL「m.hoge.jp」と比べた際、何か失うものはありますか?

2013年11月09日 ネズミ1号:略称「T」
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film.png今日はニューヨークのジョンさんからだ。「レスポンシブデザインを採用した場合、伝統的なm.siteというURLを使っていた時と比べてSEO上昔は享受できていたなんらかのメリットを失う可能性はありますか?」

matt:はいジョン、ではどういうことか正確に説明しましょう。PCブラウザでもモバイルブラウザでもちゃんと見られるサイトを持つということについてはいろいろな方法がありますね。一つはレスポンシブウェブにすること。レスポンシブウェブとは1つのページをPCブラウザからのアクセスの時とモバイルブラウザからのアクセスの際に表示するコンテンツのレイアウトを変えたりページ全体の容量なども小さくしたりとかしてどんな端末でも最適で利用者が閲覧しやすくする手法だね。



matt:もう一つの方法はユーザーエージェントに応じて、PC専用のページ、モバイル専用のページへとリダイレクトする方法ですね。たとえば、ガラケーやスマートフォンサイト、例えばm.siteといったサブドメインURLへ飛ばしたりする方法がレガシーな方法ですね。この方法もレスポンシブなサイトもまったく問題のない方法です。ガイドラインでも、モバイル専用URLなどの扱い方については、どちらが重複を避けるためにcanonicalを入れてくださいとか細かいアドバイスを記載しているけれどもいずれにしてもこの2つの手法はどちらであっても問題ないです。

matt:はい、先のお答えでは、両者とも同じように評価しますと言わせていただきましたが、せっかくですので、一般論をお話しましょう。あくまでも一般論です。

matt:今までモバイル専用サイトを運用していたので、2つのURLを統合するのは面倒だとかそういう理由が多いと思いますが、これはまっとうなことだと思いますね。ただ、ここで少し考えてみてください。PCドメインとモバイルドメインを分けてしまっている場合、PageRankについては、この2つのURLで評価を分かち合うことになりますよね。一方でレスポンシブデザインでは、1つのURLでPageRankが付きます。複数のURLで分かち合うことは無いのです。はい、もうおわかりでしょうか?レスポンシブにしたからといってSEO上旧来の伝統的なm.siteというモバイル専用URLを使っているのと比べて失うものは何もないので心配しないでくださいね。

ネズミ小僧(一号):今回はどたばたしておりまして記事掲載が遅くなりました。実は11日より1週間また出張が入ってしまったので更新が遅れるかもしれませんが、気がつきましたらできる限り更新しますのでよろしくお願いいたします。

※誤植修正しました。ご指摘いただきました方ありがとうございます。(2013/11/12)

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