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複製コンテンツ(デュプリケイトコンテンツ)についてGoogleはどう処理しているのでしょうか?

2013年12月17日 ネズミ1号:略称「T」
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film.png今日はゲリー・テイラーさんから..おっ、イギリスストラットフォードから。「Googleは複製コンテンツをどのように扱うのでしょう?SEOのランキングについてネガティブな影響はどういうことがありますか?」

matt:複製コンテンツについては良く質問をうけますね。ざっくりWebの世界を見てみると、25%から30%は複製コンテンツで成り立っているといえます。なぜならば、人々は文章を書く際とあるブログのパラグラフをに引用するでしょうし、そんなこんなで複製コンテンツというのは自然に生成されるのがWebの世界だと思います。



matt:ということで、これら個々の複製コンテンツを含むページが全部スパムかというと実はそうではないのです。複製コンテンツが少しでも含まれていると、検索クオリティについてマイナスとなるだけであり、何一つプラスに働かないという前提は実はちょっと違うんです。

matt:はい、ではGoogleはどうしているかというと、複製コンテンツを見つけると、まずはそれぞれのフラグメントをグループに仕分けして一つのコンテンツとして整理します。

こと検索結果については、ふさわしいページが2つあり、両者とも同じページだと判明した場合、両方を複製だからといって表示しないのではなく、片方のページを表示します。深くクロールすることで、その他のページは表示させなくします。複製コンテンツがある場合は、片方の有効と思われるページが解析されて表示されるのです。

よって複製コンテンツだからといって必ずしもスパムとすぐに決め付けるわけではないのです。我々はきちんと有益なコンテンツがクラスタリングされ、正しくランキングされることに注意を払うようにしています。まず知って欲しいことは、普通にサイトを運用していてもちょっとしたことから複製コンテンツが出てしまうことはあるということですね。(こういう点はGoogleでも認識しているので即ペナルティということにはなりませんので安心ください。)

matt:ただし注意して欲しいのは、悪意のある、核心的な複製コンテンツを量産しているようなケースは、スパムとして認識し、アクションをとりますので、ご注意を。

たしかTwitterで質問があったのですが、運営するBlogサイトに関するRSSを自動生成するサイトがあるのだが、そうした時どうしたらいいか?といったものでした。あなたのサイトを自動的にクロールし、RSSを自動生成し、レビューもコメントもないようなコンテンツはなんの価値も付加されるものではないので、こうしたものはスパムとして認識されるでしょうね。

一方で、普通にサイトを運用していて、.comや.ukなど複数の国別ドメインに同様の英語のコンテンツを掲載しているケースや、2バージョンのサイト例えば、古いバージョンと新しくリニューアルした際などの新バージョンコンテンツなどこうしたケースでの複製コンテンツというのは良く起きてしまうものです。ですので、あまり神経質になって心配ばかりする必要は無いと思います。Googleはそうしたケース事情は把握できますので。

ただし、大量に意味のない同じコンテンツを例えば、合衆国全都市や州のコンテンツとして同じような文言や決まり文句だけを複製して展開しているようなケース。これは確信犯としてNGなのはもうお分かりですね。

ネズミ小僧:きちんとサイトを運用している上で、ちょっとした事情で便宜上発生してしまう複製コンテンツについてはGoogleではきちんと判別してフィルタリングしてくれるのでそんなに神経質にならなくとてもいいということですね。

ただし、確信犯的な複製コンテンツ、いってみれば、「Thin Affiliate Page」のような同じ内容を複製して内容のない量産されたサイトなどはNG、これはあたりまえですが、ということですね。

最近Google社からのアドバイスは、恣意的に行っているような確信犯でないかぎり、本質的なサイト運用に集中していれば、サイト運用者の余計な稼動や心配ごとについては、「案ずることは無い!」的なお話が増えているように思います。これは、Google社のデータ処理群の性能が格段にインテリジェントになっているということや、フィルタリング精度も歴史を経て上がっているので、サイト運営者の余計な気苦労や稼動を軽減するという方向でも、技術が生かされているという証なのかもしれません。

これからは、サイト運用もより本質的な運用に集中することが求められることになりそうですね。

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