今日はデンマーク、ジェーコブさんからの質問。「グーグルの検索結果には一つのアルゴリズムが使われているのですか?それとも複数のアルゴリズムが作用しているのでしょうか?(たとえば1-3位はフレッシュネスにフォーカス、4-6位はバックリンクによる投票にフォーカス、7-10位はソーシャルシグナルなど)といったような感じです。」
matt:はい、今日は検索結果の順位について質問ですね。では私が知っているグーグルのランキングメカニズムについてお答えしましょう。ご質問のように、SERPsの1番目はフレッシュネス、4位以降はソーシャルシグナルといったような別々のアルゴリズムで検索結果が生成されているわけではないです。
matt:検索結果を構成するためのアルゴリズムは同じアルゴリズムであって、多くのインデックスから返される結果なのです。想像してみてください、検索クエリーが投げられてから100いや1000以上もの結果が返されるのです。
matt:そして返される結果に対し、『レレバンシー(クエリーワードの問い合わせに対する関連度)』と『レピュテーション(評判)』を天秤にかけて順位付けしているのです。
つまり検索クエリーの意図に対し非常に関連性がある結果であり、かつ評判の高い(役に立つ内容)のページを探して上位に持ってくることが目的なのです。
そういう意味では、検索結果リストを生成するアルゴリズムは同じアルゴリズムによって生成されると言えますね。ですから、特定の順位は、バックリンクという指標でポジションされるということはありません。
ネズミ小僧:検索結果を順序付ける指標として数百もの指標が使われていると言われていますが、基本は、問い合わせクエリーに対する適正度(レレバンシー)とレピュテーション(コンテンツの評判)によってより適切なものが上位表示されるという意味ですね。
QDDやQDFについては、問い合わせクエリー次第でQDDが重要なケースか、フレッシュネスが重要なケースかはさまざまですし、要は検索意図をしっかり把握することがすべてということになるのでしょう。
当サイトでは、ホワイトハットという切り口で、(1)レレバンシーという観点ではページ群のコンセプトの差別化、(2)レピュテーションという観点ではコンテンツの質(それに付随するソーシャルシグナル)という2つの手法が併用されることが王道であると考えています。
という2点でしょうか。
ホワイトハットというととにかく我武者羅に品質の良いコンテンツと作らなければ...と気の遠くなるような気持ちになる方も多いかもしれませんが、きちんとしたストラテジーと戦略を形づくることで、投資リスクを極力減らす努力はできますし、ストラテジーをもととした運用経験を重ねることで、オーガニック施策においても、確度の高い短中長期的な事業P/Lを描くことができるようになるのではないでしょうか?
が、本日の質問はちょっとした本質をついていただけた質問であったと思いました。