今日はニューヨークから。「私は14年近く同じドメインでビジネスをやっています。ただ、その間に（他社の運営する）新しいドメインが次々と我々のドメインよりも上位表示されているようです。Googleには我々のような堅実にビジネスをしているサイトドメインを一見スパムにも思える新興ドメインから守るようなアルゴリズムはないものなのでしょうか？」
matt：我々がスパムサイトやページを排除する努力を日々行っていることは再三説明しているので、今日は古いドメインと新しいドメインという観点のお話をしましょう。ただ、一般的によく聞かれる「新しいドメインを運用していますが・・日々古くからあるドメインに勝るように努力をしているのになんで上がらないの？」という質問が多い中で、今回は逆の立場からの質問なので面白いケースですねー。
matt:はい、では本題です。質問では14年もの間、サイトを運用しているそうですが、例えば、その間ずうーっとサイトのテンプレートが変更されていないとか、例えば、（使い勝手・情報ともに）古臭くなっていないかチェックしてみてください。具体的に言うと、御社のターゲットとしているユーザーが御社のサイトに満足しているか？という視点でチェックする感じですね。
matt:つまり、過去に評判を得たり、エスタブリッシュメントサイトとして君臨していても、それだけでナンバーワンになれるという訳ではないのです。平たく言いますと、より機敏に時代のニーズや新しいユーザー体験ができるような工夫をしているサイトやそうしたことについて貪欲に常に発展しているサイトの方が、その時々のユーザーのニーズや要求に答えられるベストなサイトとして評価されることが多いということです。
matt：ですから、過去の栄光（エスタブリッシュされた由緒あるドメイン）を持っているからといってその要因だけで上位ランキングをキープできる訳ではないのです。
新しいドメインやビジネスは常日ごと誕生していますし、それらが斬新であったり、歴史を重ねたドメインに比べてユーザーメリットがある差別化要素のあるサイトであるならば、どんどん上へ上がって行くことになるわけです。
はい、失礼のないように言いますと・・・。しっかりまっとうに運用されているエスタブリッシュされたドメインであっても、時流に合わせて...例えば、デザインやレイアウトなどを変更したり、ユーザーにとってより価値ある経験をしてもらえるように工夫しましょう。
新しいドメインのサイトであっても、実績のあるサイトよりもより価値ある経験や情報満載のサイトで古いドメインサイトよりもいいという判断を誰しもがするのであれば、我々はためらわず上位表示することになるでしょう。ですから常日頃から周りを見渡しながら新しい息吹も取り込む工夫などしていただければランキングをキープできるかもしれません。
ねずみ小僧：エスタブリッシュメントであっても、新米であってもグーグルは公平な観点で評価するということなのですね。ページランクなどは、リンクビルディングからサイトの権威づけに至るまでは「ローマは一日にしてならず」だと思いますが、逆を返せば、長い間確立された地位を有しているサイトであっても、油断をすると「新米に追い越されますよ」という「市場原理が働いているのです」という忠告として受け取らせていただきました。
Webサイトというのは、常に変化し、その時々のニーズに即した情報やUIにアップデートされ続ける事が重要だということなのでしょうが、これは、過去の負の遺産についてもいえることで、このあたりも一節マット・カッツ節が聞きたかったところでもあります。
リンクのついてないページの品質をグーグルはどうやって見ているのですか?...
同じURLへ一つのページから2つのリンクが張られている場合どうなるのでしょうか?...
マット・カッツさんマッドな間伐ってどれぐらいの勢いでやっているのでしょう？...
ウェブスパムチームにお聞きします。これまでを振り返って後悔したなぁ！といった施策はありますか？...
バックリンクの重要度は今後減ってゆくのでしょうか？...
2014年01月29日 
