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SEO「シャネル 激安」ワードで異変!事例を通してサイト運営者として注意すべきこと

2014年01月13日 ネズミ2号:略称「M」
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こんにちは。ねずみ小僧二号です。

今年に入ってからシャネルなどのブランドワード系ワードにおいてSERPsに異変が起きています。

今日は現時点で「シャネル 激安」ワードにおいてどのような状況になっているのかを確認してみましょう。

サイト運営者としても注意しなければならないことを示す事例となっていますのでぜひご参考になさってください。



「シャネル 激安」の上位100追跡機能

SEOの検索順位チェックツールGRCにて、上位100追跡機能を使って「シャネル 激安」の結果を表示します。

seo-chanel_1.jpg

上位100サイト順位履歴画面のメニューバー「選択」>「変化の大きさで選択」を選ぶと年明けから下図の赤枠のように急激な山の形を取るような推移を確認することができます。

seo-chanel_2.jpg

多くのキーワードをウォッチしていますが、このようなグラフを描くことは珍しいので、どのような検索結果になっているのかを調査しました。

海外サイトのディレクトリ配下にページ追加?!

急激に順位を上げたサイトの中に、TOPドメインは海外のサイトであるのにディレクトリ以下が日本語のサイトになっているものを見つけることができました。

Googleにインデックスされているページを調べることができるコマンド「site:」検索を行い、どのようなページが検索結果に表示されるか調べてみました。

かなり不自然な状況になっています。海外サイトをハッキングして配下にページを仕込んでいる可能性があります。

サイト運営者として注意しなければならないこと

この事例を通して我々が注意しなければならないことは、自社サイトにおいてセキュリティの観点からも堅牢なものとなっているかどうかを確認すること。

これはSEO担当者というよりは、サーバー管理者と連携し、サーバーへの不正侵入の検知やアクセスログの監視、不正プログラムなどが外部から設置されていないかどうかファイルの差分チェックなどを行う必要があるでしょう。マルウェアを仕込まれたり、DOS攻撃の踏み台となる恐れもあります。

SEO担当者としてはこのような事例の社内共有を行い、セキュリティインシデントのリスクを伝えていくということも大切な業務となるでしょう。また日頃から自社サイトのページがどのようにGoogleにインデックスされているのかも把握し、異常があった際に気付ける能力というもの身に付けられると尚良いといったところでしょうか。

Googleはまだまだ進化する

一方で今回の現象について、TOPドメインにパワーがある場合、配下のページがSEO上、高く評価される可能性がある事例としても捉えることができます。Googleはまだまだ完璧ではなくこのような抜け穴はあるのかもしれません。だからこそ、日々アルゴリズムの改良やSPAM行為に対しての取り締まりを強化していることを宣言しつつ対策を取っているのだと考えます。

今後、当該クエリワードにおいてもSERPsが沈静化していくと思われますが、どのように落ち着くのか見ていくのも勉強になると思います。

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