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コンテンツ執筆時には、「分かり易さ?」それとも「いやらしい専門用語を多用する?」のどっちがお勧めですか?

2014年02月27日 ネズミ1号:略称「T」
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film.png今日はアリゾナ州フェニックスのベン・ホーランドさんからの質問。「Webコンテンツを書く際に、読みやすさと難しいけど科学的なアピールをするのとどちらをおすすめしますか?例えば、小学生でも読めるような内容にしたらより高いランキングがされることなどあるのでしょうか?」

matt:うーん、この質問は非常に興味深い質問ですね。実は答えるのにちょっといろいろと考えてしまいました。おまけに今日はいろいろな質問攻めにもあったりもしたので集中できなかったのですが..。そうですねぇ。。。「いろいろ考えましたが、書いた内容が分かり易いというのはやはり一番重要ですね。」そうですねぇ。。例えば、いい例があるのですが、有名な物理学者リチャード・ファイマンの逸話がいいと思うんです。。



えーと、((パソコンをちらっとみながら。。))はい、その本の逸話ですが、リチャード・ファイマンにある人が分かり易く説明をお願いする逸話です。

「なぜ、スピン統計定理は、ディラック統計に準じるのですか?」という質問に、ファイマンは、「よし分かった!、じゃぁ、新米にも分かるように説明の準備をしておくね!」と言ったそうです。しかし、数日後、ファイマンは「やっぱり無理!この説明を新米レベルにまで噛み砕いて説明することは無理!なぜならば我々自身がどれだけその事についてそこまで深く解明できていないし理解してないから。。」と語ったそうです。

matt:どうですか?僕はこのお話は、一つのアイデアとして非常に明快なポイントを指摘していると思います。それは、「もし、説明しようとする内容を深く理解していないと、その内容について、他人に教えたり、説明することができるわけがない」ということですね。

matt:このような経験を皆さんが経験したことがあるかどうかわかりせんが、例えば、Wikipediaを見ることはよくあると思いますし、あるトピックについてバックグラウンドに関する情報を検索したりすることもありますよね。そしてそれがハードコアなテクニカルなものだったらどうでしょう?超サイエンスな専門用語のオンパレードだったり、生体筋肉とかなんだか。。まであると思いますが、だいたいその内容って理解できない内容なのではないでしょうか?(普通の人ならゲンナリしてしまいますよねぇ?)でもこう望む人もいるのではないでしょうか?「この内容について知りたい!でも難しい言葉ばかりで何を言っているか分かりません!どうかわたしを5歳児だと思って本当に分かり易く説明してませんか?」と。

だらといって膨大な長文で、「だからねぇーかくかくしかじかで、それでこれがこうだからこれ、えっ、この意味こうだから、よって。。。」とかわからない人にひたすら専門用語をならべて書かれた記事が良いかというと..「?」ですね。良いコンテンツは、一般の人もなんとなく内容を把握できるような「Good-Shape(いいまとまり)」を持っていると思うんです。そのまとまりがあってこそ、専門用語や横文字ちっくな難解な言葉を含んでいても違和感はないと思うんです。

matt:例えばある専門的なことが書かれたページにユーザーがランディングしたとしましょう。それぞれの文節には科学的な内容を説明する要素が上から順に書かれているとします。そうしたページについて、自分(書いた人)と同じレベルの専門知識をもった人でなくても、文頭であなたが説明したいと思っている事柄について非常に分かり易いコンセプトで明快にコンパクトに説明(何かに例えてとか)したりして、興味をもってもらい、「グイっー」と引き込むようなことも重要なのではないでしょうか?

matt:あえて、ここで主張しておきますが、やはり上手に、分かり易く・明瞭に説明することは親切なのではないでしょうかね。もしそれができていないとしても、科学的な内容を並べたり、あくまでも科学的な見地でマネージするということもありえますが、それはそれでいいと思います。

ただ、もう一度いいますが、明快さとあなたがどのように分かり易く説明しているかという事は、あなたが本当に言いたいことを伝えられるか?というのと同じぐらい重要なことだと考えてください。もしあなたがこれは伝えたいという内容を言いたい時に、分かってもらえなかったとしたら、はじめのツカミでそれは判断されるでしょうし、誰も聞く耳をもたないコンテンツになってしまう結果に終わることも考えられるわけです。

専門家だけに話す事は実は非常に簡単なんです。企業の専門家やその道の専門家を対象にコンテンツを書いたり語ったりするのでしたらそれはそれでOKです。ただ、一般的には、なるべく素人言葉で語った方がいいですね。僕自身もブログポストする時などはなるべく分かり易く強調するところを書いたり、時たま専門用語のオンパレードとなってしまいそうなときはあとから読み返して「わかりやすいかなぁ?」と推敲しているのです!

matt:(ちょっと長くなってしましたが..)私の思う所を話してみました。

ただ、誤解のないようにまとめると..「専門的な内容であること」と「分かり易い」ということはランキングという観点では、どちらも同じぐらい重要です。

どちらかというと誰を対象にしているかということが重要なのですね。

例えば、「素人さんにも分かり易い」という場合は、専門用語よりもよりやさしい説明となるでしょうし、一方で、両方を含蓄したすばらしい方法を生み出してもらっても素晴らしいですね。ただやはりどちらのサイドのコンテンツであるかある程度明確にした方がいいのでしょうね。

ねずみ小僧:有名な物理学者の逸話は分かり易いたとえでしたが、少なくとも検索するという行為は何らかの知りたい欲求があって、「ある事柄」について「理解したい」、「その背景など情報を知りたい」という意図があるのは当然です。その意図は、当然、専門家がググるのと、専門的な内容をもっと分かり易く知りたいと一般の人がググるのとでは、SERPsにランキングされた内容で実際に役に立ったというコンテンツは変わってくるわけですね。

マット・カッツさんのお話ですと、「誰を対象にしたサイトでありブログなのか?」まずはその点に留意し、コンテンツを構成する言葉を検討したらどうだろう?というサジェスションだと拝見させていただきました。(ちなみに検索クエリーでこのあたりの仕訳ってできているのでしょうか?と個人的に質問したい気もしましたが..)

何れにしても、コンテンツを構成する内容は、「グッドシェイプ」であることがいいという事はある意味文章を書くプロの方からすると当然なお話なのだという事ですね。私自身、企画書などはようやく一人前に書けるようになったと思いますが、パブリックに読んでもらえる文章を書くというのは、それなりの技術が必要なのだなぁと痛感しています。要は文章校正力の話になるのですが、自分が公の前にプレゼンするつもりで、読み手を想像して文章を書くということが重要なのですね。プレゼンするときなどは、聞く人の(聴衆の様子)を結構気にしながらOKかなぁとか考えながらアドリブも踏まえて調整することもよくありますが、文章・コンテンツとなると読み手を想像して、その読み手のニーズを正確に想像しながら答えなければならいので、結構ハード作業だと痛感したりもします(当然私自身もライターではないのでお恥ずかしい限りではあります)。私も忙しさにかまけてブログなど書きっぱなしにしてしまうことも多々ありますし、当然、誤りや分かりにくさなども多々あるものと考えていますが、その点は、ご容赦ください。

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