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Googleデスクトップからの広告初めて減少へ一方でモバイルサーチ収益が急成長:WSJ

2014年03月15日 ネズミ1号:略称「T」
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WSJ:今日はGoogleの広告収益の話です。WSJに掲載されているデータは、米国のデータですが、デスクトップからの検索広告が初めて減収に転じたそうです。
レベニューの減少幅は昨対比で7%。一方でグロスの検索広告収益は増収しているそうです。これはモバイルからの検索広告収益が急成長しているからだそうですが、今年から来年にかけていろいろな意味でオンラインマーケティングの主戦場がスマホを中心としたモバイル端末にシフトして行くことを明示していると言えそうです。キーボードを打つデスクトップと外出先などで片手でタップするスマホという観点でSEOについて考えると、既存のテクニックとは別にさまざまな変化や工夫、対策が必要となる兆候かもしれませんね。



emarketer社により作成されたグラフを見ても2013年-2014年対比でみるとデスクトップ収益が減少へ転じ、一方でモバイル収益が急増しているのが分かります。また2016年度には、半分以上がモバイルからのレベニューになると予想されています。

googleadrevenuegraph.png

emarketer社によるとグローバル市場では、グーグルの広告収益は2013年度の$3.3Billionから2014年度の$43.5Billonとなんと14.5%の拡大。PCは$10.8Billion→10Billionで$0.8Bの減少、モバイルは$3.3Bilion→$5.1billionで$1.8Bの急増だそうです。グーグル社は広告レベニューの内訳について詳細には開示していないようですが、emarketer社の試算でこのような実態が明らかになったそうです。

スマホやタブレットでは、アプリでコンテンツを見ているケースが大半

グーグル社のモバイル広告収益の急増の背景にはenhancedキャンペーンが貢献しているようですが、しかし一方で、モバイルデバイス(スマホやタブレット)ではユーザーはほとんどの時間をアプリでコンテンツを見ることに費やしており、デスクトップと違い、単純にブラウザでWebサイトを検索して、コンテンツを閲覧しているわけではないという課題があるようです。
また、グーグルはこの課題を解決すべく、アプリの内部までインデックスし、アプリ内のリソース画面にまでdeep linksを張ることで、アプリ内のコンテンツもSERPsからダイレクトに起動させ、閲覧できるような取り組みも行っていると指摘しています。これはひとえにAPKファイルにコンパイルされたデータの事を際していると理解させていただきましたが、一方で、Webviewなどの仕組みでアプリ内キャッシュに蓄積されているコンテンツもあるわけです。例えば、111.111.111.111:0001といったようにport番号まで指定して、APPからのMEID等識別でRegistしてコンテンツをキャッシュしたり表示しているアプリもあるでしょう。これは、まさにAndroidのIDEを提供しているGoogleだからこそできる技だと言えますが、当サイトや他にも趣味で運営しているサイトのデータをみても、半分以上がスマホ、タブレットからのアクセスになっているので、米国にくらべ、LTEなどのインフラが進んでいる日本では、実はもっとこの現象は顕著だといえそうです。

今後はタッチポイントとしてGooglePlay上でのASO、アプリに関する対策もある程度必要に!?

APKファイルを解析しメモリ内にキャッシュされるであろうコンテンツもクローラーがインデクシングするという技術が本格実装されることになると、相対的なトラフィックがそうしたモバイル、特にアプリビューにシフトする流れもますます加速されるようになるかもしれませんね。3年先には対話型検索、セマンティックな文脈での検索などモバイル端末での利用シーンを想定された技術革新が行われていることはある意味皆さんも想像していることと推測していますが、こうしたパラダイムシフトに向け、どのようにストラテジーを練るか今から研究するのは有意義なことだと言えそうですね。

アプリやスマホ対策などは今年度中に..!"

昨日、「スマホ用サイトをグーグルに正しく認識してもらう方法をおしえてくさい。」のマット・カッツビデオでなぜこの時期にスマホサイト対応のおさらいのようなビデオを出したのかなぁ…となんとなく見ていたのですが、実は裏ではこういう事情があったのかもしれませんね。
どういうことかというと、トラフィックの大半が今年から来年にかけてスマホ(モバイル)からのモノになる。そしてグーグル自体も、収益の半分以上をモバイルからのトラフィックが賄うことになる、だからこそ、モバイル対応を積極的に進めてくださいね。という感じでしょうか?そのうち、アプリについても「Googleplay上でアプリ専用botをブロックしないでくださいね。」「apkファイルの動作、例えばwebviewやsocketなどでサーバーからコンテンツを引っ張ってきている場合もプログラムが正しく動くようパーミッション設定をちゃんとしておいてください。クローラーがアプリの動作をきちんと再現してクロールできない機械損出することなるのでご注意ください!」というアドバイスがされるようになるのでしょうか?

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