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特定のアルゴリズムの○○が原因でランクダウンしたなんてことは判別できるものでしょうか?

2014年03月25日 ネズミ1号:略称「T」
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film.png今日はロンドンのエドさんからの質問です。「特定のアルゴリズムが要因でペナルティが課されていると思われるケースは判別できるものでしょうか?それともただひたすらに良いコンテンツを作って復活するしかないのでしょうか?」
matt:
とても興味深い質問ですね。ではちょっと周辺部分も交えてお話しましょう。



matt:おそらく、マニュアルアクションのことを聞いているんじゃないだろけど、先にこの件もちょっとお話しておきましょう。はい、もしダイレクトにマニュアルアクションをとられた場合は、ウェブマスターツールをチェックしてください!そうすれば、キーワードスタッフィングだとかクローキングだとか何が問題のか明確になるはずです。これは問題が明らかなケースですので、サイトをチェックしてもらえば直すべきところが明確になると思います。それをまずは対応してください。もう一つウェブマスターツールを確認することをお勧めする理由は、クロールエラー部分です。時たま開発中のサイト(no_indexとしている)サイトを本番展開したときに、no_indexを外すのを忘れているようなケースもあるからです。ということで、初歩的なことですがこういうこともありえるのでウェブマスターツールはチェックしてみてくださいね。

matt:はい。前置きが長くなりましたが、本題に入りましょう。

「特定のアルゴリズムの影響でペナルティが課されているケースはあるのか?また良いコンテンツをひたすら作ることが近道なのか?」という質問でしたね。そうですねぇ。特定のアルゴリズムによるペナルティという点ではこれは断言することはできないと思います。なぜならばウェブスパムチームはさまざまなコードを実際書いていますが、全般的にそれが集約されたものが相互的に作用してアルゴリズムとして機能しています。ですから特定のこのアルゴリズムが影響してとか、いやこれだとか特定するというのは非常に難しいと思います。

ウェブスパムチームは、ジェネラルな品質改善を考えてコードを改善しています。決して特定の事象についての解決するためのコードをおのおの書いているわけでないのです。ですので、時には相対的なアルゴリズム変更により影響が出たというケースにおいて、この特定のコードが関係していると断定することは非常に難しいと言えます。何度も言いますが、我々は、全体像としてのランキング品質を考えて日々コードを改変しているのです。

matt:例えば、2012年だけでも665個もの異なるアップデートをロールアウトしました。1日1日を見てみると、インパクトある1つのアップデートもありますし、2、3といった複数のそんなにインパクトのない地味なものもあったと思います。

matt:分かり易い例をお話しすると、例えば、ペンギンアルゴリズムはウェブスパムをターゲットとしたものですし、パンダはコンテンツ品質を対象としたものですね。全般的にインパクトのあるアルゴリズムチェンジの時は僕らはきちんと対外的にアナウンスをするようにしているんです。今までそうだったと思いますが、運営しているサイトが大きな改変に影響があったか推し量る一つのインジケーターとして活用いただく目的もあるのです。

たとえば、パンダなどは大々的な改変をもうしていなくて、日々微細な改変がなされるようになっています。言ってみればインデクシングプロセスそのものとして実装バージョンとして機能しており、日々スパムチームで書かれる微調整コードが反映されているような形になっています。もうこうなると大々的なアナウンスをする必要はなくなるわけですね。

matt:一方でペンギンなどはまだ一定のインパクトがあるような改変がなされることがあるのですが、最近は以前ほど積極的にはアナウンスしなくなりました。ただ、何かしら変動があるとペンギンだ!と皆さん、わさわさするわけです。

はい、では結論を言いますね。一般的にあなたのサイトがバッドランキングにランクインした場合、バッドニュースは、どの特定アルゴリズムが影響しているか特定することは実は難しいということ。強いていうならば、ランキングの一部としか言えないからです。しかしグッドニュースもあります。原因がアルゴリズム的なものなのですから、他のランキング上位サイトのようにサイトを改善し、コンテンツを更新することで、日々更新されるアルゴリズムによって、あなたのサイトは常にリスコアリングされるということです。要は、再び高ランクに位置することも低ランクになるのと同じようにチャンスがあるということですね。

総合的な品質を確保するためのアルゴリズム改変は日々されているので特定の○○が..!といったミクロな視点でのテクニックは通用しないかもしれませんが、日々きちんと運用していることで、再スコアされ、相対的な品質(クエリーインテンションにおける)で優位にたてれば高ランクすることも可能だと考えてください。どうでしょう?今日のお話が参考になればうれしいです。

ネズミ小僧:おっしゃる通り、グーグルのアルゴリムは全体像として相対的な品質を維持するために運用されているということは分かり易いかったです。ですので、特定の○○が。。。!という視点でタクティクスを施しても、ボロがでるということでしょうか?自サイトが狙いたいポジションを常にウォッチしながら競合に勝てるUSPを醸し出せるような運用も重要ということなのかもしれませんね。

PS:先週末は風邪をひき込んでしまいました。今日も一筆書きで公開させていただいます。誤字などありましたら後日修正させていただきます。
今週末から1週間弱長期出張となりますため、風邪で滞った仕事の処理とともに更新が若干できなくなるかもしれませんが、ご了承ください。

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