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関連する複数ドメインサイトの関連性をグーグルはどうやって判断するの?

2014年03月27日 ネズミ1号:略称「T」
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film.png今日はイギリスマンチェスター・アディールさんから質問です。「グーグルは姉妹サイトを区別する方法をもっているのでしょうか?例えば、ebay.co.ukとebay.comのケースなどです。こうした2つのドメインからのリンクは相互リンクを含め不自然なものと認識されるでしょうか?今回の質問は、企業ドメインにおける国別トップレベルドメイン(ccTLD)について教えてください。」
matt:
OK。ではできるだけ質問の意図に即すように答えるようにしますね。でも、怪しいドメインなどについてのお話もついでにしますね。はい、そうですね。我々が異なるドメインの関連性を把握するには、まずそのサイトがどういうサイトなのかサイトの中で記載しておいてもらうと、どの国のドメインかはともかく関連するサイトの判別には役に立つのですね。



matt:では、本題に入りましょう。ebay.co.ukやebay.comというドメインが例に挙げられていましたが、Web上にはその他無数のドメインが存在します。中には、メディカルなマルプラクティスなものも含まれているでしょうね。では、ccTLDドメインのケースについてお話しましょうね。確かにドメインで姉妹サイトの識別はできるでしょう。質問の通り、ドイツのユーザーさんには、ebay.co.deとかフランスのユーザーさんはfrドメインだとかですね。

matt:でも冒頭で話したようにもう少しサイトに情報を付加してくれるとグーグルはより正確に認識できるようになります。そういう時はhreflang属性を記載してください。ページの中に、例えばebay.comのページでしたら、フランス語バージョンはこちら、ドイツ語バージョンはこちらというような感じでリンクにマークアップしてください。すべてのページに入れるのが大変なら、サイトマップ(XML?)にそれぞれの国のサイトをまとめておいていただければOKです。

こうした情報をサイトに付加してくれることで、グーグルは正しく国別姉妹サイトを認識できるようになりますし、閲覧するユーザーにとってベストなページを表示することができるようになります。

(同じ内容なのでちょっと略)

matt:このような対応をきちんとしているならば、姉妹サイト同志でリンクが張られていることは自然なことですし、ペイドリンクだとか変なリンクだとかとは思わないですね。一般的に自然なことですから。

matt:ただ、50個のサイトを持っていてそのサイト同志が相互にリンクしまくっているようなケースはユーザーからみてもスパミーなにおいがしますし、そういう場合は、グローバルサイトがあって、それぞれの国別のサイトがあってというリンクが自然ですから、相互リンクって相対的にみると3、4つ位になるのではないでしょうか?

matt:さらにいうと、.ccTLDでなく、(.ukとか.deというように国別にドメインを持たないで)comドメイン配下に数百もの国別サイトを持っているようなケースではリンクは注意した方がいいですね。

matt:総論として姉妹サイトのリンクを、エディトリアル記事からのリンクなどと同じように扱う必要はないと思いますが、今日の質問にある国別ドメインによる企業サイトについては、hreflang記述をおすすめします。

ネズミ小僧:どたばたしている中、日曜日から数か国出張でかなり憂鬱です。日曜深夜につくところでは、とったホテルの場所もまだ確認できていません。空港からタクシーだとまたERPの清算までおこずかいで資金繰りしなければならいので大変です。ちょっと愚痴を言ってしまいましたが、今日のお話ですと、特にグローバルな企業サイトでは、国別のドメインを取得してhreflang属性を記載すること。グローバルサイトや国別サイトにサイトマップなんかがあればベストということですね。こうした企業サイトとしての体があれば、相互にリンクすることにそこまで気を配らなくてもOKなのだそうです。特にヨーロッパの企業などは英語圏やフランス語、ドイツ語、北米とマーケティングディビジョンがある程度集約されているので、ちょっと端折ると、.comドメインを配下に、france.hoge.comとか、germany.hoge.comとかたくさんサイトを構築するような事がありそうですが、こいう場合の相互リンクはグーグルbot的にはアルゴリズムに引っかかるかもしれませんという忠告もありました。

hreflang属性については、これは多言語サイトを展開する時などのマークアップ仕様ですが、ページ中のマークアップはこちらサイトマップXMLなどに記載するマークアップはこちらを参照するといいかと思います。

本日は足早にまとめさせて頂きましたが、外資系企業のheadquaterなどで企業サイトを統括するようなご担当は参考になるのではないでしょうか?

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