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Google本格化するモバイル傾倒。変容する検索・ネイティブAPP連携の意味について

2014年06月28日 ネズミ1号:略称「T」
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ちょっと前の話になりますが、JhonMuellerさんが検索結果から著者写真をなくすというお話や、アプリのDeepIndex対応が一般に開放などI/Oのタイミングでいくつか情報をいただきました。今年のI/Oでは、AndroidEverywhereといった感じのようですがAndroid5.0”L"のリリースを控え、今後Googleがモバイル上でのエクスペリエンスについて本格的に対応をしてきている予感です。



著者写真の廃止について

Android5.0”L"ではマテリアルデザインというコンセプトの元、より実感的な操作性を実現させるUXをOSレベルで実装するそうです。そのフレームレートは60フレームにも及ぶとのこと。モバイルChromeのSERPsは現在GoolgeNowのカードUIが採用されていますが、これがLでは実際の本をめくるようになるのだとか。限られたモニタースペースにAdwordsやら検索結果をユニットごとにあらたなUXで表示したりなど、著者情報を掲載するスペースが新たなUIでは削ろうという判断になったのかもしれません。

ただし、著者情報などの信頼性グラフなどは今後ともアルゴリズムで活用されるそうです。一部のブログでは、Photoがあった方がクリックレイトがいいはずだという意見もありますが、こちらはWebmasterTools>Lab>著者情報の表示・クリックのデータを見てみるといいでしょうね。ただ、写真廃止と同時にLabのメニューから消えていたりしたら確信犯とも言えますね。

ネイティブアプリのインデックス化解放

これまたI/Oネタですが、今後Chromeでは、サードパーティのネイティブアプリやGoogleWear搭載のウェアラブル搭載アプリなどとのシームレスな連携を行うことを主眼とするそうです。モバイル環境では、おそらく思い当たる人もいるかもしれませんが、ブラウザアプリの需要よりも、ニュースリーダーやフィードリーダー、各種データベースの閲覧アプリ、楽天しかり、Amazonしかり、旅行情報アプリ、ホテルブッキングアプリしかりですが、優れたUXを有するネイティブアプリ上のスクリーン滞在時間が多いのも事実。今後は、サードパーティアプリ上からもHelloGoogle!が使えるようになったり、検索結果からまたそのアプリの該当コンテンツをそのアプリ内で表示したりと完全マルチタスク環境で違和感ない操作性を実現したいとのこと。

今後 「link rel="alternate" href="android-app://〜 !」とマット・カッツさんがビデオでいうようになるかもしれませね。 

本格化するGoogleのモバイルスクリーン対応化
今後オーガニックにどういう影響が?そのシナリオなどについて妄想してみました

GooglePlay上でのマーケティングもアプリやゲームを行っている人は詳しいかもしれませんがASOやソーシャルを使った拡販戦略から、旧来のListingやFacebookADのDirectResponseアプリどうしでのユーザー誘導などさまざまに予算を使い頭をひねりとご経験あるかと思います。しかし、冷静になって考えると、GooglePlay上で好スコア、レビューを獲得するアプリがカテゴリー上位へ表示され、ピックアップされることにお気づきでそうか?ピックアップで紹介には最低4.0なければなりませんが、これは検索の時と同じくそれがユーザーニーズがあるものであるという点とアプリの品質によりユーザーに評価されたものが上位にくるというものです。

ちなみにアプリの場合の評価の高いものとはリンクによる当方ではなかっりして一定期間のDL数や起動率、アクティブ率やGooglePlay上での評価スコア、当然G+のグラフなどの信頼度からXXまでさまざまな感じだったと思います。

当然Webによる検索からのトラフィックがある日突然なくなるということはないかもしれませんが、当サイトも現在半分近くがスマホからのアクセスです。データを見る限り多くのトラフィックがSiri経由もしくはサファリ経由の検索まどやAndroidのネイティブ検索まど、その他Google+やらTwitterクライアントやFacebook内からの検索でアプリ内ブラウジングで閲覧されているようにも思います。Android5.0”L”から本格的にモバイルに傾倒してくるようですが、多少なりともSEOにも今後影響が出てくるようになるかもしれません。

日本の場合は特殊で6割以上がiPhoneユーザーですが、今だに5000万人近くが旧ガラゲーにいたりもします。この5000万人の人たちの平均ARPUは4000円をきるそうですが、いわゆるパケホーダイを使っていない人たちが多くいるようです。キャリアからすると低ARPUな母体をスマホへ移すことでパケホー代契約してもらいARPUも上がって。。という感じだったかもしれませんが、ここにきて過払い問題や設備維持など問題も出てきたようで料金プランも各社下げる方向で通話代の定額なども発表されるようになりました。

逆な見方をすると新たな周波数帯やスマホデバイスへのシフトを急いているとも言えますが、今後激安Android端末などが一気に出てきたとき現ガラゲー母体が動くようになると、iPhoneシェアもまた変わるようになるかもしれません。また今までインターネットをあまり活用していない層が、GoogleのマテリアルコンセプトなUXに乗せられてトラフィックを作り出すようになったらまたいろいろな動きが出てくるかもしれません。

本日はSEOとテーマからは若干ずれましたが、GoogeI/Oの情報から今後到来するかも?しれない、Android Everywhereが実現されるとしたらどんなシナリオがあるのかなぁ。。という視点でちょっと妄想してみました。

とはいいつつも、来るモバイル・ウェアラブル時代を制覇するために、Androidを出したはずですのでようやくここ数年、これから5年ぐらいでその仕込みの成果とエコシステムが実現する時期となるのかもしれません。PC全盛期から次のデバイスの時代でどう巨人としての支配力を見せつけてくれるかこれからが楽しみですね。

GoogleI/Oの概要については、こちらを参照ください。

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