2013/6/11にGoogleWebmasterセントラルブログで、近い将来、スマホユーザーのエクスペリエンスを向上させるためにいくつかのアルゴリズムアップデートをロールアウトすると予告しています。セントラルブログを読む限り、今回の変更は、スマホスパム対策ではないようです。先進国でトラフィックの4割近くを占めるようになったスマホユーザーに対し、Googleも検索結果に表示するサイトやページに適切なものを表示させようとするのは至極まっとうなことですね。モバイル対応は手間とコストがかかるものですが、「まだ具体的ににこういう対応ができていない運営者は早く対応しくださいね」事前予告してくれたようです。
Googleがサイト運営者に最終確認として促しているのは主に下記2点
スマホで見たサーチリザルト上でスニペットとは違うPCページやスマホページにリダイレクトされたり、スマホで再生できないフォーマットのオブジェクトが掲載されていたり、PCページはあるのにスマホページがなくてスマホでアクセスすると404になっていたりと、中途半端にスマホ対応しているページはこのタイミングで是非改善してください。また、そういった部分がないかこの機会に運営しているサイトを改めてチェックするのも良いですね。
具体的には、下記6つの項目がチェックポイントして上げられています。
多くの動画コンテンツが実はスマートフォンでは再生できないことが多いそうです。これはライセンスの問題やデバイスのキャパの問題、デバイスやOSに特化したコーデックを再生するためのアプリケーションの問題などさまざまですが、GoogleではHTML5で推奨されているスタンダードタグを利用するように言っています。Flashなどほとんどのスマホデバイスでサポートしていないフォーマットは使わないようにとのことです。
ほとんどのスマホサイトは、以前よりGoogle社が告知していたとおり、PCと対になるスマホ最適化ページ対応していると思いますが、中には、デバイスUAなどでモバイル専用ページへリダイレクトしているケースで対応しているサイトもあると思います。この場合、リダイレクト先が間違えていたり、サーチリザルト上のタイトルと違うページへリダイレクトされている場合は改善するよう促しています。Googleではこうしたページはサーチリザルト上に表示しないようになるので、もし存在するようなら早く対策してくださいと通告しています。
現在のクローラーは検索結果はPCサイトをキャッシュした内容を中心にT&Dを表示しています。PCページをそのまま見せればいいのですが、スマホ該当ページへリダイレクト設定がされていて、かつそのページがない場合、検索トップ上にエラーページを掲載するわけにはいかなくなるのも真っ当な流れだと解釈できます。
スマートフォンユーザーを考えると多くのサイトがフリクエンシーやリピート向上、ユーザー囲い込みのために自社アプリを宣伝したくなるものです。実は、この行為がGoogleがページをキャッシュする上での障害になったり、ユーザーにとって不利益なページとなるケースが多いようです。Googleでは以下のような対策を推奨しています。
よくスマートフォン対応サイトをスマホでみると「PC版はこちら」とか「PC版はこちら」というボタンを見る機会が多くなっていると思います。
これはPCページとスマホページが相互にクロスリンクをしていることを意味するボタンですが、このクロスリンクが全然違うページにされている場合も修正するようにと警告しています。
Googleは、先進国、途上国含めたグローバルなスマホ(モバイル)の通信環境を考慮し、PC版以上にスマホページについては、ロードスピードを重視するそうです。
「えっ」どうやって?と思う方もいるかもしれませんが、簡単にまとめると...
などが上げられています。
詳しく知りたい方はGoogle Developerサイトで詳細が述べられていますので、この機会にチェックの意味も踏まえ是非ご覧になってみて下さい。