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先週末ロールアウトしたアルゴリズムまとめ:Panda4.0とPayDayLoanアルゴリズムについて

2014年05月21日 ネズミ1号:略称「T」
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Googleマット・カッツさんのTwitterによると、先週末パンダ4.0ついてメジャーアップデートしたそうです。パンダは通常運用になったので、影響が出る時だけきちんとアナウンスするということでしたが、TWなのですねぇ..。もう一つがPayDayLoanと呼ばれるアダルトチックな検索ワードとか裏金融まがいのローンなど、本来Googleスパムチームとしてはあまり優先的に注力してこなかった領域のサイトやコンテンツだったと思います。今回こうした有害なサイトやページなどについてもしっかりコンテンツの中身をみてランキングするようになったということなのでしょう。



これが正式アナウンス!?マット・カッツさんのTW

pandapaydaylonatw.png

グーグルが良質コンテンツについて気にする領域はアダルトや非合法的なサイトの領域まで手を付けられる余裕が出てきた!?

ご存知の通り、Pandaは一般的なきれいな検索ワードが対象とするサイトやコンテンツについて特にアルゴリズムがつかさどるライブラリー比重が置かれています。これに対し、下のビデオ2分30秒ぐらいから言っているちょっとダークな検索をする人たちに対して最適な結果を出すという領域については、2013年当時は優先順位は低かったわけです。ビデオの中で、google.co.ukでPeydays loanと検索するとこんな詐欺まがいなサイトが出るとか、デンジャラスなVirusもどきなPopUpがいっぱい立つサイトが出るとか(MarwareSite)、おいしいことを謡って実際は詐欺まがいなローンを勧誘するサイトが出たりということなのだと想像しています。このほかアダルト目的での検索も同様な領域となります。

試しにgoogle.ukでPaydaysLoanと検索してみました。ちなみに左のSERPsがPaydaysLoanで、右はGoogleではご法度なpron childというクエリーワードで検索した結果です。pornとかobsceneなクエリはプライバシーモードで検索しています。

serpspaydaylonaalgo.png

懐かしのSideBySideもどきの絵柄で、文字が小さくてみづらいですが、Paydayloanについては、top10 ペイデイローン、ガーディアンサイトのPaydayloanに関する記事、大手事業者、HowTo系のサイトが順番に連なっています。google.co.jpでは、Wikipediaがトップに来ますが、昔は怪しい業者のLPなどがたくさん名を貫いていたのかもしれません。porn childで検索するとWikiPeida、SimulatedChildPornnographyが児童ポルノ観点でどう議論されているかというWikipedia、当該事項に関する法律、YahooQAサイトとなっています。注目すべきは、末尾のSuggestワードが、childpornサイトを見てVirusに感染したどうすればいい?とかなぜ人々は児童ポルノデータをアップロードするおか?P2PソフトLimewire上における児童ポルノ共有に関する事項(連邦政府により非合法とされた)といったどちらかというといけないことだよ!という内容が連なっているのが印象的でした。

searchenginlandの「Google Begins Rolling Out Panda 4.0 Now」と「Google Payday Loan Algorithm: Google Search Algorithm Update To Target Spammy Queries」によると、今回のパンダは様々な言語に影響が出るそうで、英語圏では、7%ぐらいのサイトに影響がでるそうです。日本では、ROIが高いビックワードにおいて、アフィリエイトサイトが軒並み下がってきたり、過去にペナルティを受けていたサイトが上がってきたりという現象が週末から動きがあるようですが、これはどちらかというとパンダの方の影響だと言えそうです。もう一つのPaydayloanアルゴリズムの方は、アダルトサイトや闇金融サイトなどどちらかというと法的にグレーな領域の世界に関連したサイトだと言えそうです。こちらは米国で0.4%、トルコで4%ぐらいだということですが、トルコが米国の10倍というのはお国柄?ということでしょうか?おそらくこの事例では、米国が低い基準、トルコが高い基準と推測できるので、日本は1%前後あるかないかといったところでしょうか?いずれにしてもコンテンツの品質に関する事項でのアップデートがなされたということだと理解できるかと思われます。

PS:Google+上などで、またPandaのコマーシャルフィルムが出回っているようですね。よろしければこちらのパロディ記事もどうぞ「パンダに出会った親子-ショートストーリー

panda-basket-toss.gif

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