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事業会社のSEO担当者がSEO会社よりスキルを持たなければならない理由

2013年06月16日 ネズミ2号:略称「M」
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事業会社のSEO担当者になったら、少なくとも社内の中ではSEOに関しての知識・スキルをいちばん持っていなければなりません。ひとつのハードルに上司が考える「SEO会社はSEOに関して専門的に研究、分析している会社だから当然のことながら、社内のSEO担当者より信頼できるだろう」これを打ち破らねばなりません。

そのために必要なことをこれまでの私の経験からご紹介させていただきます。あくまでも個人的見解ですので、その点ご了承いただきながらお読みください。



上司にとってもSEO会社の提案は甘く見えてしまうもの

SEO会社の提案を闇雲に否定するだけでは、たとえその提言が正しかったとしても社内では通用しません。

なぜなら、上司は売上の予算を背負い、SEO会社のプロフェッショナルな担当者がSEOで売上貢献!とネギを背負ってやってきているのに、どこの馬の骨か分からない社内のSEO担当者にその提案はダメですと言われたところで納得できるものではないからです。

悲しいかな、「そのようなこと(SEO会社の提案を断る)を言うなら、○○○君、SEOにおける代替案はあるのかね?」と言われるのがオチです。

SEO担当者が社内で1番のスキル保有者になるポイント

事業会社のSEO担当者が社内で1番のスキル保有者になるポイントをご紹介しましょう。

私が考えるに以下の3つのポイントが重要と考えます。

1.SEOにおける実績

SEOの実績を買われ転職してきた場合、これまでの実績を分かりやすく社内に浸透させていきましょう。ここでは○○○というBigワードで1位にした経験がありますでも結構ですし、大手のSEO会社に○年間勤務し延べ○○社のSEOを担当してきましたでも結構です。いずれにしても随所に社内の関係者にあなたの実績を知っていただくことが重要となります。

一方、これまでSEO業務歴がないにも関わらず社内の人事異動などでSEOの担当になってしまった場合、今後の交渉はビハインドな状況であるかと思います。そのような場合は、日本で出版されている書籍を読んでSEOの知識を身に付けたところで相手を説得するまで持っていくのは難しいです。

このような状況の方のために当サイトを開設したという強い想いがあります。SEO実践者の実例をふんだんにご紹介していきますので、自分がSEO担当者になったつもりで読んでみてください。社内におけるSEOの実績の積み上げ方は、「これからのSEO」でSEOにおけるKPI/KGIの管理を含めてご紹介していきます。

2.Googleの動向をキャッチ/最新情報、導入事例

やはり情報発信力は重要な要素となります。
日本で公開されているSEOブログの焼きまわしを紹介しているだけですとSEO会社の担当より上を行くのは正直難しいかもしれません。

Googleのマット・カッツの挙動、事前アナウンスをはじめとした【予報・警告】、【予報・警告】に対する対応状況(日本では予報・警告の翻訳に留まっており対応事例を情報発信しているサイトがあまりない)、その後実際の結果はどうなったのか?という3段階を時系列に整理して説明すると納得感が出てきます。

そのためには海外の情報も含めてアンテナを立てることが必要になってきます。ここではただ単に海外の情報が読めるように英語がができるようになりましょうと言っているのではなく、海外のSEO情報発信者(たくさんの方がいらっしゃいますが)の中で、だれが本質を捉えて語っているかを見極める力を養いましょうということが言いたいのです。

当サイトでは、ねずみ小僧が海外の大量の情報ソースの中から、しっかりとフィルタリングし、あなたにお伝えしなければならない情報を厳選してご紹介しています。

3.SEOの実例を良い例、悪い例ともに把握

社内でSEOに関して説明する機会がある場合、ただ単に情報の説明を羅列するだけですと、相手は退屈で理解するどころか、もっと分かりやすく説明してくれと突っ張られてしまうでしょう。

周囲を理解させるには実例を紹介しつつ、ポイントをかい摘まんで紹介するのが吉。このサイトはなぜ良いのか?なぜ悪いのか?、図や数値を用いて簡潔に説明できるようにしましょう。

当然、SEO会社の提案を断るために(会社の運営サイトのことを思って)、悪い事例では外部リンクを恣意的に貼ったために下落した事例などを説明し、納得させることができなければなりません。

これからのSEO担当者に求められるスキル

今後事業会社のSEO担当は、SEO会社を管理する業務から、「製品・サービス企画プロセスと同等のプロダクトマーケティングスキル」及び社内・社外を含めたネゴシエーションスキルを求められるようになるでしょう。

SEOの本質を理解し、実績を残せるプロフェッショナルになっていただきたいと心から願っています。今後、具体的に実践を通して得られた事例等を交えてご紹介していきますので、楽しみにしてください。

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