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マット・カッツが言っていた10dayアップデートについて

2013年07月29日 ネズミ1号:略称「T」
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7月18日からの正式スタート!?サイト管理者が留意すべきツボとは?

7月18日パンダ・アップデート最終バージョンがロールアウト!?」記事を書きましたが、ドタバタしていたため改めて整理しました。パンダ・アップデートは手動によるメジャーアップデートは停止し、今後は、毎月10日間掛けて逐次更新されるようになるとマット・カッツ氏が予告していましたが、7月18日で皆さんが言っていたのはこの10day-updateが正式に動き出したみたいだという内容だったようです。おそらくWebmasterGuideラインに載っている厳格な内容をパンダで検証し、毎月毎月SERPSの結果を見ながら精度を上げてゆくような更新がなされてい行くことになりそうですね。今日は、WebmasterToolとAnalyticsを分析しながら、毎月行われるパンダ更新についてサイト管理者として留意すべきポイントとそのデータからキャッチすべきシグナルについてネズミ小僧視点で整理してみましたので是非参考にしてください。



QDD/QDFに留意せよ

Googleは、自身が掲げる使命としてユーザーがQWを入力して検索した際に、最も適切な結果を1ページ目に表示させることだといっています。情報にはフロー型の情報やストック型の情報があります。

フロー型の情報対策

オリジナルソースでなくてもさまざまな角度からソーシャル上で議論を呼ぶようなネタであるかが今後重要視される!?特にフロー型の情報に関してはここ最近ソーシャル上でどう扱われているか?また議論を呼んでいるかといったシグナルをキャッチし実装されてくるはずです。GoogleAnalytics>トラフィック>ソーシャルメニューが今後重要な指標となりそうです。つまりソーシャルからの訪問以外に、データハブパートナーネットワーク上でコンテンツがどう共有されて、ポジティブな波及がされているかネガティブな波及がされているか?また著作者のオーサーランクや提供する記事に関する評判やその他類似するコンテンツと比べて内容が似通ってないか、ユーザーが知りたいもしくは別の角度がら論争やディスカッションを誘発できるような切り口を提供しているかなどさまざまな角度からページやコンテンツについてその時々の傾向をシグナルとして取り込み、SERPS結果に反映させるというものです。

このようにGoogleAnalytics上にもきちんとヒントが明示されているように思えてならないのですが、皆さんはどう思いますか?

ストック型の情報対策

一方でストック型の情報対策についてですが、時流が代わっても普遍的価値を持つ情報がこれに当たると考えてみましょう。
ストック型コンテンツについて敢えて例を出すと、とデータベース型コンテンツや構造化されたコンテンツなどがその代表例だと言えるでしょう。
時代の流れともに、このストック型コンテンツに関しても変化が出てきたと言えます。UCGを取り入れたり、オリジナルデータをバッチで集計し、そのテーマについてきちんと動的に整理したりという流れです。
ただ、こうしたストック型コンテンツも形骸化してゆくということを忘れては行けません。運用工数と、投資資金の都合上、あるテーマ(セクター)についてしっかりした弁証法的なアプローチで解りやすく解説していたり、一度作って安定したら放置というケースが多かったもしれません。しかしこれからパンダは毎月更新されるのです。時間の経過とともに、類似したページやサイトが立ち上げられたり、より良い切り口で情報が整理されたページやサイトが生まれることで、おちおちしていられなくなりそうです。Analytics>サイトコンテンツメニューの“ランディングページ”離脱ページ”をチェックしてみてはいかがでしょうか?
毎月パンダ更新が10日掛けてなされることになるのですが、今まで安定的にトラフィックが取れていたページでトラフィックが微妙に減ったり、クエリーワードでクロスして見た時に勝っていたQWでトラフィックが激減していたら、パンダの餌食になったと受け取り対策が必要になりそうです。
要は別に悪いことしていなくても、その時々の検索ニーズからちょっと外れたと思ってください。競合となりうるサイトやページを実際にターゲットとしてマークしていたQWで検索しSERPS上を分析し、対策を練る、ストック型コンテンツであっても付加価値を追加してアップデートをかけるといった対策が必要になるのでしょうね。

権威サイトとしてページで述べていることに間違いがないか、情報がアップデートされているかチェックせよ

いくら権威的なサイトとして認められても、時間が経つに連れて、情報の的確さというのは変容してゆくというのがインテリジェンスの常識と理解しましょう。例えば権威ある科学雑誌サイエンスなどは新しい論文が掲載される度に、歴史的な定説が覆されることが多々あるのも事実。あなたの運営しているサイトのポジションを把握しながら、PEST観点(Politics/Economy/Social/Techknology)での検証や競合サイトやポット出た執筆者がよりバリューあるインフォメーションを提供していないか常にアンテナを張り進化させてゆく必要も出てくるかもしれませんね。

ユーザーの検索ニーズは日々かわる。フロー型のニーズとストック型のニーズを適切に捉えサイト運営を行なっているかチェックせよ

これは組織や運営体制の問題にもなるかもしれませんが、あなたの運営しているサイトがきちんとユーザーの細かなニーズ・ウォンツを把握して運営できているかが重要になりそうです。ソーシャル・エンタープライズという言葉が以前言われていましたが、TwitterやFacebook、Google+などをきちんと運用することも重要になりそうです。SalesForceのchatterなど企業内での問題解決の枠組みやソーシャル分析ツールを駆使した対ユーザーマネイジメントも重要なお仕事になりそうです。Social Insight(SFCの藤沢初のベンチャー)や海外ではRadian6といったモニタリングツールなど話題になったことがありますが、本格的なマーケッター能力それもソーシャル対策が必要となるかもしれません。

SalesForceのソーシャルマネイジメント紹介ビデオですが、今後は企業さんの場合はこうしたことへもきちんと取り組むことでオンラインレピュテーションを上げてゆくという視点が必要になりそうです。69 Free Social Media Monitoring Tools [UPDATE 2013]などで毎年ホットなソーシャルモニタリングや分析ツールそれも、無料ツールが挙げられていますが、Analytics、WebmasterToolと併用して詳細な分析ができるようになることも今後重要になって行くと思われます。言ってみれば、リンクによる投票行為は今後も変わらないとしても、こうしたさまざまなシグナルを取り入れることで、コンテンツの妥当性を毎月評価されると解釈してみてはいかがでしょうか?

まとめ:小手先では通用しない!? さまざまな角度からしっかりしたサイト運用が求められる!?

インフォメーショナルな情報提供をしているサイト

シーズン要素や社会情勢、政治、経済情勢などにも留意し、それとともに変容してゆく、ユーザーが検索窓に打ち込むキーワード意図:クエリーインテンション(ユーザー意図)を適切に解釈し、競合と比べて差別化したバリューある情報を提供しているかAnalytics(実績データ)とWebmasterTool(ホストポジションの把握)からサイトのポジションを把握してコンテンツ運用ができているかチェックしましょう。

オーソリティーサイトは今後益々優位に

Google+を活用しているサイトや"rel=author"を活用しオーサーランクが高い人が執筆する記事は益々優位になることが予想されますが、要はきちんとマーケティング活動も行うことで、サイトや記事ソースの信頼度や知名度を上げる活動も重要になると解釈しましょう。その結果としてリンクによる投票が集まるメカニズムを構築したり、ソーシャル上でのレピュテーションマネイジメントをどうしてゆくべきか戦略を立てることも重要になるはずです。コンピューティングによるランキング精度が上がれば上がるほど、それに応じた対策を検討することが日々のビジネス活動とシンクロするよう業務設計や事業運営対策を練られるようなサイトや企業が今後生き残れるのかもしれませんね。

毎月更新されるパンダ!この機会に運用体制や運用方針について是非見直してみよう!

「えっ、こんな膨大な対策なんてうちでは無理」と途方にくれてしまう方もいるかもしれまえんが、決してそんなことはなく、ユーザーの目線で当たり前の事・なすべき事を日々確固たるポリシーをもって実践することがホワイトハットの王道だと解釈すれば途方にくれる必要は無いはずです。SEOマニアなネズミ小僧サイトでは今後ともこうした観点で皆さんの参考となるような情報を発信して行きますので是非参考にしてください!面白おかしく書いていますが、突撃マット・カッツはGoogleがサイト管理者に対して明示してるヒントシグナルとしてそれなりに解釈できる事があると思いますので皆さん是非本質を読み解いてみてください。

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