8月3日から4日かけて定点観測をしている一部のキーワードで順位変動がありましたので、ご参考までに共有させていただきます。
皆さんSEO順位の変動をキャッチする時は、以下のような流れで確認しているのではないでしょうか。
SEO会社などは多くのクライアントの順位をウォッチしていますし、それ以外にも無数のKWをチェックしていると思いますので、このような順位変動の傾向をいち早く検知して対策を取られているかと思います。
今日は8月3日に変動が起きた「通信講座」についてのSERPS結果をご紹介します。
私が日次で起動しているGRCのログで8月4日取得時に変動が確認できました。
動きとしては、「通信講座」というキーワードの検索結果2ページ目から3ページ目に掛けて圏外から一気に新しいサイトがランクインしているというもの。下図はGRCの100位追跡(上位30サイトでフィルタ)グラフの8月4日の変動の状況を表す。
本日、8月6日朝時点でその後の大きな変動がありませんので、しばらくはこの傾向を保持したままチューニングフェーズに入るものと思われます。
大まかなGoogleの変動状況を把握する際に役立つ2サイト(namaz.jp|晴練雨読の「検索順位変動の異常値ウォッチャ」)をチェックしましたが、今回はどちらのサイトも大きな変動というシグナルがありませんでした。
namaz.jpの変動幅
晴練雨読の「検索順位変動の異常値ウォッチャ」
以上のことから、今回の変動は特定のワードにおけるSERPSの調整と考えられます。
8月3日に「通信講座」で上昇したサイトは以下の通り (下表.8月6日時点の検索結果一覧)。・16位→5位
通信教育 - Wikipedia
・75位→12位
通信教育【フォーサイト】
・51位→24位
通信教育|きんざいストア (以上、上表黄色背景)
その他、圏外から14位、19位、20位、以下複数のサイトが圏外からランクイン (上表緑背景)。
これらのサイトの特徴の一つに、タイトルタグに「通信教育」というワードが記述されていることです。
Googleが、Upper Host Recognition Type(ホスト認識)が「通信教育」サービスに関する情報提供サイト、サービス提供サイトに対し、「通信講座」という意味合いも包括する形になったのではないかと推測されます。
つまり、「通信講座」と検索するユーザーのインテンションは、「通信教育」という解釈も含まれるということで、「通信講座」の検索結果を最適化したということです。
当然ながら一方では下落してしまったサイト群も存在します。ここでは詳細は割愛しますが、大まかな特徴としましては、「通信講座」というKWを狙ったアフィリエイトサイトの多くが下落の対象となったようです。
これまで、「新しいプレイヤー(サイト/ページ)を評価する」際のGoogleの動きを見ていると、まず当該キーワードの2ページ目前後に順位付けし、その後安定的に順位を上げていくサイト、そのまま2ページ目前後を推移するサイト、次に新しいプレイヤーが入ってきた時に相対的に順位を下げるサイトといった動きをすることが多いです。
今回ランクアップしたサイト群も一定の評価フェーズを経過した後、それぞれのポジションに落ち着くと考えられますので、ねずみ小僧もこちらのSERPSについてはチェックしていきたいと思います。また動きがありましたら共有させていただきますね。
このような順位変動を繰り返した後ポジションが落ち着いたキーワード群に対して、ペンギンアップデートなどのGoogleが予告したアルゴリズムの導入が行われた前後でどのような順位の動きがあったかを見ると、アルゴリズムの変動の内容を推測する手掛かりとなります。もちろんアルゴリズムがアップデートされた時は複数のワードで調査し、傾向を掴む形となります。